1 00:00:01,388 --> 00:00:03,001 私は死んだら 2 00:00:03,025 --> 00:00:08,108 私の遺体を野ざらしにして 動物に食べられるようにしてほしいと思います 3 00:00:09,100 --> 00:00:13,811 自分の亡骸が動物に食べられるなんてと 思う人もいるかもしれません 4 00:00:13,835 --> 00:00:14,868 (笑) 5 00:00:14,892 --> 00:00:18,845 ひょっとしたら中には ご家族と 自分の人生の終わりについて話をして 6 00:00:18,869 --> 00:00:22,589 例えば 火葬にするとか 決めた方もいらっしゃるかもしれません 7 00:00:23,013 --> 00:00:25,579 ご興味のある方のために 8 00:00:25,603 --> 00:00:31,591 自分の遺体に対する私の提案は 現時点では 厳密には合法ではありませんが 9 00:00:31,615 --> 00:00:33,606 先例がないわけでもありません 10 00:00:34,104 --> 00:00:37,692 人類史上通じて 亡骸を晒す習慣はありました 11 00:00:37,716 --> 00:00:39,785 「風葬」と呼ばれる風習です 12 00:00:40,276 --> 00:00:44,356 実際 今こうして話している間にも 行われているかもしれません 13 00:00:44,864 --> 00:00:47,095 山深いチベットの地域では 14 00:00:47,119 --> 00:00:49,183 「鳥葬」が行われています 15 00:00:49,207 --> 00:00:53,098 鳥葬の儀式では 亡骸を鳥葬台に置いて ハゲワシに食べさせます 16 00:00:53,725 --> 00:00:58,951 インドのムンバイのゾロアスター教では 17 00:00:58,975 --> 00:01:03,252 死体を「沈黙の塔」 と呼ばれる斎場に横たえます 18 00:01:03,667 --> 00:01:06,211 文化的なこぼれ話は興味深いものの 19 00:01:06,235 --> 00:01:10,683 西洋社会ではそれほど一般的ではありません 20 00:01:10,707 --> 00:01:12,407 でも 皆さんが 想像するようなものでもないのです 21 00:01:13,158 --> 00:01:18,188 アメリカでは 人が亡くなったときには 地域の墓地に埋葬する前に 22 00:01:18,212 --> 00:01:21,593 遺体に化学的な防腐処理をするのが 慣習となってきました 23 00:01:21,617 --> 00:01:23,937 ごく最近では 火葬も行われます 24 00:01:25,023 --> 00:01:28,286 私自身は 最近菜食主義になりましたが 25 00:01:28,310 --> 00:01:31,929 人生の最初の約30年間 26 00:01:31,944 --> 00:01:36,162 一心不乱に手に入るだけ 動物を摂取して来たことになります 27 00:01:36,886 --> 00:01:41,466 なので 当然 私が死んだら 今度は摂取される番だと思うのです 28 00:01:41,490 --> 00:01:43,257 (笑) 29 00:01:43,281 --> 00:01:45,161 私は動物ですよね? 30 00:01:45,185 --> 00:01:49,949 生物学的に言えば ここにいる私たちは みな 動物ですよね? 31 00:01:51,129 --> 00:01:53,781 自分が動物だという事実を受け入れることは 32 00:01:53,805 --> 00:01:56,936 ある意味おぞましい結果に なるかもしれません 33 00:01:57,400 --> 00:02:01,428 それは 私たちが 朽ち果てて 死すべき運命だと認めることです 34 00:02:01,452 --> 00:02:04,694 地球上の他の生物たちと同じようにです 35 00:02:06,256 --> 00:02:09,870 これまで9年間 私は葬儀業界で働いてきました 36 00:02:09,894 --> 00:02:12,025 最初は 火葬炉を運転し 37 00:02:12,049 --> 00:02:13,527 その後 葬儀屋になり 38 00:02:13,551 --> 00:02:16,663 そして最近 自分で葬儀社を 経営するようになりました 39 00:02:17,342 --> 00:02:19,074 良いニュースがいくつかあります 40 00:02:19,098 --> 00:02:24,670 「朽ち果てて死すべき運命」そのものを 避けたいと思うなら 41 00:02:24,694 --> 00:02:28,910 葬儀業界から逃れるための 42 00:02:28,934 --> 00:02:30,711 手助けを受けることができます 43 