1 00:00:01,270 --> 00:00:05,928 「私たちは気候変動対策に 最善を尽くせるのだろうか?」 2 00:00:07,393 --> 00:00:10,366 私がこの様な疑問に至ったのは 緑化運動家としてではなく— 3 00:00:10,390 --> 00:00:12,985 実際 私はリサイクルには お手上げなんですが— 4 00:00:13,404 --> 00:00:18,669 金融政策立案の 専門的なオブザーバーとして 5 00:00:18,693 --> 00:00:23,450 歴史が 今の我々の政策的決断を どう裁くだろうかと思うからです 6 00:00:24,353 --> 00:00:25,609 いつか 7 00:00:25,633 --> 00:00:29,498 私の祖父のものだったこの指輪は 8 00:00:29,522 --> 00:00:31,529 私の息子 チャーリーへ 受け継がれます 9 00:00:32,021 --> 00:00:34,829 私は考えるのです いったい— 彼の世代と 10 00:00:34,853 --> 00:00:37,159 そしてその後の世代は 11 00:00:37,183 --> 00:00:42,021 この指輪の持ち主だった 2世代のことをどう見るのだろうかと 12 00:00:42,995 --> 00:00:45,518 私の祖父は炭鉱夫でした 13 00:00:46,500 --> 00:00:47,677 彼の時代 14 00:00:48,616 --> 00:00:53,585 化石燃料を経済発展の エネルギー源として燃やす行為は 15 00:00:53,609 --> 00:00:54,766 受け入れられていました 16 00:00:55,198 --> 00:00:58,577 現代では それは忌避すべき行為だと 判明しています 17 00:00:58,601 --> 00:01:01,983 石炭を燃やすことで生じる 温室効果ガスの為です 18 00:01:03,315 --> 00:01:04,532 しかし現代において 19 00:01:04,556 --> 00:01:08,602 ひょっとして私の働く業界は それが 気候にもたらす影響の甚大さの為に 20 00:01:08,626 --> 00:01:10,662 祖父の働いた業界が受けたよりも もっと厳しい非難を 21 00:01:11,498 --> 00:01:13,845 受けるのではないかという 恐れを抱いています 22 00:01:14,202 --> 00:01:16,888 そう 私は金融業界で働いています この業界といえば 23 00:01:16,912 --> 00:01:20,704 2008年に起こった金融危機が 思い出されるでしょう 24 00:01:21,831 --> 00:01:26,722 この時 国々の政府は 非常に重要な取り決めから 25 00:01:26,746 --> 00:01:32,127 金融危機へと関心と資金を 向けてしまいました 26 00:01:32,151 --> 00:01:37,291 例えば2009年の国連気候変動 コペンハーゲン会議で合意された 27 00:01:37,315 --> 00:01:40,147 発展途上国が 化石燃料の使用から離れ 28 00:01:40,171 --> 00:01:44,685 クリーンエネルギーへ移行する援助に 29 00:01:44,709 --> 00:01:47,688 毎年1000億ドルを投じる という取り決めがその1つです 30 00:01:48,396 --> 00:01:51,391 この取り決めは既に難航しています 31 00:01:51,904 --> 00:01:53,769 クリーンエネルギーへの移行は 32 00:01:53,793 --> 00:01:56,534 出来るだけ早く 実現されなければならないので 33 00:01:56,558 --> 00:01:58,470 これは大問題です 34 00:01:59,184 --> 00:02:00,340 なぜなら まず 35 00:02:00,364 --> 00:02:02,342 温室効果ガスは一旦放たれると 36 00:02:02,366 --> 00:02:05,059 数十年は大気中を漂います 37 00:02:05,083 --> 00:02:06,271 次に 38 00:02:06,295 --> 00:02:12,122 もし今 発展途上経済圏が石油燃料を 中心にエネルギー網を整備してしまうと 39 00:02:12,146 --> 00:02:15,299 将来 それを変える時に 更に巨額の費用がかかります 40 00:02:16,316 --> 00:02:18,462 ゆえに 歴史は 気候問題に於いて 41 00:02:18,486 --> 00:02:22,312 金融危機が丁度 最悪の タイミングで起こったのだと 42 00:02:22,336 --> 00:02:24,315 裁くかもしれません 43 00:02:24,920 --> 00:02:28,608 しかし