WEBVTT 00:00:00.621 --> 00:00:01.992 皮むきナイフひとつで 00:00:01.992 --> 00:00:05.168 武装したイスラム教グループから 父を守れるのだろうか? 00:00:05.168 --> 00:00:06.729 この問いに直面したのは 00:00:06.729 --> 00:00:09.497 1993年6月の ある火曜日の朝 00:00:09.497 --> 00:00:11.339 私が法学生だった時でした NOTE Paragraph 00:00:11.339 --> 00:00:13.277 私は父のアパートで 00:00:13.277 --> 00:00:14.397 朝早く目を覚ましました 00:00:14.397 --> 00:00:16.695 アルジェリアのアルジェのはずれにある 00:00:16.695 --> 00:00:19.969 アパートの玄関を絶え間なく 叩く音がしました 00:00:19.969 --> 00:00:22.729 その当時 地元紙はこう書いていました 00:00:22.729 --> 00:00:25.585 毎週火曜日には学者が 00:00:25.585 --> 00:00:28.768 原理主義者の銃弾に倒れるのだと 00:00:28.768 --> 00:00:31.130 父が大学でダーウィンについて 教えていたので 00:00:31.130 --> 00:00:33.130 いわゆるイスラム救国戦線の 00:00:33.130 --> 00:00:36.601 幹部が教室を訪れ 00:00:36.601 --> 00:00:39.657 父を生物学主義の擁護者として非難し 00:00:39.657 --> 00:00:42.323 父がその男を追い出したこともあったのです 00:00:42.323 --> 00:00:43.810 そして ドアの向こうの誰かは 00:00:43.810 --> 00:00:46.910 名乗りもせず 立ち去ろうともしません 00:00:46.910 --> 00:00:49.882 そこで父は警察に電話をしましたが― 00:00:49.882 --> 00:00:51.980 既にアルジェリア人警官の命を 00:00:51.980 --> 00:00:54.404 多く奪っていた 武装した過激主義の高まりを 00:00:54.404 --> 00:00:56.937 恐れていたのか― 00:00:56.937 --> 00:00:59.063 誰も電話に出ませんでした 00:00:59.063 --> 00:01:01.402 そこで私は台所へ行き 00:01:01.402 --> 00:01:02.777 皮むきナイフを持ち出して 00:01:02.777 --> 00:01:05.755 玄関で構えたのでした 00:01:05.755 --> 00:01:07.302 実に馬鹿げていますが 00:01:07.302 --> 00:01:09.151 それ以外 思いつかなかったので 00:01:09.151 --> 00:01:11.740 私はそこに立ちました NOTE Paragraph 00:01:11.740 --> 00:01:14.247 今思い返してみると この瞬間が 00:01:14.247 --> 00:01:16.761 この本を書く道へと 歩ませてくれたのでしょう 00:01:16.761 --> 00:01:19.413 『あなたのファトワーは ここでは通用しない: 00:01:19.413 --> 00:01:23.450 イスラム原理主義との闘いの裏側で』 00:01:23.450 --> 00:01:26.416 題名はパキスタンの戯曲に由来します 00:01:26.416 --> 00:01:29.266 実に あの瞬間が 00:01:29.266 --> 00:01:31.010 およそ30ヵ国の 00:01:31.010 --> 00:01:33.960 300人のイスラム教徒に インタビューを行う 00:01:33.960 --> 00:01:35.494 旅路へと送り出してくれたのです 00:01:35.494 --> 00:01:37.910 アフガニスタンからマリまで 00:01:37.910 --> 00:01:40.251 彼らがいかに 父のように平和的な方法で 00:01:40.251 --> 00:01:42.479 原理主義と闘ったか― 00:01:42.479 --> 00:01:46.214 そして訪れる危険を いかに切り抜けたかを知るための旅でした NOTE Paragraph 00:01:46.214 --> 00:01:48.431 幸い 1993年6月の 00:01:48.431 --> 00:01:51.263 身元も知れない訪問者は 立ち去りましたが 00:01:51.263 --> 00:01:54.308 他の家族たちが同じように 幸運だったわけではありません 00:01:54.308 --> 00:01:58.161 この気持ちが私の研究に対する モチベーションとなりました 00:01:58.161 --> 00:01:59.691 いずれにせよ 何者かが 00:01:59.691 --> 00:02:01.275 数ヵ月後に戻ってきて 00:02:01.275 --> 00:02:02.727 父のキッチンテーブルに 00:02:02.727 --> 00:02:06.857 「自分はもう死んだと思え」 と残すことになります 00:02:06.857 --> 00:02:09.845 やがて アルジェリアの 原理主義武装集団は 00:02:09.845 --> 00:02:12.908 20万人もの市民を殺害し 00:02:12.908 --> 00:02:14.260 1990年代は 00:02:14.260 --> 00:02:17.138 「暗黒の10年」として 知られるようになりました 00:02:17.138 --> 00:02:19.010 この女性たちの1人ひとりも 00:02:19.010 --> 00:02:22.257 亡くなった市民に含まれています 00:02:22.257 --> 00:02:25.130 また政府は 厳しい対テロ対策の中で 00:02:25.130 --> 00:02:27.127 拷問や強制失踪も 00:02:27.127 --> 00:02:28.838 用いました 00:02:28.838 --> 00:02:32.200 これらの非道な出来事に加えて さらに 00:02:32.200 --> 00:02:35.835 