00:02:31,820 --> 00:02:33,985 これは数十億ドル規模の業界であり 44 00:02:34,009 --> 00:02:36,993 その経営モデルが土台にしている原則は 45 00:02:37,017 --> 00:02:42,496 死体の保護、衛生、美化です 46 00:02:43,610 --> 00:02:45,782 意図的かどうかはともかく 47 00:02:45,806 --> 00:02:50,299 葬儀業界が促進しているのは 人間だけは例外だとする概念です 48 00:02:50,816 --> 00:02:52,458 何が何でも 49 00:02:52,482 --> 00:02:53,774 幾らかかっても 50 00:02:53,798 --> 00:02:55,756 どれだけ環境に悪くても 51 00:02:55,780 --> 00:02:59,053 人間はその価値があるから そうするのだ と 52 00:02:59,947 --> 00:03:01,535 業界が見て見ぬ振りをする事実は 53 00:03:01,559 --> 00:03:06,646 死が 感情をかき乱す 複雑なイベントだということであり 54 00:03:06,670 --> 00:03:09,214 滅びの中に美があるということであり 55 00:03:09,238 --> 00:03:13,651 我々の来し方である大地へと 自然に回帰する美だということです 56 00:03:15,180 --> 00:03:17,096 でも 皆さん 誤解しないで下さいね 57 00:03:17,120 --> 00:03:20,107 儀式の大切さを私は とてもよく理解しています 58 00:03:20,131 --> 00:03:23,232 それが私たちの愛する人たちの場合は 特にそうです 59 00:03:23,256 --> 00:03:26,791 でも 私たちはこの儀式を 環境を損なわずに 60 00:03:26,815 --> 00:03:28,596 執り行えるようにしなければなりません 61 00:03:28,620 --> 00:03:31,559 だからこそ 私たちには 新しい選択肢が必要です 62 00:03:32,415 --> 00:03:37,455 では ここで 保護、衛生、美化という 観点に戻りましょう 63 00:03:37,479 --> 00:03:39,255 まず遺体があります 64 00:03:39,852 --> 00:03:42,871 葬儀業界は 遺体保護のため 65 00:03:42,895 --> 00:03:47,736 硬材か金属でできた ゴム製のシーリング付きの 66 00:03:47,760 --> 00:03:49,639 棺桶を 遺族に売ります 67 00:03:50,263 --> 00:03:53,834 その棺桶は 墓地で 埋葬の日に 68 00:03:53,858 --> 00:03:56,995 コンクリートか金属製の 大きな地下墓所へと下されます 69 00:03:57,753 --> 00:04:01,677 コンクリート、金属、硬材といった 資源を無駄遣いして 70 00:04:01,701 --> 00:04:05,466 しかもそれを 地下の要塞に隠すのです 71 00:04:06,300 --> 00:04:08,848 墓地への土葬を選択すると 72 00:04:08,872 --> 00:04:14,165 遺体の周囲にある土の近くから どこにも行かないということです 73 00:04:14,750 --> 00:04:16,304 虫に食べられるかって? 74 00:04:16,328 --> 00:04:17,505 そんなことは起こりません 75 00:04:18,657 --> 00:04:23,476 次に業界では 防腐処理で 遺体を消毒します 76 00:04:23,500 --> 00:04:25,701 つまり死体の化学薬品による防腐処理です 77 00:04:26,306 --> 00:04:28,240 この施術は 遺体から血液を抜き取り 78 00:04:28,264 --> 00:04:32,566 その代わりに 発ガン性物質である ホルムアルデヒドを血管に戻すというものです 79 00:04:33,649 --> 00:04:35,992 業者によれば これをするのは 公衆衛生のためであり 80 00:04:36,016 --> 00:04:38,866 死体の持つ危険性を防ぐためだということです 81 00:04:38,890 --> 00:04:41,389 でも ここにドクターがいらっしゃれば その人は 82 00:04:41,413 --> 00:04:44,167 そのような主張が通るのは 亡くなったのが 83 00:04:44,191 --> 00:04:49,107 例えばエボラ出血熱のような重篤な 伝染病で亡くなった場合だけだと言うでしょう 84 00:04:50,021 --> 00:04:53,260 正直に言いましょう 人体であっても 腐敗すれば 85 00:04:53,284 --> 