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Format: Layer, Start, End, Style, Name, MarginL, MarginR, MarginV, Effect, Text
Dialogue: 0,0:00:06.38,0:00:11.11,Default,,0000,0000,0000,,ヒトのDNAには\Nおよそ2万の遺伝子があります
Dialogue: 0,0:00:11.11,0:00:13.95,Default,,0000,0000,0000,,その遺伝子は体を作り上げている物質―\N
Dialogue: 0,0:00:13.96,0:00:17.99,Default,,0000,0000,0000,,足の爪のケラチンから\N鼻の先のコラーゲン― までコード化しています
Dialogue: 0,0:00:17.99,0:00:21.29,Default,,0000,0000,0000,,（ドーパミン[誤り：\Nタンパク質ではないのでコード化できない]）
Dialogue: 0,0:00:21.29,0:00:23.68,Default,,0000,0000,0000,,他の種には独自の遺伝子があります
Dialogue: 0,0:00:23.68,0:00:26.09,Default,,0000,0000,0000,,クモにはその糸の遺伝子があります
Dialogue: 0,0:00:26.09,0:00:30.81,Default,,0000,0000,0000,,オークには太陽光線を木へと変える\N葉緑素の遺伝子があります
Dialogue: 0,0:00:30.81,0:00:33.33,Default,,0000,0000,0000,,さて こういった遺伝子は\Nどこから来たのでしょうか？
Dialogue: 0,0:00:33.33,0:00:35.22,Default,,0000,0000,0000,,それは遺伝子によります
Dialogue: 0,0:00:35.22,0:00:40.25,Default,,0000,0000,0000,,科学者は約40億年前に地球上に\N生命が誕生したと考えています
Dialogue: 0,0:00:40.25,0:00:42.74,Default,,0000,0000,0000,,初期の生命体は\N原始的な微生物で―
Dialogue: 0,0:00:42.74,0:00:47.38,Default,,0000,0000,0000,,生きていくために必要最低限の\N遺伝子を一揃い持っていました
Dialogue: 0,0:00:47.38,0:00:50.18,Default,,0000,0000,0000,,この基本となる遺伝子を\N何十億もの世代を経て
Dialogue: 0,0:00:50.18,0:00:52.32,Default,,0000,0000,0000,,子孫に残してきたのです
Dialogue: 0,0:00:52.32,0:00:57.53,Default,,0000,0000,0000,,DNAを複写する働きの様に 今でも\N同じ働きをするものがあります
Dialogue: 0,0:00:57.96,0:01:01.89,Default,,0000,0000,0000,,しかしクモの糸（やドーパミン[誤]）の遺伝子を持つ\N微生物はいませんでした
Dialogue: 0,0:01:01.94,0:01:05.82,Default,,0000,0000,0000,,当時と比べると現在は\N多様な遺伝子が存在しています
Dialogue: 0,0:01:06.69,0:01:11.47,Default,,0000,0000,0000,,実はこういった遺伝子の多くはミスから\N生じたことが判明したのです
Dialogue: 0,0:01:11.47,0:01:15.60,Default,,0000,0000,0000,,細胞は分裂するたびに\N新たなDNAのコピーを行います
Dialogue: 0,0:01:15.60,0:01:20.17,Default,,0000,0000,0000,,その際に誤って同じDNAの\Nコピーを２度行うことがあるのです
Dialogue: 0,0:01:20.17,0:01:24.59,Default,,0000,0000,0000,,この過程でDNAを余分に\Nコピーしてしまうのです
Dialogue: 0,0:01:24.59,0:01:27.82,Default,,0000,0000,0000,,最初はこの余分な遺伝子も\N元の遺伝子と同じ働きをします
Dialogue: 0,0:01:27.82,0:01:32.05,Default,,0000,0000,0000,,しかし世代を経ていくと\N新たな変異が加わって
Dialogue: 0,0:01:32.05,0:01:35.39,Default,,0000,0000,0000,,こういった変異が\N新しい遺伝子の働きを変え
Dialogue: 0,0:01:35.39,0:01:38.14,Default,,0000,0000,0000,,新たな遺伝子が\N再びコピーされます
Dialogue: 0,0:01:38.14,0:01:41.95,Default,,0000,0000,0000,,変異した遺伝子の数は\N予想以上に多いことが判明しました;
Dialogue: 0,0:01:41.95,0:01:45.04,Default,,0000,0000,0000,,多くはここ数百万年ほど前に起きたことです
Dialogue: 0,0:01:45.04,0:01:50.06,Default,,0000,0000,0000,,最も新しいものはヒトが類人猿から\N枝分かれした頃です
Dialogue: 0,0:01:50.06,0:01:54.15,Default,,0000,0000,0000,,新しい遺伝子が生まれてから\N遺伝子ファミリーとなるには
Dialogue: 0,0:01:54.15,0:01:55.90,Default,,0000,0000,0000,,百万年以上もの時間がかかるものの
Dialogue: 0,0:01:55.90,0:01:58.87,Default,,0000,0000,0000,,ひとたび新しい遺伝子が発達すると
Dialogue: 0,0:01:58.87,0:02:01.70,Default,,0000,0000,0000,,基本的な機能となっていきます
Dialogue: 0,0:02:01.70,0:02:06.40,Default,,0000,0000,0000,,例えば ヒトは鼻に匂いの分子を取り込む\N
Dialogue: 0,0:02:06.40,0:02:08.65,Default,,0000,0000,0000,,数百ものタンパク質の遺伝子を持っています
