1 00:00:07,027 --> 00:00:09,404 多くの原子は単独では存在せず 2 00:00:09,404 --> 00:00:12,125 他の原子と結合しています 3 00:00:12,125 --> 00:00:13,743 そして原子間の結合は 4 00:00:13,743 --> 00:00:14,943 同じ原子間でも 5 00:00:14,943 --> 00:00:17,065 異なる原子間でも起こります 6 00:00:17,065 --> 00:00:20,190 皆さんは原子の結合を 綱引きのように考えて来たかもしれません 7 00:00:20,190 --> 00:00:21,966 1つの原子がとても強い場合には 8 00:00:21,966 --> 00:00:24,110 1つかそれ以上の電子を 9 00:00:24,110 --> 00:00:25,775 他の原子からひきつけることができます 10 00:00:25,775 --> 00:00:28,801 そして最後には一方が負の電荷を持ち 11 00:00:28,801 --> 00:00:31,042 もう一方が正電荷を持つイオンになります 12 00:00:31,042 --> 00:00:33,811 そして逆の電荷同士の引力が 13 00:00:33,811 --> 00:00:35,975 イオン結合と呼ばれます 14 00:00:35,975 --> 00:00:37,233 この電子の共有は 15 00:00:37,233 --> 00:00:39,993 皆さんがおもちゃを誰かに渡して 16 00:00:39,993 --> 00:00:41,958 帰ってこないのに似ています 17 00:00:43,324 --> 00:00:45,005 食卓塩である塩化ナトリウムは 18 00:00:45,005 --> 00:00:47,757 イオン結合により結びついています 19 00:00:47,757 --> 00:00:50,331 個々のナトリウム原子は 20 00:00:50,331 --> 00:00:52,252 1つの電子を塩素の原子に渡し 21 00:00:52,252 --> 00:00:53,362 イオンが形成されます 22 00:00:53,362 --> 00:00:55,244 そしてこれらのイオンが 23 00:00:55,244 --> 00:00:57,911 格子と呼ばれる 3次元構造を形作ります 24 00:00:57,911 --> 00:00:59,441 そこでは1つのナトリウムイオンが 25 00:00:59,441 --> 00:01:01,667 6つの塩素のイオンと結合し 26 00:01:01,667 --> 00:01:03,498 1つの塩素イオンが 27 00:01:03,498 --> 00:01:05,706 6つのナトリウムイオンと結合します 28 00:01:05,706 --> 00:01:07,472 塩素原子はナトリウム原子に 29 00:01:07,472 --> 00:01:09,925 電子を返すことは決してありません 30 00:01:10,585 --> 00:01:13,684 さてこのやりとりは必ずしも 単純なものではありません 31 00:01:13,684 --> 00:01:16,622 1つの原子が相手を 完全に圧倒しない場合には 32 00:01:16,622 --> 00:01:19,316 原子は電子の共有が可能です 33 00:01:19,316 --> 00:01:20,819 持ち寄りパーティーのように 34 00:01:20,819 --> 00:01:22,919 友人がそれぞれの料理を持ち寄り 35 00:01:22,919 --> 00:01:25,920 お互いが料理を共有するのです 36 00:01:25,920 --> 00:01:27,353 それぞれの原子は 37 00:01:27,353 --> 00:01:28,652 共有された電子に引き付けられ 38 00:01:28,652 --> 00:01:31,726 この引力は共有結合と呼ばれます 39 00:01:31,726 --> 00:01:33,757 私たちの体のタンパク質やDNAは 40 00:01:33,757 --> 00:01:34,584 この例であり 41 00:01:34,584 --> 00:01:37,775 概ねこの共有結合により 結びついています 42 00:01:37,775 --> 00:01:39,358 原子は 43 00:01:39,358 --> 00:01:41,250 他の1つの原子と共有結合することも 44 00:01:41,250 --> 00:01:42,917 より多くの原子と共有結合することもあります 45 00:01:42,917 --> 00:01:44,367 1つの原子が結合できる 46 00:01:44,367 --> 00:01:45,690 原子の数は 47 00:01:45,690 --> 