WEBVTT 00:00:00.500 --> 00:00:04.930 第一次世界大戦が 単なる南東ヨーロッパの地域紛争ではなく 00:00:04.930 --> 00:00:09.180 世界大戦にまで発展した原因や起源として 00:00:09.180 --> 00:00:11.499 最も挙げられる理由の一つは 00:00:11.499 --> 00:00:13.269 同盟システムです 00:00:13.269 --> 00:00:17.390 同盟システムは 10年間で発展し結果的に第一次世界大戦を引き起こしました 00:00:17.390 --> 00:00:21.099 そして同盟システムを理解するために その何十年もの間にできた 00:00:21.099 --> 00:00:24.220 第一次世界大戦を引き起こすことになった同盟群を抜き出しました 00:00:24.220 --> 00:00:28.079 これは単にいくつか抜き出したもので 他にも関係していた同盟がたくさんありますが 00:00:28.079 --> 00:00:29.859 1914年にドミノ倒しのようにして起こった戦争 00:00:29.859 --> 00:00:31.500 全てに直接つながる同盟群を抜粋してみましょう 00:00:31.500 --> 00:00:35.460 そしてそれは ヨーロッパ全土を根底から戦争に導いたのでした 00:00:35.460 --> 00:00:36.550 そのことを理解するためには 75年前まで時計の針を巻き戻す必要があります 00:00:36.550 --> 00:00:40.750 つまり第一次世界大戦です 00:00:40.750 --> 00:00:42.209 それは1914年に始まりました 00:00:42.209 --> 00:00:45.749 その75年前の1839年には 00:00:45.749 --> 00:00:47.220 ロンドン条約が締結され 00:00:47.220 --> 00:00:51.120 ロンドン条約は様々なことを取り決めていましたが 00:00:51.120 --> 00:00:53.570 第7条は 第一次世界大戦の開戦と関わるものです 00:00:53.570 --> 00:00:58.500 ロンドン条約で 大英帝国はベルギーに対して中立的立場を守ることに同意したのです 00:00:58.500 --> 00:01:01.800 もしあなたが懐疑的で 00:01:01.800 --> 00:01:04.990 「75年前の条約ですよね。もはや関係があるのでしょうか」と問うのならば それは的を得た質問です 00:01:04.990 --> 00:01:08.280 これらの勢力の一つが他の国に宣戦する直接的理由があるのかどうか 00:01:08.280 --> 00:01:12.630 あるいは 宣戦布告するための何か合法的な口実があったのか 00:01:12.630 --> 00:01:16.819 他の帝国の力を試すために 軍事力を誇示するために 00:01:16.819 --> 00:01:20.229 帝国を更に拡大するために 00:01:20.229 --> 00:01:22.800 実は 様々な理由から本当に戦争をしたかったのかについて 00:01:22.800 --> 00:01:26.440 今となっては誰が分かるのでしょうか 00:01:26.440 --> 00:01:28.290 これら全ての同盟国群について考えることは 00:01:28.290 --> 00:01:30.200 活発な議論となるでしょう 00:01:30.200 --> 00:01:31.450 しかし言うまでもなく 00:01:31.450 --> 00:01:34.000 1839年は 00:01:34.000 --> 00:01:36.990 大英帝国が 00:01:36.990 --> 00:01:38.180 ベルギーを守る 00:01:38.180 --> 00:01:39.530 法的根拠があった時期でした 00:01:39.530 --> 00:01:43.960 では40年後の 1879年まで戻ってみましょう 00:01:43.960 --> 00:01:44.829 あなたがいるのは 00:01:44.829 --> 00:01:49.259 1871年の普仏戦争を経て誕生した 新生ドイツ帝国です 00:01:49.259 --> 00:01:53.100 その新生ドイツ帝国は 00:01:53.100 --> 00:01:57.400 基本的にはプロシアが拡大したもので 00:01:57.400 --> 00:01:58.869 その根源はドイツ王国でした 00:01:58.869 --> 00:02:02.630 ドイツはフランスと戦争をして フランスからとても貴重な領土の一部を奪い 00:02:02.630 --> 00:02:06.869 フランスがいつの日か 復讐してくるのではないかという妄想にかられ 00:02:06.869 --> 00:02:10.700 はたまた ロシアからの復讐という妄想にも怯え 00:02:10.700 --> 00:02:14.550 オーストリアと いやオーストリア・ハンガリー帝国と言わねばなりませんが 00:02:14.550 --> 00:02:19.310 1879年 ロシアが攻めてきた場合 相互に支援する義務を負う 00:02:19.310 --> 