00:04:56,274 幾分 不快な臭いがしますが 86 00:04:56,298 --> 00:04:58,041 全く安全です 87 00:04:58,807 --> 00:05:05,301 病原体となるバクテリアは 死体を分解するバクテリアとは別物です 88 00:05:06,656 --> 00:05:10,596 最後に 葬儀社は 遺体を綺麗に整えます 89 00:05:11,181 --> 00:05:15,070 業者に言わせると お父さんやお母さんのご遺体は 90 00:05:15,094 --> 00:05:17,178 そのままでは 完全ではないそうです 91 00:05:17,665 --> 00:05:19,393 そこで 遺体に 死化粧を施し 92 00:05:19,417 --> 00:05:21,208 良い服を着せます 93 00:05:21,232 --> 00:05:25,171 血管に染料を注入して もう少し生き生きとした顔色にします 94 00:05:25,195 --> 00:05:26,481 まるで眠っているようにするのです 95 00:05:27,672 --> 00:05:29,938 防腐処理は 偽物の死です 96 00:05:29,962 --> 00:05:34,359 死とその後に訪れる腐敗は この惑星に棲む有機体にとって 97 00:05:34,383 --> 00:05:37,268 自然な終わり方ではないかのような 幻想を抱かせるものです 98 00:05:38,609 --> 00:05:43,627 さてこの美化、衛生、保護のシステムが 99 00:05:43,651 --> 00:05:45,844 魅力的でないと感じるなら 100 00:05:45,868 --> 00:05:47,267 それはあなただけではありません 101 00:05:47,830 --> 00:05:49,806 様々な人がいます 102 00:05:49,830 --> 00:05:52,794 葬儀屋、デザイナー、環境保護活動家が 103 00:05:52,818 --> 00:05:56,629 もっと環境に優しい 死の方法を 編み出そうとしています 104 00:05:57,381 --> 00:05:59,863 こういった人々にとって 死は必ずしも 105 00:05:59,887 --> 00:06:04,079 完全無欠で 厚化粧の 流行遅れの晴れ着といった事柄ではありません 106 00:06:04,746 --> 00:06:06,144 紛れもなく 107 00:06:06,168 --> 00:06:10,095 現在の私たちの死者の祀り方は あまり 持続性が高いとは言えません 108 00:06:10,119 --> 00:06:13,755 資源の無駄遣いが多く 化学薬品への依存度も高いのです 109 00:06:14,498 --> 00:06:15,840 火葬をするにしても 110 00:06:15,864 --> 00:06:19,582 火葬は 環境に優しい選択肢と 通常は考えられていますが 111 00:06:19,606 --> 00:06:21,844 一人分の火葬をするたびに 112 00:06:21,868 --> 00:06:26,768 車を800㎞走らせる分の 天然ガスを消費します 113 00:06:27,928 --> 00:06:30,482 さて 現状からどうすれば良いでしょうか? 114 00:06:31,368 --> 00:06:34,720 去年の夏 私は ノースカロライナ州の山岳地帯で 115 00:06:34,744 --> 00:06:38,091 夏の日差しの中 木クズの入ったバケツを運んでいました 116 00:06:38,741 --> 00:06:42,930 私は ウェスタンカロライナ大学の 「ボディ・ファーム」にいました 117 00:06:42,954 --> 00:06:46,786 もっと正確に言うと 「人体分解工場」です 118 00:06:47,794 --> 00:06:50,039 研究目的で献体された遺体をここに運んで 119 00:06:50,063 --> 00:06:54,087 遺体の腐敗過程を研究し 今後の科学捜査に生かすための施設です 120 00:06:54,820 --> 00:06:56,108 この日は特に 121 00:06:56,132 --> 00:07:00,703 腐敗における様々な段階にある 12体の遺体が横たえられていました 122 00:07:00,727 --> 00:07:03,008 白骨化したものから 123 00:07:03,032 --> 00:07:05,404 紫色のパジャマを着たものや 124 00:07:05,428 --> 00:07:08,164 まだ金色のひげが見えるものもありました 125 00:07:09,210 --> 00:07:12,119 法医学的な側面は 興味をそそりますが 126 00:07:12,143 --> 00:07:14,539 私がそこにいた理由ではありません 127 00:07:14,563 --> 00:07:17,825 