国際社会はほとんど これらの行いを無視しました 00:02:35.835 --> 00:02:39.558 アルジェリアの農家の息子から 教授となった父は とうとう 00:02:39.558 --> 00:02:41.661 大学で教鞭を振るうことを辞め 00:02:41.661 --> 00:02:43.850 アパートから出るよう強要されました 00:02:43.850 --> 00:02:45.223 しかし私は父である 00:02:45.223 --> 00:02:47.458 マフード・ベノウネが 00:02:47.458 --> 00:02:50.167 アルジェリアの多くの知識人と同様に 00:02:50.167 --> 00:02:51.941 国を去ることを拒み 00:02:51.941 --> 00:02:54.999 的を射た批評を出版し続けたことは 決して忘れません 00:02:54.999 --> 00:02:56.949 原理主義について 00:02:56.949 --> 00:02:59.919 そして時には彼らが戦う 政府についてもです 00:02:59.919 --> 00:03:03.041 例えば1994年11月の 00:03:03.041 --> 00:03:05.195 エル・ワタン紙に連載された 00:03:05.195 --> 00:03:06.704 『原理主義からテロリズムが 00:03:06.704 --> 00:03:10.246 生まれることがどれほど異例か』 というシリーズでは 00:03:10.246 --> 00:03:11.483 先祖が守ってきた 00:03:11.483 --> 00:03:14.816 本来のイスラム教から テロリストが極端に離れていることを 00:03:14.816 --> 00:03:17.684 父は公然と批判しました 00:03:17.684 --> 00:03:20.515 この発言は殺される恐れさえ あるものでした NOTE Paragraph 00:03:20.515 --> 00:03:21.992 父の祖国が1990年代の 00:03:21.992 --> 00:03:24.546 「暗黒の10年」に教えてくれたのは 00:03:24.546 --> 00:03:27.954 「イスラム原理主義に対する 人々の抵抗は 00:03:27.954 --> 00:03:29.642 人権をめぐる闘いの中でも 00:03:29.642 --> 00:03:32.173 世界で最も見逃されているものの 00:03:32.173 --> 00:03:33.928 1つだ」ということです 00:03:33.928 --> 00:03:37.539 これは20年経った今でも その通りです 00:03:37.539 --> 00:03:39.120 市民を標的にする 00:03:39.120 --> 00:03:40.970 武装したジハードの戦士の話のある 00:03:40.970 --> 00:03:42.726 どの国にも 00:03:42.726 --> 00:03:44.401 武器を持たずに 00:03:44.401 --> 00:03:47.248 過激派に抵抗する人々もいます 私たちの耳には入りませんが 00:03:47.248 --> 00:03:51.830 彼らは私たちの支援を必要としているのです NOTE Paragraph 00:03:51.830 --> 00:03:53.648 西欧諸国では 多くの場合 00:03:53.648 --> 00:03:56.685 イスラム教徒はテロリズムを 容認していると思われています 00:03:56.685 --> 00:03:58.687 このように考える右派の人々は 00:03:58.687 --> 00:04:00.950 イスラム文化は本質的に暴力的だと考え 00:04:00.950 --> 00:04:02.535 左派の人々は 00:04:02.535 --> 00:04:04.323 イスラム教徒の暴力や 00:04:04.323 --> 00:04:05.674 原理主義の暴力は 00:04:05.674 --> 00:04:09.307 正当な抗議の産物に過ぎないと 考えています 00:04:09.307 --> 00:04:11.804 しかし どちらの見解も全く間違っています 00:04:11.804 --> 00:04:13.619 事実 世界中にいる 00:04:13.619 --> 00:04:16.382 イスラム教徒の多くは 断固として 00:04:16.382 --> 00:04:19.644 原理主義とテロリズムの どちらに対しても反対しており 00:04:19.644 --> 00:04:22.110 大抵正当な理由があります 00:04:22.110 --> 00:04:24.150 彼らはこの暴力において 00:04:24.150 --> 00:04:27.305 加害者というよりもむしろ犠牲者です 00:04:27.305 --> 00:04:29.322 ここで1つ 例を挙げてみましょう 00:04:29.322 --> 00:04:32.165 アラブ語圏メディアによる 00:04:32.165 --> 00:04:34.505 2009年の調査では 00:04:34.505 --> 00:04:37.756 2004年から2008年の間の 00:04:37.756 --> 00:04:40.880 アルカイダの犠牲者のうち 西洋人は 00:04:40.880 --> 00:04:42.461 わずか15%でした 00:04:42.461 --> 00:04:45.406 これもひどい人数ですが 犠牲者の大多数は 00:04:45.406 --> 00:04:47.175 イスラム系の人々であり 00:04:47.175 --> 00:04:49.991 彼らはイスラム原理主義者に殺されたのです NOTE Paragraph 00:04:49.991 --> 00:04:52.819 5分間 原理主義について 話してきましたが 00:04:52.819 --> 00:04:55.302 私が原理主義と言う語で 何を意味しているか 00:04:55.302 --> 00:04:56.996 お教えしましょう 00:04:56.996 --> 00:05:00.901 アルジェリアの社会学者である― 00:05:00.901 --> 00:05:02.940 マリエメ・エリ・ルーカスによる定義を引用します 00:05:02.940 --> 00:05:05.336 彼女はこう述べています 原理主義とは― 