この話は こんなに暗くなくても良いはずなのです 44 00:02:29,669 --> 00:02:31,577 3年前 45 00:02:31,601 --> 00:02:34,497 私は 政府が金融システムを救うために 46 00:02:34,521 --> 00:02:37,206 用意したツールを 47 00:02:37,230 --> 00:02:39,918 他の世界規模の課題に 用いる事が出来ると提案しました 48 00:02:39,918 --> 00:02:45,041 それは時間と共に 確証を帯びて来ています 49 00:02:46,334 --> 00:02:50,746 それらツールがどんなものか 簡単に見てみましょう 50 00:02:51,578 --> 00:02:54,565 2008年に世界金融危機が 起こったとき 51 00:02:54,589 --> 00:02:57,166 アメリカやイギリスの中央銀行は 52 00:02:57,190 --> 00:03:00,625 自国の政府が発行した 国債を買い始めました 53 00:03:00,649 --> 00:03:02,948 これは「量的金融緩和」と呼ばれる政策で 54 00:03:03,385 --> 00:03:07,095 それらが満期を迎える時 どうなるかにもよりますが 55 00:03:07,119 --> 00:03:09,529 これは事実上の貨幣の増刷です 56 00:03:10,350 --> 00:03:12,254 そして 国々は増刷を続けました 57 00:03:12,784 --> 00:03:17,352 アメリカだけでも 4兆ドルの 通貨が発行されました 58 00:03:17,376 --> 00:03:19,465 これは 一国だけで行われたのではなく 59 00:03:19,489 --> 00:03:22,163 驚くほど足並みの揃った協調の下に 60 00:03:22,187 --> 00:03:26,760 国際通貨基金(IMF)を 構成する188ヶ国が 61 00:03:26,784 --> 00:03:30,953 各国通貨で総額2500億ドル相当を— 62 00:03:30,977 --> 00:03:33,049 「特別資金引出権(SDR)」を用いて— 63 00:03:33,073 --> 00:03:35,696 世界中の準備通貨を潤沢にする目的で 増刷したのです 64 00:03:35,712 --> 00:03:38,263 金融危機がヨーロッパへ波及した時 65 00:03:39,626 --> 00:03:43,067 欧州中央銀行(ECB) 総裁マリオ・ドラギは 66 00:03:43,091 --> 00:03:47,195 こう約束しました 「何としてでも(この状況を打開する)」 と 67 00:03:47,516 --> 00:03:48,768 そしてそうしました 68 00:03:49,696 --> 00:03:54,050 日本銀行はこれに倣い 「何としてでも(この状況を打開する)」と 69 00:03:54,074 --> 00:03:59,485 経済刺激策として 全く同じコミットメントを採択しました 70 00:03:59,485 --> 00:04:01,535 どちらの場合にも 71 00:04:01,547 --> 00:04:05,639 「何としてでも」というのは 今日まで続く 72 00:04:05,663 --> 00:04:08,891 数兆ドル規模の増刷を 意味していました 73 00:04:09,334 --> 00:04:11,122 このことで 74 00:04:11,146 --> 00:04:14,912 世界規模の課題に直面した時に 75 00:04:16,062 --> 00:04:20,707 政治家たちは 危機感を持ち 足並みを揃えて行動する事が出来 76 00:04:20,731 --> 00:04:26,861 量的金融緩和のような型破りな政策で 思い切った事が出来ると示しました 77 00:04:27,509 --> 00:04:31,560 最初の質問に戻りましょう 78 00:04:33,511 --> 00:04:36,355 気候変動問題の資金源にする為に 量的金融緩和政策を講じられるか? 79 00:04:37,201 --> 00:04:38,931 3年前 80 00:04:38,955 --> 00:04:42,690 このような考えはある種タブーでした 81 00:04:42,704 --> 00:04:47,953 通貨は有限の資源である という概念を取り払ったら最後 82 00:04:48,580 --> 00:04:53,063 政府は様々な政策が要因となる 国民からの増刷の要求に 83 00:04:53,087 --> 00:04:56,313 圧倒されてしまいます 84 00:04:56,337 --> 00:04:58,337 教育、医療、社会保障— 85 00:04:58,361 --> 00:04:59,591 防衛費しかり 86 00:05:00,384 --> 00:05:05,822 量的金融緩和については 