私がそこへいったのは カトリーナ・スペードという名の同業者が 128 00:07:17,849 --> 00:07:22,189 火葬ではなく 自然分解という形での 129 00:07:22,213 --> 00:07:24,163 死体の葬り方を構築 しようとしていたからです 130 00:07:24,925 --> 00:07:27,443 カトリーナはこの方法を 「再構成(Recomposition)」と呼びました 131 00:07:27,467 --> 00:07:31,139 そして私たちは これを 長年 牛などの家畜や家禽で行ってきました 132 00:07:31,645 --> 00:07:33,169 彼女が構想した施設は 133 00:07:33,193 --> 00:07:35,819 遺族が やってきて 愛する人の遺体を 134 00:07:35,843 --> 00:07:40,274 養分の高い土壌に安置すると 4−6週間のうちに 135 00:07:40,298 --> 00:07:43,902 遺体や骨が分解されて 土に還るというものでした 136 00:07:44,802 --> 00:07:46,247 この4−6週間の間に 137 00:07:46,271 --> 00:07:48,729 人体の分子は 他の分子に変化し 138 00:07:48,753 --> 00:07:50,491 文字通り変身します 139 00:07:51,706 --> 00:07:54,759 さて 最近 多くの人が望む 死んだら木の根元に埋めてほしいとか 140 00:07:54,783 --> 00:07:56,385 死んだら木に生まれ変わりたいという 141 00:07:56,409 --> 00:07:57,914 望みを どうすれば 142 00:07:57,938 --> 00:07:59,999 かなえられるか? 143 00:08:00,710 --> 00:08:04,240 昔ながらの火葬をすると 残りの 遺骨や遺灰は 144 00:08:04,264 --> 00:08:06,250 有機物ではなく 145 00:08:06,274 --> 00:08:08,525 厚い石灰質の層を形成するため 146 00:08:08,549 --> 00:08:11,772 正しく土に 散布しないと 147 00:08:11,796 --> 00:08:14,973 実は 樹木を傷めてしまいかねません 148 00:08:15,552 --> 00:08:18,857 でも遺体のまま分解して 実際に土になれば 149 00:08:18,881 --> 00:08:20,415 その樹木の栄養となり 150 00:08:20,439 --> 00:08:24,128 死後には 念願の 樹木の一部になることができるのです 151 00:08:24,152 --> 00:08:25,945 ふさわしい最期ですよね 152 00:08:26,818 --> 00:08:30,161 将来の葬儀は こんなふうに変わっていくかもしれません 153 00:08:30,185 --> 00:08:32,570 では 墓地には どんな未来の選択肢があるでしょうか? 154 00:08:33,112 --> 00:08:37,177 多くの人が もう埋葬するのも やめた方が良いと考えています 155 00:08:37,201 --> 00:08:39,240 理由は場所がないからです 156 00:08:39,977 --> 00:08:42,190 でも 考え方を変えるなら 157 00:08:42,214 --> 00:08:44,819 遺体は 土地にとって良くないものではなく 158 00:08:44,843 --> 00:08:46,802 土壌を守る可能性も あるのではないでしょうか? 159 00:08:47,805 --> 00:08:50,358 私が話しているのは 環境に優しい埋葬という 160 00:08:50,382 --> 00:08:54,441 土地信託で広い土地を購入して行う 埋葬方法です 161 00:08:55,274 --> 00:09:00,104 この埋葬法の利点は購入された土地に 一旦 遺体を埋めたら 162 00:09:00,128 --> 00:09:03,146 そこは聖域となり 開発ができなくなり 163 00:09:03,170 --> 00:09:05,968 そこから「環境に優しい埋葬」 という呼び方がされます 164 00:09:05,992 --> 00:09:09,874 いわば 死後に自分の亡骸を 鎖で樹木に つなぐのと同じです 165 00:09:09,898 --> 00:09:12,362 「死んでもここから動くもんか! 