00:05:05.336 --> 00:05:07.834 複数形ですから 世界のあらゆる 00:05:07.834 --> 00:05:09.656 宗教的伝統における原理主義とは― 00:05:09.656 --> 00:05:13.627 「極右の政治的活動であり 00:05:13.627 --> 00:05:15.790 グローバル化という文脈において 00:05:15.790 --> 00:05:18.284 自らの政治的目的を達成するために 00:05:18.284 --> 00:05:19.933 宗教を巧みに操っているのだ」と 00:05:19.933 --> 00:05:23.616 サディア・アバスはこのことを 神学の過激な政治化と 00:05:23.616 --> 00:05:25.127 呼んでいます 00:05:25.127 --> 00:05:27.542 どこに行っても同じ 00:05:27.542 --> 00:05:29.328 一枚岩のような イスラム原理主義が 00:05:29.328 --> 00:05:32.541 存在しているというイメージを 与えることは避けたいと考えています 00:05:32.541 --> 00:05:35.257 なぜなら 原理主義活動も様々だからです 00:05:35.257 --> 00:05:37.720 暴力を用い 擁護する者もいれば 00:05:37.720 --> 00:05:40.350 両者は関係していることが多いとはいえ そうでない者もいます 00:05:40.350 --> 00:05:41.920 様々な形をとるのです 00:05:41.920 --> 00:05:44.544 非政府組織であることもあります 00:05:44.544 --> 00:05:47.076 ここイギリスにも 「ケージプリズナーズ」があります 00:05:47.076 --> 00:05:49.169 またイスラム同胞団のように 00:05:49.169 --> 00:05:50.740 政党となることもありますし 00:05:50.740 --> 00:05:52.458 タリバンのような武装グループに なることもあります 00:05:52.458 --> 00:05:54.183 タリバンのような武装グループに なることもあります 00:05:54.183 --> 00:05:57.504 しかし どの場合においても すべて過激な取り組みです 00:05:57.504 --> 00:06:00.733 保守的でも伝統的でもないやり方です 00:06:00.733 --> 00:06:03.946 ほとんどの場合 人々とイスラム教の 関係を守るのでなく 00:06:03.946 --> 00:06:05.501 むしろ変えてしまうものです 00:06:05.501 --> 00:06:08.891 私は極右のイスラム教徒について お話ししているのですが 00:06:08.891 --> 00:06:10.890 その支持者が 00:06:10.890 --> 00:06:12.730 イスラム教徒であると主張したところで 00:06:12.730 --> 00:06:14.140 他の極右派と同様 00:06:14.140 --> 00:06:16.631 攻撃的であることに変わりはありません 00:06:16.631 --> 00:06:18.498 私の考えでは 私たちが 00:06:18.498 --> 00:06:20.248 自由主義や左派 00:06:20.248 --> 00:06:22.708 人権擁護者やフェミニストであるなら 00:06:22.708 --> 00:06:24.909 私たちはこれらの活動に対して立ち向かい 00:06:24.909 --> 00:06:27.754 草の根的に反対している人々を 支持すべきです 00:06:27.754 --> 00:06:29.370 はっきり言わせて下さい 00:06:29.370 --> 00:06:31.372 私は原理主義に対して 00:06:31.372 --> 00:06:33.317 有効に対抗することを支持していますが 00:06:33.317 --> 00:06:35.597 その闘いそのものが国際法を 00:06:35.597 --> 00:06:37.535 配慮したものでなければなりません 00:06:37.535 --> 00:06:39.964 ですから私の発言が 民主化を拒絶することを 00:06:39.964 --> 00:06:41.809 正当化するものであると 00:06:41.809 --> 00:06:43.274 受け取らないでください 00:06:43.274 --> 00:06:45.949 ここで支持の声を上げたいと思います 00:06:45.949 --> 00:06:50.000 現在アルジェリアで行われている 民主化運動に幸あれと 00:06:50.000 --> 00:06:52.282 また私の発言は 00:06:52.282 --> 00:06:55.149 様々な人権侵害― たとえば今週初めにエジプトで 00:06:55.149 --> 00:06:56.555 多くの死刑宣告が 00:06:56.555 --> 00:06:59.475 言い渡されたようなことを 正当化するものでもありません 00:06:59.475 --> 00:07:00.998 私が言いたいのは 00:07:00.998 --> 00:07:04.305 こうしたイスラム原理主義運動に 立ち向かわねばならないということです 00:07:04.305 --> 00:07:06.123 なぜなら彼らはイスラム教徒が 00:07:06.123 --> 00:07:08.706 多数を占める文脈において 人権を脅かしているからです 00:07:08.706 --> 00:07:11.087 その方法は様々ですが 00:07:11.087 --> 00:07:14.050 武装グループによる市民の直接攻撃が 00:07:14.050 --> 00:07:16.289 最も明らかな例でしょう 00:07:16.289 --> 00:07:19.336 しかし そのような暴力は 氷山の一角に過ぎません 00:07:19.336 --> 00:07:22.127 これらの運動は全体として 宗教的マイノリティや 00:07:22.127 --> 00:07:25.448 性的マイノリティに対する 差別を広めています 00:07:25.448 --> 00:07:27.528 別のやり方で宗教を実践する人々からも 00:07:27.528 --> 