歴史的にも失敗例があり 87 00:05:05,846 --> 00:05:08,169 管理能力を超えた金融緩和が 88 00:05:08,193 --> 00:05:09,938 ハイパーインフレを招いたりしました 89 00:05:10,764 --> 00:05:14,350 1930年代のワイマール共和国を 思い出してください 90 00:05:14,374 --> 00:05:17,447 最近では2008年のジンバブエで 91 00:05:17,471 --> 00:05:21,535 パンといった基本財の価格が 毎日倍になった例もあります 92 00:05:22,892 --> 00:05:27,896 しかし 今回のことで量的金融緩和の 議論が活発になりました 93 00:05:27,920 --> 00:05:33,248 今や量的緩和は金融メディアで論じられ 94 00:05:33,272 --> 00:05:37,486 公約にさえ登場しています 95 00:05:38,203 --> 00:05:40,742 しかし金融緩和の議論が 96 00:05:40,766 --> 00:05:42,949 そこで終わらない ということが大切です 97 00:05:45,912 --> 00:05:49,851 気候変動は 世界共通の 課題であることから 98 00:05:49,875 --> 00:05:52,945 その資金に充てるために 99 00:05:52,969 --> 00:05:58,278 IMFが発行する 国債通貨を増刷すべき 100 00:05:58,304 --> 00:05:59,535 尤もな理由があります 101 00:05:59,944 --> 00:06:03,149 特別引出権は 102 00:06:03,173 --> 00:06:06,529 政府同士で資金を転送し合う為の 103 00:06:06,553 --> 00:06:11,105 IMFの電子会計単位です 104 00:06:11,933 --> 00:06:14,674 P2P決済ネットワークのようなものを 想像してみてください 105 00:06:14,698 --> 00:06:17,474 政府専用の ビットコインのようなものです 106 00:06:18,572 --> 00:06:20,220 これは世界規模の仕組みです 107 00:06:21,005 --> 00:06:26,277 IMF加盟国の188ヶ国それぞれが SDR拠出額を 108 00:06:26,301 --> 00:06:29,043 外貨準備金の一部として確保しています 109 00:06:29,935 --> 00:06:32,223 これは国家が通貨危機に際して 110 00:06:32,247 --> 00:06:35,678 身を守れるように準備しているものです 111 00:06:36,764 --> 00:06:39,059 この世界規模という性質こそが 112 00:06:39,083 --> 00:06:43,421 2009年にIMFが 追加2500億ドルの 113 00:06:43,421 --> 00:06:47,128 量的金融緩和を行い 114 00:06:47,152 --> 00:06:50,723 大小の国々を一度に守る 115 00:06:50,747 --> 00:06:55,554 国際的協調下での アクションを取ることが出来た所以です 116 00:06:57,043 --> 00:06:58,339 しかし 117 00:06:58,363 --> 00:07:00,029 驚くべきことに 118 00:07:01,083 --> 00:07:06,285 2009年に増資された 特別引出権の半分以上 119 00:07:06,309 --> 00:07:08,295 その額1500億ドル相当が 120 00:07:08,319 --> 00:07:12,634 市場が成熟した国々へ拠出されましたが 121 00:07:12,658 --> 00:07:15,495 それらは柔軟な為替レートに 基づいているため 122 00:07:15,519 --> 00:07:17,950 それ程外貨準備高を 必要としていませんでした 123 00:07:18,427 --> 00:07:22,808 2009年に発行された これらの追加準備金は 124 00:07:22,832 --> 00:07:26,303 最終的に 少なくとも先進国にとっては 125 00:07:26,327 --> 00:07:27,953 必要はなかったのです 126 00:07:28,508 --> 00:07:30,781 今日までそれらは 手がつけられていません 127 00:07:31,642 --> 00:07:33,002 そこで名案があります 128 00:07:33,026 --> 00:07:34,398 最初のステップとして 129 00:07:35,046 --> 00:07:38,112 この手付かずの 130 00:07:38,136 --> 00:07:41,603 2009年に発行された特別引出権を 131 00:07:41,627 --> 00:07:43,174 気候変動対策へ使う というのはどうでしょう? 