00:02:24.700 独墺同盟を ドイツ帝国とオーストリア・ハンガリー帝国間で締結しました 00:02:24.700 --> 00:02:27.819 両国にはこの右側の部分に共通の敵がいました ロシアです 00:02:27.819 --> 00:02:30.569 そこで両国は 違う色で示した方がわかりやすいのですが 00:02:30.569 --> 00:02:32.740 この同盟によって 相互に防衛し合う義務を負ったのです 00:02:32.740 --> 00:02:36.110 そしてこの独墺同盟は ロシアなどの国との戦争に突入した場合に 00:02:36.110 --> 00:02:39.630 新生ドイツがヨーロッパ大陸でより良い地位を保つために 00:02:39.630 --> 00:02:41.379 役割を果たすものだったです 00:02:41.379 --> 00:02:43.290 そして1892年 00:02:43.290 --> 00:02:45.360 もしあなたが 実際に第一次世界大戦の出来事に基づいたボードゲーム 00:02:45.360 --> 00:02:49.020 RiskやDiplomacyをやったことがあるなら 00:02:49.020 --> 00:02:50.470 想像できると思いますが 00:02:50.470 --> 00:02:54.420 友達になる最初の段階で戦争になるかもしれない人たちに会ったら 00:02:54.420 --> 00:02:57.440 彼らがあなたに宣戦布告した場合に備えて 00:02:57.440 --> 00:02:59.269 他の友達 つまり他の同盟相手を探したくなるでしょう 00:02:59.269 --> 00:03:02.249 そして1892年 露仏軍事同盟が締結されました 00:03:02.249 --> 00:03:07.329 露仏軍事協定 つまりこれは同盟です 00:03:07.329 --> 00:03:10.589 もう一度 ここを赤紫色で塗らせて下さい 00:03:10.589 --> 00:03:11.750 フランスと 00:03:11.750 --> 00:03:13.409 ロシアの間で 00:03:13.409 --> 00:03:14.680 同盟が 00:03:14.680 --> 00:03:16.189 結ばれたのです 00:03:16.189 --> 00:03:19.799 そして最終的に1900年代初頭 00:03:19.799 --> 00:03:20.530 1904年から1907年の間に 00:03:20.530 --> 00:03:24.240 本質的に良好な相互関係を築くために 00:03:24.240 --> 00:03:28.180 大英帝国とフランス そして大英帝国とロシア帝国との間で 00:03:28.180 --> 00:03:29.819 一連の"ententes"協商 00:03:29.819 --> 00:03:33.849 基本的な意味としては"agreement"つまり協定が 結ばれたのです 00:03:33.849 --> 00:03:37.629 正式な義務はなく 「もし他の国があなたの国を攻撃したら 私がその国を攻撃します」というようなものでしたが 00:03:37.629 --> 00:03:41.439 これらの同盟は 帝国主義的征服によって起こる 00:03:41.439 --> 00:03:43.800 様々な問題を本質的に解決することができたのです 00:03:43.800 --> 00:03:48.049 そして 大英帝国 00:03:48.049 --> 00:03:50.099 ちょうど丸く囲んだこの英連邦のことですが 00:03:50.099 --> 00:03:51.799 フランス 00:03:51.799 --> 00:03:55.189 そしてロシア帝国の間で 00:03:55.189 --> 00:03:57.289 いわゆる三国協商を結びました 00:03:57.289 --> 00:04:00.759 そして反対側では ドイツ帝国 00:04:00.759 --> 00:04:06.039 オーストリア・ハンガリー帝国 そしてイタリアも含めた 三国同盟ができました 00:04:06.039 --> 00:04:10.029 第一次世界大戦に突入した後でさえも 00:04:10.029 --> 00:04:14.209 イタリアは始め 三国同盟の一員であり 00:04:14.209 --> 00:04:16.090 イタリアとドイツ帝国の間には三国同盟の一員であるとの取り決めがありました 00:04:16.090 --> 00:04:19.930 私が三国同盟に注目しないのは 開戦するや否や 00:04:19.930 --> 00:04:24.300 イタリアはドイツ帝国とオーストリア・ハンガリー帝国側にはつかなかったからです 00:04:24.300 --> 00:04:29.240 イタリアはもう一方の 三国協商の側についたのです 00:04:29.240 --> 00:04:31.830 しかしイタリアが寝返ったことは 00:04:31.830 --> 00:04:37.360 なぜ南東ヨーロッパの地域間の小競り合いにみえるものが 00:04:37.360 --> 00:04:41.569 ヨーロッパ全土に 最終的には世界戦争にまで発展したのかを説明する 重要な背景となります