00:07:30.427 信仰しないことを選択する人々からも 00:07:30.427 --> 00:07:32.391 宗教の自由を奪おうとしています 00:07:32.391 --> 00:07:35.815 そして典型的には 女性の権利に関する 00:07:35.815 --> 00:07:37.896 全面戦争を先導するのです NOTE Paragraph 00:07:37.896 --> 00:07:39.692 近年 これらの運動に直面し 00:07:39.692 --> 00:07:41.264 西欧諸国における言説では 00:07:41.264 --> 00:07:42.899 ほとんどの場合 00:07:42.899 --> 00:07:45.156 2つの欠陥ある回答が提示されています 00:07:45.156 --> 00:07:47.719 右派に時折見られる1つ目の言説は 00:07:47.719 --> 00:07:50.261 ほとんどのイスラム教徒が 原理主義的であるか 00:07:50.261 --> 00:07:53.607 イスラム教には本質的に 原理主義的なところがあるというもので 00:07:53.607 --> 00:07:56.898 これはただ攻撃的なばかりで 間違っています 00:07:56.898 --> 00:07:59.306 しかし 残念ながら 左派に見られる言説は 00:07:59.306 --> 00:08:01.488 政治的に公正すぎて 00:08:01.488 --> 00:08:05.290 イスラム原理主義の問題を 全く認識しておらず 00:08:05.290 --> 00:08:07.651 更に悪いことには それについて謝罪しており 00:08:07.651 --> 00:08:10.199 これも容認できるものではありません 00:08:10.199 --> 00:08:12.261 ですから 私はこれらを語るための 00:08:12.261 --> 00:08:14.382 実際に生きた経験と 00:08:14.382 --> 00:08:17.110 前線にいる人々の希望に根ざした― 00:08:17.110 --> 00:08:20.059 新たな方法を探し求めています 00:08:20.059 --> 00:08:22.010 痛切に感じられるのは 00:08:22.010 --> 00:08:25.191 近年イスラム教徒に対する差別が 00:08:25.191 --> 00:08:27.662 イギリスやアメリカといった国々で 00:08:27.662 --> 00:08:30.716 増えているということで それもまた深刻な問題です 00:08:30.716 --> 00:08:31.855 しかし 私は 00:08:31.855 --> 00:08:34.816 原理主義者に立ち向かい 00:08:34.816 --> 00:08:36.142 1番の犠牲者となっている 00:08:36.142 --> 00:08:38.313 イスラム教徒の人々に関する 00:08:38.313 --> 00:08:40.328 固定観念を覆す話を語ることも 00:08:40.328 --> 00:08:44.906 差別に反対する素晴らしい方法だと 強く信じています 00:08:44.906 --> 00:08:46.686 ここで 光栄にも 00:08:46.686 --> 00:08:48.342 素晴らしい物語をお持ちの4人を 00:08:48.342 --> 00:08:51.558 ご紹介しましょう NOTE Paragraph 00:08:51.558 --> 00:08:53.791 ファイザン・ピアゼダと 彼の父にちなんで名づけられた 00:08:53.791 --> 00:08:55.793 レフィ・ピア・シアターワークショップは 00:08:55.793 --> 00:08:57.931 何年にもわたり パキスタンで 舞台芸術を 00:08:57.931 --> 00:08:59.663 推進してきました 00:08:59.663 --> 00:09:01.124 ジハードによる暴力の増加とともに 00:09:01.124 --> 00:09:02.700 彼らはイベントを取りやめるよう 00:09:02.700 --> 00:09:05.950 脅かされ始めましたが 屈しませんでした 00:09:05.950 --> 00:09:09.220 そして2008年に 爆撃犯が 00:09:09.220 --> 00:09:12.104 ラホールでの第8回世界舞台芸術祭を襲うと 00:09:12.104 --> 00:09:13.792 ガラスの雨が 00:09:13.792 --> 00:09:15.457 会場に降り注ぎ 00:09:15.457 --> 00:09:17.392 9人が負傷しました 00:09:17.392 --> 00:09:18.960 その日の夜遅く 00:09:18.960 --> 00:09:21.711 ピアゼダらは とても難しい決断を下しました 00:09:21.711 --> 00:09:23.580 舞台芸術祭を予定通り 00:09:23.580 --> 00:09:26.987 翌日も続行すると発表したのです 00:09:26.987 --> 00:09:28.438 当時 ファイザンが言ったように 00:09:28.438 --> 00:09:30.380 もしイスラム原理主義者に屈すれば 00:09:30.380 --> 00:09:33.491 ただ暗闇の角に座っているようなものなのです 00:09:33.491 --> 00:09:35.149 どうなるかは分かりませんでした 00:09:35.149 --> 00:09:37.586 誰か来るのだろうか? 