132 00:07:43,948 --> 00:07:45,461 例えば 133 00:07:45,485 --> 00:07:50,185 国連の発行する緑の気候基金(GCF)債券の 購入に充てることができます 134 00:07:50,901 --> 00:07:53,797 この基金は気候変動に関する コペンハーゲン合意を受けて 135 00:07:53,821 --> 00:07:57,095 2009年に創設され 136 00:07:57,906 --> 00:08:02,262 発展途上国がそれぞれの 気候変動対策目標に達する為に要する 137 00:08:02,286 --> 00:08:04,353 資金を補完するように 設計されています 138 00:08:04,377 --> 00:08:07,236 この基金は100億ドルを調達し 139 00:08:07,260 --> 00:08:09,564 この種の基金の中でも 最も成功したファンドとなりました 140 00:08:09,588 --> 00:08:13,026 しかし もし発行された 特別引出権を代わりに使えば 141 00:08:13,050 --> 00:08:16,362 政府が軌道を修正し 途上国の気候変動対策に 142 00:08:16,386 --> 00:08:19,209 毎年1000億円を投じるという約束— 143 00:08:19,233 --> 00:08:23,263 世界金融危機により中断してしまった 約束に充当できます 144 00:08:23,766 --> 00:08:25,674 これは 145 00:08:25,698 --> 00:08:28,344 テスト・ケースにもなります 146 00:08:30,096 --> 00:08:35,455 特別引出権(SDR)発行により生じる インフレーション圧力は良性のもので 147 00:08:36,474 --> 00:08:38,429 更なるSDRの新規発行が —例えば5年毎でも— 148 00:08:38,453 --> 00:08:43,187 有効で意味を成すものだと証明できます 149 00:08:43,211 --> 00:08:45,606 そしてこのコミットメントで 150 00:08:45,630 --> 00:08:48,764 先進国の国々は 151 00:08:48,764 --> 00:08:51,545 特別引出権の新規配分を 緑の気候基金への拠出へ 152 00:08:51,569 --> 00:08:53,362 充てることができるのです 153 00:08:55,076 --> 00:08:58,800 このような国債通貨の増刷は 自国の通貨の増刷に比べて 154 00:08:58,824 --> 00:09:00,885 幾つか優れている点があります 155 00:09:01,500 --> 00:09:04,315 1つ目は「気候変動を食い止める為に お金を使う事は公益である」 156 00:09:04,339 --> 00:09:08,756 という議論は明白だということ 157 00:09:09,366 --> 00:09:13,225 世界の一部だけが 他の国よりも得をする事はないのです 158 00:09:13,249 --> 00:09:17,033 競合の問題は回避できます 159 00:09:17,463 --> 00:09:18,803 こうも言えるでしょう 160 00:09:18,827 --> 00:09:23,954 新規特別引出権発行においては かくも多くの国々の同意を要するため 161 00:09:23,978 --> 00:09:28,181 増刷が管理不能な状態に 陥る可能性は低いだろうと 162 00:09:28,998 --> 00:09:34,025 結果として得られるのは 協調的 世界規模のアクション— 163 00:09:34,881 --> 00:09:38,212 しかもしっかりと管理された グローバル・アクション— 164 00:09:38,236 --> 00:09:40,825 国際世界の公益を目指すものです 165 00:09:41,637 --> 00:09:42,845 そして 166 00:09:42,869 --> 00:09:45,436 量的金融緩和策で学んだように 167 00:09:45,460 --> 00:09:48,292 どんな懸念もルールによって 回避できるのです 168 00:09:48,757 --> 00:09:50,639 例えば 169 00:09:50,663 --> 00:09:55,636 これらのSDRの5年毎の新規発行には 上限を設けることができます 170 00:09:55,660 --> 00:10:01,255 この国際通貨が 世界の外貨準備高の 171 00:10:01,279 --> 00:10:03,241 5%を超えないように などのルールです 172 00:10:03,781 --> 00:10:05,806 これは重要です なぜなら 