この暗黒世界では 君の所属する
レジスタンスが人類最後の希望だ
不幸なことに君たちは
暴君らに捕らわれて
公開処刑のため
古代コロッセウムに連れてこられた
君たちは 地下牢へ放り込まれる前に
数字がついた外への通路を
幾つも目にした
しかし それぞれへの入り口は
数字入力用キーパッド付きの
電気バリアによってふさがれている
君たちのうち1人が脱出に向けて
この障害に挑戦することができるらしい
できなければ 明日の朝には残りの2人が
突然変異の怪物に食われてしまうだろう
やれるのは飛び抜けた論理的思考力を持つ
ザラしかいない
こちらでも状況がわかるように
音声発信機をこっそり手渡した
先に進んで行くザラの
足音が通路に響くのが聞こえ
そして止まった
音声が流れ
正の整数を昇順に打ちなさいと言う
つまり 2番目の数は
1番目の数より大きいか等しく
3番目の数は2番目の数より
大きいか等しいものでなければならない
3つまでヒントを求めることができるが
正解を間違ったり
一言でも声を出せば
再び地下牢へと
放り投げられてしまうだろう
1つ目のヒントは
3つの数の積は36だということだった
ザラが2つ目のヒントを求めると
この3つの数字の合計は
入った通路の番号と同じであると
返ってきた
長い沈黙が降りた
ザラが自分の入った通路の番号を
覚えているのは間違いない
しかし君たちには
それを知る由もないし
ザラがそれを口に出して
伝えることもできない
ザラはこの時点で
パスコードを打つこともできたが
そうせずに3つ目のヒントを求め
声は 配列の中に一番大きな数字が
1度だけ現れると答えた
声は 配列の中に一番大きな数字が
1度だけ現れると答えた
少しして 電気バリアのブンブンという音が
数秒の間だけ止んだ
ザラが脱出に成功したのだ
しかし持たせておいた音声発信機が
圏外に出てしまったので
これが君たちが得ることのできた
情報のすべてだ
この謎が解けるだろうか?
次の画面で一時停止をして
答えを考えてみよう
3
2
1
ザラが入った通路の番号がわからないことが
気がかりではあるが
とにかく最初から考えてみよう
まず最初のヒントをもとに
積が36になる8つの組み合わせの
全てを書き出してみよう
この中の1つが正解のはずだ
でもどれだろう?
ここからが難題だ
とにかく答えがわからなくても
3つの数字の和を書き出してみよう
ここでピンときた
2つを除いて
足し算の結果はすべて異なっている
もしも通路の番号が
そのうちの1つと合致したならば
ザラは3番目のヒントを
求める必要もなく
その時点ですぐに
答えがわかったはずだ
3番目のヒントを求めたのだから
通路の番号はこのリストの中に
2回以上出てきているものになる
13だ
でも どちらの計算式が
正解なのだろうか
1、1、6か
それとも2、2、9?
ここで3番目のヒントの出番だ
一番大きな数字が1度だけ現れるのだから
2、2、9が正解だ
夜のとばりが降りる頃
君たちは13番の通路から逃げ出し
外で待っていたザラと合流した
君たちは計算と論理によって
自らの自由を手にしたのだ
今度は君たちが
世界に自由をもたらす番だ