00:09:37.586 --> 00:09:40.475 実際は 翌日何千もの人々が訪れ 00:09:40.475 --> 00:09:42.877 ラホールの舞台芸術を支援しました 00:09:42.877 --> 00:09:44.722 このことは素晴らしいとともに 00:09:44.722 --> 00:09:46.544 恐ろしくもあったので 00:09:46.544 --> 00:09:47.997 ファイザンは幼い子を2人連れている 00:09:47.997 --> 00:09:50.214 ある女性に駆け寄り こう言いました 00:09:50.214 --> 00:09:53.408 「昨日 ここで爆発があり 00:09:53.408 --> 00:09:55.735 今日も恐怖に脅かされているのを ご存知ですか」 00:09:55.735 --> 00:09:57.618 彼女は「知っています 00:09:57.618 --> 00:09:59.182 でも私はこの子たちくらいの年頃の時 00:09:59.182 --> 00:10:01.612 母とあなたのフェスティバルに来たことが 00:10:01.612 --> 00:10:04.660 印象深く 心に残っています 00:10:04.660 --> 00:10:06.798 私たちはここにいなくちゃいけないんです」 00:10:06.798 --> 00:10:08.655 このような熱烈な観客とともに 00:10:08.655 --> 00:10:10.309 ピアゼタらは予定通り 00:10:10.309 --> 00:10:12.769 フェスティバルを終えることができました NOTE Paragraph 00:10:12.769 --> 00:10:14.006 そして次の年 00:10:14.006 --> 00:10:15.889 安全面のリスクのため 00:10:15.889 --> 00:10:18.258 彼らはすべてのスポンサーを失いました 00:10:18.258 --> 00:10:20.558 2010年に私が会った時には 00:10:20.558 --> 00:10:22.844 彼らは同じ場所で行うことができた― 00:10:22.844 --> 00:10:25.910 後に続く初のイベントの最中でした 00:10:25.910 --> 00:10:29.174 第9回青年舞台芸術祭で 00:10:29.174 --> 00:10:32.149 その年 街はすでに 00:10:32.149 --> 00:10:36.219 44回ものテロ攻撃を受けていました 00:10:36.219 --> 00:10:38.322 これはパキスタンのタリバンが 00:10:38.322 --> 00:10:40.139 女子校を標的として 00:10:40.139 --> 00:10:42.347 組織的な攻撃を始めた頃のことで 00:10:42.347 --> 00:10:45.106 マララ・ユサフザイの襲撃事件で 幕を閉じることとなります 00:10:45.106 --> 00:10:49.501 この状況で ピアゼタらは何をしたと思いますか? 00:10:49.501 --> 00:10:52.674 彼らは女子学生による舞台作品を 上演したのです 00:10:52.674 --> 00:10:55.486 私は光栄なことに『ナン・ウォール』 という 00:10:55.486 --> 00:10:58.118 パンジャブ語のミュージカルを観ました 00:10:58.118 --> 00:10:59.880 ラホール・グラマー・スクールの 00:10:59.880 --> 00:11:01.606 女子学生がすべての役を演じました 00:11:01.606 --> 00:11:02.840 彼女たちは歌い 踊り 00:11:02.840 --> 00:11:05.498 ねずみや水牛の役を演じました 00:11:05.498 --> 00:11:07.962 私はこの素晴らしい劇が 00:11:07.962 --> 00:11:09.229 無事終わるかどうかと 00:11:09.229 --> 00:11:11.515 息を飲んで見守りました 00:11:11.515 --> 00:11:14.071 そして無事 幕が下りると 00:11:14.071 --> 00:11:15.809 観客は一斉に息をついて 00:11:15.809 --> 00:11:18.073 中には涙を流している人もいました 00:11:18.073 --> 00:11:20.596 観客席は観客の拍手という 00:11:20.596 --> 00:11:23.435 平和な高揚感で満たされました 00:11:23.435 --> 00:11:26.422 私はその瞬間 こう考えたことを 覚えています 00:11:26.422 --> 00:11:28.853 「2年前にこの場所で爆撃犯が 00:11:28.853 --> 00:11:30.516 トップニュースとなったけれども 00:11:30.516 --> 00:11:32.880 今晩 ここに居合わせた人々は 00:11:32.880 --> 00:11:36.171 それと同じくらいに重要なニュースなのだ」と NOTE Paragraph 00:11:38.488 --> 00:11:40.968 マリア・バシルはアフガニスタンで 00:11:40.968 --> 00:11:44.092 初の そして唯一の女性主席検事です 00:11:44.092 --> 00:11:46.306 彼女は2008年から この職についており 00:11:46.306 --> 00:11:48.492 女性に対する暴力事件を調査するために 00:11:48.492 --> 00:11:50.318 調査機関を設置しました 00:11:50.318 --> 00:11:52.576 彼女は自らの任務の中でも 00:11:52.576 --> 00:11:54.310 最も重要な領域だと語っています 00:11:54.310 --> 00:11:57.375 ヘラートの彼女の事務所で会う時には 00:11:57.375 --> 00:11:59.120 彼女は4挺の大きな銃を手にした 00:11:59.120 --> 00:12:02.486 4人の大きな男性に囲まれて入ってきます 00:12:02.486 --> 00:12:05.450 事実 彼女には今 23人のボディーガードがいます 00:12:05.450 --> 00:12:06.870 なぜなら 彼女は爆弾の攻撃を受けて 00:12:06.870 --> 00:12:08.548 子供を殺されかけたからです 00:12:08.548 --> 00:12:11.899 その際 ボディーガードの1人は 片足を失いました NOTE Paragraph 00:12:11.899 --> 00:12:14.009 彼女はなぜ続けるのでしょうか? 00:12:14.009 --> 00:12:16.663 皆に同じことを聞かれるのだと 00:12:16.663 --> 00:12:18.710 彼女は微笑んで言います 00:12:18.710 --> 00:12:22.535 「なぜ生きないという 危険を冒すのか?」