173 00:10:05,830 --> 00:10:09,726 アメリカが過敏な危惧を示すであろう 174 00:10:09,750 --> 00:10:14,272 国際金融市場でのドルの優位性を 特別引出権が脅かす 175 00:10:14,296 --> 00:10:15,892 という懸念を和らげるからです 176 00:10:16,214 --> 00:10:17,997 実際 177 00:10:18,021 --> 00:10:21,415 この仕組みのもと SDRが貨幣から奪うかもしれないと 178 00:10:21,439 --> 00:10:22,908 思われるものは 「グリーンバック(緑の紙幣)」という 179 00:10:22,932 --> 00:10:26,403 そのニックネーム位でしょう 180 00:10:26,427 --> 00:10:30,343 上限が設けられていても 181 00:10:30,367 --> 00:10:33,831 IMFは2009年の巨額の発行後 182 00:10:33,855 --> 00:10:36,903 2014年の2000億ドルの 183 00:10:36,927 --> 00:10:41,919 SDR追加発行を行えたのですから 184 00:10:42,716 --> 00:10:45,050 つまりこれは 仮説的に 185 00:10:46,052 --> 00:10:53,730 先進国が 3000億ドル規模までのSDRを 186 00:10:53,739 --> 00:10:56,179 緑の気候基金へ 投資できたはずだということです 187 00:10:56,186 --> 00:10:59,646 それは今日GCFが保有する額の 30倍にも相当します 188 00:10:59,670 --> 00:11:00,826 しかも 189 00:11:00,850 --> 00:11:02,691 この希望に満ちた話は 190 00:11:03,580 --> 00:11:07,770 「何としてでも」精神の 可能性を感じさせます 191 00:11:09,129 --> 00:11:12,447 その資金により可能になる 素晴らしい取り組みを想像してください 192 00:11:12,471 --> 00:11:13,682 例えば— 193 00:11:14,618 --> 00:11:16,246 2009年に 194 00:11:16,270 --> 00:11:21,008 ノルウェーは ブラジルが 森林伐採削減目標に達した場合に 195 00:11:21,032 --> 00:11:25,695 10億ドルの援助をすると約束しました 196 00:11:26,593 --> 00:11:32,892 このプログラムは過去10年で 70% 森林伐採の減少を 197 00:11:32,916 --> 00:11:34,327 達成しました 198 00:11:34,926 --> 00:11:39,264 これは 32億トンの 二酸化炭素排出量と同等で 199 00:11:39,288 --> 00:11:43,819 アメリカ中の車が3年間排出する 200 00:11:43,843 --> 00:11:46,129 CO2量に相当します 201 00:11:47,704 --> 00:11:49,006 このような 実績ベースで対価を支払う 202 00:11:49,030 --> 00:11:54,074 気候変動対策プロジェクトが 世界中に300もあれば 203 00:11:54,098 --> 00:11:56,977 どうですか? 204 00:11:57,937 --> 00:12:00,804 何世代にも渡る量の CO2が削減できるでしょう 205 00:12:01,384 --> 00:12:02,534 ですから 206 00:12:03,137 --> 00:12:08,453 気候変動対策へ投資できるかどうかと 言い訳を続けるのは止めましょう 207 00:12:08,453 --> 00:12:10,619 本当の問題は 208 00:12:10,619 --> 00:12:14,546 私たちが未来の世代のことを 真剣に思い遣れば 209 00:12:14,570 --> 00:12:19,611 金融システム救済策のような思い切った対策を 取れるのではないかということです 210 00:12:20,223 --> 00:12:21,421 結局のところ 211 00:12:22,249 --> 00:12:23,468 私たちは そんな思い切った事を 212 00:12:24,284 --> 00:12:25,435 実際に行動に移したのです 213 00:12:25,459 --> 00:12:27,190 そして今もそれが続いています 214 00:12:27,808 --> 00:12:32,126 私たちは 絶対に 必ず「何としてでも」 実現しなくてはいけません 215 00:12:33,426 --> 00:12:34,577 ありがとうございました 216 00:12:34,601 --> 00:12:38,967 (拍手)