Dialogue: 0,0:02:08.65,0:02:11.30,Default,,0000,0000,0000,,この変異のおかげで\N多様な分子をとらえられるため
Dialogue: 0,0:02:11.30,0:02:14.95,Default,,0000,0000,0000,,一兆種類もの匂いを\N嗅ぎ分けることができます
Dialogue: 0,0:02:14.95,0:02:19.38,Default,,0000,0000,0000,,変異が大きな影響を\Nもたらすこともあります
Dialogue: 0,0:02:19.38,0:02:22.91,Default,,0000,0000,0000,,そのおかげで遺伝子が\N別の臓器でタンパク質を作り出すことも
Dialogue: 0,0:02:22.91,0:02:25.45,Default,,0000,0000,0000,,あるいは 別の時期に起きるようになったり
Dialogue: 0,0:02:25.45,0:02:29.18,Default,,0000,0000,0000,,タンパク質が全く異なる\N働きを始める事もあります
Dialogue: 0,0:02:29.18,0:02:33.64,Default,,0000,0000,0000,,例えばヘビにはバクテリアを殺す\Nタンパク質の遺伝子があります
Dialogue: 0,0:02:33.64,0:02:38.24,Default,,0000,0000,0000,,かつて その遺伝子をコピーした時に\N新たなコピーが変異を起こしました
Dialogue: 0,0:02:38.24,0:02:40.96,Default,,0000,0000,0000,,この変異が遺伝子の信号を変えてしまい
Dialogue: 0,0:02:40.96,0:02:43.20,Default,,0000,0000,0000,,タンパク質を作り出す場所を\N変えてしまいました
Dialogue: 0,0:02:43.20,0:02:45.80,Default,,0000,0000,0000,,膵臓で活動するのではなく
Dialogue: 0,0:02:45.80,0:02:50.57,Default,,0000,0000,0000,,口内でバクテリアを殺す\Nタンパク質を作り始めたのです
Dialogue: 0,0:02:50.57,0:02:55.05,Default,,0000,0000,0000,,ヘビが獲物にかみつくと\Nその傷口に酵素が入り込みます
Dialogue: 0,0:02:55.05,0:02:57.95,Default,,0000,0000,0000,,するとこのタンパク質は効果を表し
Dialogue: 0,0:02:57.95,0:03:00.06,Default,,0000,0000,0000,,ヘビはより多くの獲物を\N捕らえられるようになったのです
Dialogue: 0,0:03:00.06,0:03:01.92,Default,,0000,0000,0000,,これは望ましい変化でした
Dialogue: 0,0:03:01.92,0:03:05.73,Default,,0000,0000,0000,,膵臓内にあった遺伝子は\N口中の毒を作り出します
Dialogue: 0,0:03:05.73,0:03:07.78,Default,,0000,0000,0000,,その毒で獲物を仕留めるのです
Dialogue: 0,0:03:07.78,0:03:10.99,Default,,0000,0000,0000,,新しい遺伝子が作り出される\N方法は他にもあります
Dialogue: 0,0:03:10.99,0:03:13.88,Default,,0000,0000,0000,,動植物や他の種の\NDNAの一部分には
Dialogue: 0,0:03:13.88,0:03:18.20,Default,,0000,0000,0000,,タンパク質のコーディングを\N行わない部分があります
Dialogue: 0,0:03:18.20,0:03:22.05,Default,,0000,0000,0000,,科学者が知りうる限り\N大抵は全く意味をなさない―\N
Dialogue: 0,0:03:22.05,0:03:24.68,Default,,0000,0000,0000,,遺伝子のランダムなシーケンスで\N何の機能もしていないのです
Dialogue: 0,0:03:24.68,0:03:28.70,Default,,0000,0000,0000,,こういった一部のDNAも遺伝子と同じく\N変異を起こすことがあります
Dialogue: 0,0:03:28.70,0:03:31.82,Default,,0000,0000,0000,,この変異のおかげで\NDNAが
Dialogue: 0,0:03:31.82,0:03:34.31,Default,,0000,0000,0000,,遺伝子読み取り開始点に\N変わってしまう事があります
Dialogue: 0,0:03:34.31,0:03:36.98,Default,,0000,0000,0000,,すると突然 細胞が\N新たなタンパク質を作り始めます
Dialogue: 0,0:03:36.98,0:03:40.52,Default,,0000,0000,0000,,当初は このタンパク質は役に立たないか\N有害であるかもしれません
Dialogue: 0,0:03:40.52,0:03:43.91,Default,,0000,0000,0000,,しかし変異が続くと\Nタンパク質の形を変え
Dialogue: 0,0:03:43.91,0:03:45.100,Default,,0000,0000,0000,,このタンパク質が有用な働きを始め
Dialogue: 0,0:03:45.100,0:03:48.62,Default,,0000,0000,0000,,生物はさらに健康で\N強くなっていきました
Dialogue: 0,0:03:48.62,0:03:50.94,Default,,0000,0000,0000,,繁殖力も強くなったのです
Dialogue: 0,0:03:50.94,0:03:55.23,Default,,0000,0000,0000,,科学者はこういった新しい遺伝子を\N動物の体から見つけてきました
Dialogue: 0,0:03:55.23,0:03:58.64,Default,,0000,0000,0000,,そういう訳で ２万の遺伝子には\N様々な起源があり
Dialogue: 0,0:03:58.64,0:04:03.58,Default,,0000,0000,0000,,生命の起源からあるものから \N全く新しく生まれ出る遺伝子まで―
Dialogue: 0,0:04:03.58,0:04:07.20,Default,,0000,0000,0000,,地上に生命がある限り\N新たな遺伝子を生み出し続けるわけです