と 00:12:22.535 --> 00:12:24.174 彼女にとっては単に 00:12:24.174 --> 00:12:27.643 マリア・バシルの家族にとっての よりよい未来は 00:12:27.643 --> 00:12:29.127 危険を冒す価値のあるものであり 00:12:29.127 --> 00:12:30.837 自分のような人間が 00:12:30.837 --> 00:12:32.752 危険を冒さなければ 00:12:32.752 --> 00:12:35.049 より良い未来は来ないのです 00:12:35.049 --> 00:12:36.776 後にインタビューの中で 00:12:36.776 --> 00:12:39.139 バシル検事は私に いかに彼女が 00:12:39.139 --> 00:12:40.658 自分を狙うタリバンと政府との 00:12:40.658 --> 00:12:43.157 起こりうる交渉結果について 心配しているかを 00:12:43.157 --> 00:12:45.551 話してくれました 00:12:45.551 --> 00:12:47.303 「もし政府での居場所をタリバンに与えたら 00:12:47.303 --> 00:12:50.520 誰が女性の権利を守るのでしょうか」 と彼女は問います 00:12:50.520 --> 00:12:52.886 そして国際社会に 00:12:52.886 --> 00:12:55.518 タリバンとの和平を築きたいからといって 00:12:55.518 --> 00:12:59.345 女性との約束を忘れないよう 呼びかけています 00:12:59.345 --> 00:13:01.550 私がアフガニスタンを経った数週間後 00:13:01.550 --> 00:13:04.425 インターネットでトップ記事を目にします 00:13:04.425 --> 00:13:08.030 アフガニスタンの検事が暗殺されたと言うのです 00:13:08.030 --> 00:13:10.166 必死でグーグルで調べると 00:13:10.166 --> 00:13:11.840 ありがたいことに マリアは 00:13:11.840 --> 00:13:13.926 犠牲者ではないことがわかりました 00:13:13.926 --> 00:13:16.149 しかし悲しいことに 別のアフガニスタンの検事が 00:13:16.149 --> 00:13:18.180 仕事に向かう途中に射殺されたのでした 00:13:18.180 --> 00:13:21.175 私は今 そのようなトップ記事を耳にすると 00:13:21.175 --> 00:13:23.473 今年以降 国際部隊が 00:13:23.473 --> 00:13:26.521 アフガニスタンを離れるからこそ 00:13:26.521 --> 00:13:28.427 現地の人々やすべての マリア・バシルのような人々に 00:13:28.427 --> 00:13:29.860 何が起きているかに 00:13:29.860 --> 00:13:32.886 関心を持ち続けなければなりません 00:13:32.886 --> 00:13:35.499 時々 彼女の声が頭の中で響きます 00:13:35.499 --> 00:13:38.580 虚勢などではなく 彼女はこう言うのです 00:13:38.580 --> 00:13:41.185 「アフガニスタンにおける 女性を取り巻く状況は 00:13:41.185 --> 00:13:43.091 いつか必ずよくなるでしょう 00:13:43.091 --> 00:13:45.326 私たちはたとえ殺されたとしても 00:13:45.326 --> 00:13:48.269 その基盤を作らねばなりません」 NOTE Paragraph 00:13:49.854 --> 00:13:51.502 アル・シャバブというテロ組織を 00:13:51.502 --> 00:13:53.478 批判するに適切な言葉が見つかりません 00:13:53.478 --> 00:13:55.740 彼らは2013年9月の 00:13:55.740 --> 00:13:59.202 子供たちの料理大会が 行われていたのと同じ日に 00:13:59.202 --> 00:14:01.620 ナイロビのウエストゲート・モールを襲撃しました 00:14:01.620 --> 00:14:06.119 詩人や妊婦を含め 67人が殺害されました 00:14:06.119 --> 00:14:08.218 遠く離れたアメリカ中西部で 00:14:08.218 --> 00:14:10.565 私は運良く ソマリア系アメリカ人に会いました 00:14:10.565 --> 00:14:13.413 アル・シャバブが少数の若者を ミネアポリスで勧誘して 00:14:13.413 --> 00:14:15.637 ウエストゲートのような残虐行為に 00:14:15.637 --> 00:14:17.581 参加させようとする企てに対して 00:14:17.581 --> 00:14:21.279 反対する活動をしていました 00:14:21.279 --> 00:14:23.239 アブドリザク・ ビヒ氏の勉強好きな 00:14:23.239 --> 00:14:26.128 17歳の甥 ブルハン・ハッサンは 00:14:26.128 --> 00:14:28.776 2008年にここで兵士として採用され 00:14:28.776 --> 00:14:30.536 ソマリアへと誘拐され 00:14:30.536 --> 00:14:33.906 帰国しようとしたら殺されたのです 00:14:33.906 --> 00:14:35.500 その時から ビヒ氏は 00:14:35.500 --> 00:14:39.753 無予算のソマリア教育・権利擁護センターの 理事長でもありますが― 00:14:39.753 --> 00:14:42.204 テロ組織による兵士の採用と 00:14:42.204 --> 00:14:44.060 政府の失態と 00:14:44.060 --> 00:14:46.279 アブバカー・アサディク・イスラム教センターのような 00:14:46.279 --> 00:14:49.304 ソマリア系アメリカ人団体に対する 非難の声を上げ続けています 00:14:49.304 --> 00:14:51.535 彼はこのセンターの青年プログラムを通じて 00:14:51.535 --> 00:14:53.641 甥が原理主義に傾倒したと考えています 00:14:53.641 --> 00:14:55.794 しかし 