00:01:48,577 その電子の配置によります 48 00:01:48,577 --> 00:01:51,543 では電子はどのように 配置されているのでしょうか 49 00:01:51,543 --> 00:01:53,972 単独の結合していない個々の原子は 50 00:01:53,972 --> 00:01:55,393 電気的に中性です 51 00:01:55,393 --> 00:01:56,829 なぜならその原子は 52 00:01:56,829 --> 00:01:58,458 核の中にある陽子と 53 00:01:58,458 --> 00:02:01,247 核の周りにある電子の数が 一致しているからです 54 00:02:01,247 --> 00:02:04,422 また全ての電子が 結合可能なわけではありません 55 00:02:04,422 --> 00:02:06,420 最も外側にある電子 56 00:02:06,420 --> 00:02:08,684 核から最も遠い軌道上にある電子が 57 00:02:08,684 --> 00:02:10,338 最も高いエネルギーを持っており 58 00:02:10,338 --> 00:02:12,731 原子の結合に関与します 59 00:02:12,731 --> 00:02:15,808 ところで これはイオン結合でも同じです 60 00:02:15,808 --> 00:02:17,487 塩化ナトリウムを思い出してください 61 00:02:17,487 --> 00:02:19,400 ナトリウムが失う電子は 62 00:02:19,400 --> 00:02:21,604 核から最も遠いもので 63 00:02:21,604 --> 00:02:23,410 その電子が塩素原子側で占める軌道は 64 00:02:23,410 --> 00:02:25,034 その電子が塩素原子側で占める軌道は 65 00:02:25,034 --> 00:02:28,283 やはり最も外側のものです 66 00:02:28,283 --> 00:02:30,166 しかし共有結合に戻ると 67 00:02:30,166 --> 00:02:31,692 炭素は結合が可能な 68 00:02:31,692 --> 00:02:32,797 4つの電子を持っており 69 00:02:32,797 --> 00:02:34,133 窒素は3つ 70 00:02:34,133 --> 00:02:35,412 酸素は2つです 71 00:02:35,412 --> 00:02:37,274 そのため炭素は4つの結合 72 00:02:37,274 --> 00:02:38,106 窒素は3つ 73 00:02:38,106 --> 00:02:39,603 酸素は2つの結合を作ります 74 00:02:39,603 --> 00:02:41,303 水素の電子は1つだけなので 75 00:02:41,303 --> 00:02:43,410 1つの結合だけ作ります 76 00:02:43,410 --> 00:02:44,890 特別な場合では 77 00:02:44,890 --> 00:02:46,432 原子は普通に考えられるより 78 00:02:46,432 --> 00:02:47,522 より多くの結合を作ります 79 00:02:47,522 --> 00:02:49,998 しかしそのためには とても限られた条件が必要で 80 00:02:49,998 --> 00:02:52,077 そうしないと物質が分裂してしまいます 81 00:02:52,077 --> 00:02:53,099 電子をお互いに共有する原子の集団は 82 00:02:53,099 --> 00:02:55,112 電子をお互いに共有する原子の集団は 83 00:02:55,112 --> 00:02:56,819 分子と呼ばれます 84 00:02:57,557 --> 00:02:58,578 小さな分子もあります 85 00:02:58,578 --> 00:03:00,612 例えば全ての酸素分子は 86 00:03:00,612 --> 00:03:03,087 お互いに結合した 2つの酸素原子から出来ています 87 00:03:03,087 --> 00:03:04,523 お互いに結合した 2つの酸素原子から出来ています 88 00:03:04,523 --> 00:03:06,192 一方でとても大きな分子もあります 89 00:03:06,192 --> 00:03:09,379 ヒトの第13番染色体は 2つの分子ですが 90 00:03:09,379 --> 00:03:13,022 それぞれが370億もの 原子から出来ています 91 00:03:13,022 --> 00:03:14,210 そしてこの集団― 92 00:03:14,210 --> 00:03:15,183 原子の町も 93 00:03:15,183 --> 00:03:18,230 つつましい化学結合により 結びついているのです