166 00:09:12,386 --> 00:09:15,431 絶対動かないぞ だって この木の下で朽ち果てるんだから」 167 00:09:15,455 --> 00:09:16,550 (笑) 168 00:09:16,574 --> 00:09:18,895 遺族がその埋葬地に支払ったお金は全て 169 00:09:18,919 --> 00:09:22,428 土地を保護し管理する費用となります 170 00:09:23,376 --> 00:09:27,775 いわゆる 暮石やお墓はありません 171 00:09:27,799 --> 00:09:29,946 お墓は その敷地に点在していて 172 00:09:29,970 --> 00:09:31,530 その上には優美な盛土がしてあり 173 00:09:31,554 --> 00:09:35,235 目印は 岩や小さな金属製のディスクのみで 174 00:09:35,259 --> 00:09:38,157 GPSでのみ 位置確認ができる場合もあります 175 00:09:38,743 --> 00:09:40,417 防腐処理はしません 176 00:09:40,441 --> 00:09:42,640 重厚な金属の棺もありません 177 00:09:43,300 --> 00:09:45,505 私の葬儀場では 棺を販売することもあり 178 00:09:45,529 --> 00:09:49,281 柳や竹を編んで作った棺ですが 179 00:09:49,305 --> 00:09:53,028 ご遺族のほとんどが選ぶのは 簡素な埋葬布だけです 180 00:09:53,979 --> 00:09:57,819 共同墓地に欠かせない 大きな地下納骨所はありません 181 00:09:57,843 --> 00:10:01,162 その理由は 見晴らしを良くするためです 182 00:10:02,101 --> 00:10:05,633 遺族はここに来ることができて 自然を満喫することができます 183 00:10:05,657 --> 00:10:08,334 樹木や灌木を植えることもできます 184 00:10:08,358 --> 00:10:11,360 もっともその地域の在来種に限ります 185 00:10:12,054 --> 00:10:15,793 遺体は その後 周囲の風景と 混じり合って見分けがつかなくなります 186 00:10:16,259 --> 00:10:19,410 環境に優しい埋葬には 希望があります 187 00:10:20,091 --> 00:10:24,913 埋葬地は 都市にも田舎にも 専用の緑地を提供します 188 00:10:25,747 --> 00:10:30,109 埋葬地は 動植物をかつての生息地に 再移入させる機会を提供します 189 00:10:30,922 --> 00:10:32,895 公共のトレイルを提供し 190 00:10:32,919 --> 00:10:34,967 それは瞑想の場となり 191 00:10:34,991 --> 00:10:38,106 授業やイベントの場となり 192 00:10:38,130 --> 00:10:41,282 服喪と 自然とが 共存する場となります 193 00:10:42,451 --> 00:10:45,847 もっとも重要なことに 人間がもう一度 194 00:10:45,871 --> 00:10:50,998 大地に掘られた穴の中で 朽ち果てるチャンスを提供してくれるのです 195 00:10:51,966 --> 00:10:53,355 言わせてください 196 00:10:53,379 --> 00:10:55,047 土は 私たちに 197 00:10:55,071 --> 00:10:56,600 返ってきてほしいはずです 198 00:10:57,155 --> 00:10:59,187 私は多くの人たちのことを考えます 199 00:10:59,211 --> 00:11:00,808 その人たちは こう感じ始めています 200 00:11:00,832 --> 00:11:05,141 私たちの 葬儀ビジネスが 自分たちの需要を満たしていないと 201 00:11:06,298 --> 00:11:07,488 私たちの多くにとっては 202 00:11:07,512 --> 00:11:11,923 殺菌し死化粧を施すことは 私たちの意思を反映していません 203 00:11:11,947 --> 00:11:15,176 私たちの生前の生き方を 反映していないのです 204 00:11:16,014 --> 00:11:19,933 私たちの埋葬法を変えれば 気候変動の問題を解決するでしょうか? 205 00:11:20,449 --> 00:11:21,599 答えは否です 206 00:11:22,052 --> 00:11:24,077 でも そうすることで 私たちは 207 00:11:24,101 --> 00:11:27,631 この惑星の住人としての自己認識を 大胆に変化させることができるでしょう 208 00:11:28,654 --> 00:11:33,262 より慎ましく無理をしない 葬り方があるなら 209 00:11:33,286 --> 00:11:35,786 私たちにはチャンスがあると思います 210 00:11:36,232 --> 00:11:37,476 ありがとうございます 211 00:11:37,500 --> 00:11:40,741 (拍手)