彼はただモスクを 非難するのではありません 00:14:55.794 --> 00:14:57.373 彼は政府の失態を糾弾し 00:14:57.373 --> 00:14:59.158 コミュニティーでの貧困を防ぐために 00:14:59.158 --> 00:15:01.656 もっと何かすべきだと批判しています 00:15:01.656 --> 00:15:03.945 財源に乏しかったので 00:15:03.945 --> 00:15:06.256 ビヒ氏には創造力が必要でした 00:15:06.256 --> 00:15:08.150 不満を抱く若者に影響を与えようという 00:15:08.150 --> 00:15:10.535 アル・シャバブの企てに反対するため 00:15:10.535 --> 00:15:12.970 ウガンダのワールドカップ観戦者らに対する 00:15:12.970 --> 00:15:15.564 2010年の集団攻撃に続いて 00:15:15.564 --> 00:15:18.904 彼はそれに応えるようにミネアポリスで 00:15:18.904 --> 00:15:21.436 ラマダン・バスケットボール選手権を計画しました 00:15:21.436 --> 00:15:24.120 たくさんのソマリア系アメリカ人の子供たちが 00:15:24.120 --> 00:15:25.508 スポーツに参加しました 00:15:25.508 --> 00:15:28.000 ファトワーでは禁じられているにも拘らず 00:15:28.000 --> 00:15:29.745 ブルハン・ハッサンには 00:15:29.745 --> 00:15:33.612 二度とできないバスケットボールを 彼らはやったのです 00:15:33.612 --> 00:15:36.262 このことにより ビヒ氏は かつては良好な関係を築いていた 00:15:36.262 --> 00:15:39.334 アブバカル・アサディク・イスラム教センターの 00:15:39.334 --> 00:15:41.899 指導者によって追放されました 00:15:41.899 --> 00:15:44.285 彼が言ったことには 「ある日 テレビでイマームが 00:15:44.285 --> 00:15:46.343 私たちを異端者だと呼んで 00:15:46.343 --> 00:15:49.912 『彼らはモスクを破壊しようとしている』 と言っていた」のだそうです 00:15:49.912 --> 00:15:51.323 これはアドリザク・ ビヒ氏が 00:15:51.323 --> 00:15:53.856 アル・シャバブによる兵士採用を減らすことで 00:15:53.856 --> 00:15:55.656 達成しようとしていることとは 00:15:55.656 --> 00:15:58.062 まったく食い違っています 00:15:58.062 --> 00:16:00.484 彼は私の愛する宗教を 少数の原理主義者から 00:16:00.484 --> 00:16:03.610 守ろうとしているのです NOTE Paragraph 00:16:04.938 --> 00:16:07.499 最後にもう1つお話ししたいと思います 00:16:07.499 --> 00:16:10.513 アルジェリアの22才の法学生である 00:16:10.513 --> 00:16:12.459 アメル・ゼヌーン=ズアニは 00:16:12.459 --> 00:16:14.338 私が90年代にそうであったように 00:16:14.338 --> 00:16:17.040 法律家としてのキャリアを夢見ていました 00:16:17.040 --> 00:16:18.969 彼女は勉学を諦めることを拒みましたが 00:16:18.969 --> 00:16:20.938 原理主義がその頃 00:16:20.938 --> 00:16:23.468 アルジェリアを取り戻すために戦い 00:16:23.468 --> 00:16:27.090 教育を受け続ける者全てを脅かしていました 00:16:27.090 --> 00:16:31.200 1997年1月26日 アメルは学校に通っていた 00:16:31.200 --> 00:16:33.122 アルジェでバスに乗り 00:16:33.122 --> 00:16:35.305 ラマダンの夜を家族と過ごすために 00:16:35.305 --> 00:16:36.994 家に向かい― 00:16:36.994 --> 00:16:39.380 ロースクールを卒業することは ありませんでした 00:16:39.380 --> 00:16:40.840 バスが彼女の家のある 00:16:40.840 --> 00:16:42.615 郊外まで来たとき 00:16:42.615 --> 00:16:44.757 武装イスラム集団の人々に 00:16:44.757 --> 00:16:47.051 占拠された検問所で止められました 00:16:47.051 --> 00:16:48.780 アメルは学校かばんを手に 00:16:48.780 --> 00:16:50.766 バスから降ろされ 00:16:50.766 --> 00:16:53.355 路上で殺されました 00:16:53.355 --> 00:16:54.491 彼女の喉を切り裂いた男は 00:16:54.491 --> 00:16:56.341 他の乗客に言いました 00:16:56.341 --> 00:16:58.235 「お前たちが大学に行けば 00:16:58.235 --> 00:17:00.789 こんな風にお前たちを全員 00:17:00.789 --> 00:17:04.020 殺す日が来るぞ」 NOTE Paragraph 00:17:04.020 --> 00:17:06.720 アメルは午後5時17分きっかりに亡くなりました 00:17:06.720 --> 00:17:09.568 路上で倒れた時に 彼女の腕時計が壊れたので 00:17:09.568 --> 00:17:11.345 そう分かるのです 00:17:11.345 --> 00:17:12.574 彼女のお母さんは秒針が 00:17:12.574 --> 00:17:14.575 決して訪れることのない 00:17:14.575 --> 00:17:16.070 5時18分に向けて 00:17:16.070 --> 00:17:19.507 悠然と上を向いている その時計を見せてくれました 00:17:19.507 --> 00:17:20.656 死の直前に 00:17:20.656 --> 00:17:22.511 アメルは母親と 00:17:22.511 --> 00:17:24.397 姉妹たちにこう言ったそうです 00:17:24.397 --> 00:17:28.015 「アラーの思し召しがあれば 私たちには何も起こらないわ 00:17:28.015 --> 00:17:29.885 でも もし何かあったら 00:17:29.885 --> 00:17:32.768 私たちは知識のために 命を失ったのだと思ってね 00:17:32.768 --> 00:17:36.978 お母さんもお父さんも 胸を張り続けていてね」 NOTE Paragraph 00:17:36.978 --> 00:17:40.960 このような若い女性を失うことは 深くはかり知れず 00:17:40.960 --> 00:17:42.515 ですから私は研究をしました 00:17:42.515 --> 00:17:45.769 私はアメルの希望を再び見出そうと努め 00:17:45.769 --> 00:17:48.706 そして彼女の名は実に アラブ語で「希望」という意味なのです 00:17:48.706 --> 00:17:51.957 私は希望を2つの場所で見つけました 00:17:51.957 --> 00:17:54.252 1つ目は彼女の家族や他の家族が 00:17:54.252 --> 00:17:57.518 この話を語り継ぎ続け 00:17:57.518 --> 00:18:00.583 テロにも屈さず生活を続けていく 強さの中にです 00:18:00.583 --> 00:18:03.865 事実 アメルの妹 ラミアは悲しみを乗り越え 00:18:03.865 --> 00:18:05.236 ロースクールへと行き 00:18:05.236 --> 00:18:07.990 現在ではアルジェで弁護士をしています 00:18:07.990 --> 00:18:09.591 これが可能であったのは ひとえに 00:18:09.591 --> 00:18:10.780 武装した原理主義者が 00:18:10.780 --> 00:18:13.658 アルジェリアではぼ敗れたからです 00:18:13.658 --> 00:18:16.505 私がアメルの希望を見つけた 2つ目の場所は 00:18:16.505 --> 00:18:18.977 男性も女性もジハードの戦士に 00:18:18.977 --> 00:18:21.672 立ち向かい続けている全ての場所でした 00:18:21.672 --> 00:18:24.930 私たちはアメルに敬意を表し 00:18:24.930 --> 00:18:27.563 「イスラム法の下に生きる女性たち」の ネットワークのように 00:18:27.563 --> 00:18:31.560 現在でも人権に関する戦いを 続けている人々を支援すべきです 00:18:31.560 --> 00:18:34.187 被害者の権利が主張しているように 00:18:34.187 --> 00:18:36.074 テロと戦うだけでは十分ではないと 00:18:36.074 --> 00:18:39.139 シュリファ・ハダールにアルジェで言われました 00:18:39.139 --> 00:18:41.683 私たちは原理主義に 戦いを挑まなければなりません 00:18:41.683 --> 00:18:44.120 なぜなら原理主義は 00:18:44.120 --> 00:18:46.711 テロリズムの温床となる イデオロギーだからです NOTE Paragraph 00:18:46.711 --> 00:18:50.150 なぜアメルや彼らのような人々が 00:18:50.150 --> 00:18:51.844 もっと知られないのでしょうか? 00:18:51.844 --> 00:18:55.121 なぜオサマ・ビンラディンが誰かは 皆知っているのに 00:18:55.121 --> 00:18:57.054 その背後でビンラディンらに抵抗して 00:18:57.054 --> 00:19:00.747 立ち上がっている人々については ほとんど知らないのでしょう? 00:19:00.747 --> 00:19:03.404 私たちはこの状況を 変えていかなければなりません 00:19:03.404 --> 00:19:05.172 ですから あなたのネットワークを通して 00:19:05.172 --> 00:19:06.945 これらの話を共有して欲しいのです 00:19:06.945 --> 00:19:09.044 もう一度アメル・ゼヌーンの時計を見て下さい 00:19:09.044 --> 00:19:10.704 永遠に止まったままです 00:19:10.704 --> 00:19:13.066 あなたの時計を見てください 00:19:13.066 --> 00:19:16.090 今この瞬間が アメルのような人々を支援していく 00:19:16.090 --> 00:19:17.998 時だと決意してください 00:19:17.998 --> 00:19:20.379 彼らについて沈黙する権利は 私たちにはないのです 00:19:20.379 --> 00:19:21.877 より簡単だからとか 00:19:21.877 --> 00:19:24.738 西欧諸国の政策の欠陥は理由になりません 00:19:24.738 --> 00:19:27.074 なぜなら 5時17分は今もなお 00:19:27.074 --> 00:19:28.941 学生が今でもジハードによって殺されている 00:19:28.941 --> 00:19:30.911 ナイジェリア北部のような場所で 00:19:30.911 --> 00:19:33.487 あまりに多くのアメルたちの 元に近づいているのです 00:19:33.487 --> 00:19:36.568 自らのコミュニティにおいて 原理主義とテロリズムに対して 00:19:36.568 --> 00:19:38.876 平和的に戦いを挑む全ての人々を 00:19:38.876 --> 00:19:41.840 支持すると声を上げるべき時は 00:19:41.840 --> 00:19:43.376 今なのです NOTE Paragraph 00:19:43.376 --> 00:19:45.659 ありがとうございました NOTE Paragraph 00:19:45.659 --> 00:19:48.165 (拍手)