アイデアを共有するという考えは
好まれていないし
あまり行われてもいませんね
私の育った場所なんかだと・・・
ベイルートというのは
奇妙なカクテルのようで
アラブの他の国のように石油はなく
あるのは人だけ
私たちの唯一の財産は
アイデアなんです
アジアの国の多くは
韓国もそうですが
TEDのように
ステージで話す機会に
馴染みがないんです
TEDxという場が
素晴らしいのは
それが希望の光である
ということです
コミュニティの他の人が見て
みんな思うんです
「すごい 自分も
この素晴らしいものに
参加できるんだ!
周りの世界を変える
力になれるんだ」って
私たちはTEDの経験を
どう大学に持ち込めるか
話し合い
自分たちで独自に
イベントを
組織できないか
模索しているんです
TEDxのミッションは
素晴らしいアイデアを
地球全体に広め
地域コミュニティの
声を引き出し
そのための場を作る
ということです
TEDxは
地域コミュニティの人々に
TED体験を与えるための
方法なんです
TEDxイベントは
TED.comで紹介された
アイデアを
伝えるだけのものではなく
コミュニティにこそ
真の価値があるんです
地域コミュニティの
力になって
地元の知恵者の考えや
人々の声を聞き
世界を変えるための
対話をできるようにするのが
TEDxなんです
世界の発展において
起きていること —
最新の発見は
まさに発展が望まれる人たちに
伝えられていないことが
ままあります
私たちはTEDxをやろうと決め
誰を講演者に呼ぼうかと
考えました
一人は
マイクロファイナンスについて
話してくれる人
もう一人はテクノロジーと
携帯電話の —
現象について
話してくれる人でした
そしてキベラの芸術家が
身の回りの素材で
作品を作ってくれました
私たちはこのTEDxを
ナイロビ周辺の
方々のスラムで行いました
TEDxを アイデア共有の場として
使ったのです
これは基本的な性質のもの
なのだと思います
私生活で何か良いことに
巡り会ったとき
「ああ 友達にも見せたいな
両親もここにいたら
兄弟もここにいたら良かったのに」って思う
これはものすごく
基本的なことなんです
アイデアが広まるためには
人間的な繋がりが
必要なんだと思います
そう ストーリーです
ストーリーというのはものすごく強い道具で
みんなを変え
みんなの考え方を
変えられるものなんです
TEDの秘密が何かというと
人間的な部分
個人の物語なのだと思います
TEDxAmazoniaで
あるアマゾンの研究者の
女性を呼んだんですが
彼女は服を洗っている時に
川からワニが現れ
襲われて 脚を失いました
私たちは彼女の体験について
話してくれるように頼みました
講演の最後に
彼女はこう言いました
「嵐を恐れることはありません
雨の中で踊る方法を
学ぶ必要があります」
休憩時間に入ったときに
ものすごいスコールが来て
みんなその場で踊りましたよ
不景気の一番ひどい時期でした
私が一緒にやっていた人の多くは
中小企業のオーナーでしたが
みんな困り果てていました
それで私は
これをやろうと思いました
TEDxによってみんなを
情熱で結び合わせ
会社を前へ進める
助けになるように
進んでこう言うことです
「これが私の
やってきた方法です
皆さんにも
お教えしたいと思いました
皆さん自身
それで何ができるかやってみてください」
みんな行動しています
何かを変えようという
活力に溢れています
アイデアを共有することで
みんなの考えや国を
変えられるようになるんです
これは上からではなく
草の根の運動です
私たちが2010年にしたのは
試すに値する
アイデアを4つ見つけ
何ができるかやってみる
ということでした
丸一年そのアイデアに取り組んで
その結果を
次のTEDxAmsterdamで
報告しようと思っています
みんな世界は変えられるんだと
分かっているんです
単に変えたいと思っているんじゃなく
変えられると知っているんです
自分は何か特別なことをしている
世界や自分のコミュニティに
貢献することを
しているんだという
揺るぎない自信を
持っているんです