(歌) (歌 終わり) (拍手) 司会 ローゼンフェルト:皆さん クラロン・マクファデンによるソロでした 世界的なソプラノ歌手で ニューヨーク州のロチェスターで学びました オペラでは 様々な役を 数多く演じていることで有名です 2007年8月に その優れた才能 驚くほどのレパートリーの広さ ステージでのあざやかな演奏に対し アムステルダム芸術賞を 受賞しました 今日は アリアを二曲 披露して下さいます そして 音楽の伝統と アリアについて の考え 現代においてその二つが どう結びつくのか 語ってくれます 準備にもう少し時間がかかるので 少しお付き合いください この車が登場したとき 「なんてことだ 遠すぎて見えない!」 と劇場の全ての人が言いました もう少し お話しさせてください ご存知のとおり オペラ公演の チケットには 19%の税金がかかります チケットには 19%の税金がかかります 歓迎できませんね? チケットの値上げに 大きなブーイングを? (観客のブーイング) だから すぐ近くにサーカスが 新しくオープンしたのかもしれません (笑) さて TEDxAmsterdamの 秘密をお話しましょう バックステージは 落とし穴や仕掛けで 複雑な迷路になっています 落ちて怪我することもあります 幸い 我々のスピーカーは無事のようです クラロン・マクファデンさんです どうぞ (拍手) 人間の声は 神秘的で 自然に湧き上がる 根源的なものです 私にとって 人間の声は あらゆる感情を運ぶ船のようなものです 嫉妬 以外の感情ですが そして 呼吸は その船の船長です 子供が誕生して 人生で最初の 呼吸をします (息を吸う) フヮー! そして 私たちは その声の表現の 素晴らしさ、美しさを― 神秘的で 湧き上がるような 根源的なものを 目の当たりにするのです 数年前 保養を兼ねて 瞑想のためタイに行きました 完全な静寂 完全な孤独を 経験したかったのです 私はこの保養所で 二週間過ごしました 貸切の簡素な小屋で 音楽は無く 何も無い - 自然の音だけでした 集中することの真髄を得ようと 一瞬一瞬に集中しました 最後の日に 施設を管理している女性がやって来て 少し話をしました 「何か歌っていただけませんか?」 と彼女は言いました でも そこは完全な静寂と 沈黙の場所だから 音は出せないと思ったのですが 「お願いします 私に何か歌ってください」 と言うので 私は目を閉じ 息を吸い込み 最初に出てきた曲は オペラ『ポギーとベス』から 『サマータイム』です (歌)夏になり 暮らしやすくなったね 魚は跳ね 綿花は育つ パパはお金持ちで ママは美人だよ だから坊や 泣くのはやめて よくお休みよ そして 私は目を開けました すると その方は目を閉じていました しばらくして 目を開け わたしを見つめて 言いました 「まるで瞑想のようでした」 その時私は 悟ったのです はるばるタイまで探しに来たものは 探し求めていたものは 全て 最初から 私の歌の中にあったのだと 静かだけど 覚醒している 集中しているけど 気付いている 一瞬一瞬を大切にすることだったのです 皆さんが一瞬に集中する時 私が一瞬に集中するとき 表現をたくわえた入れ物が開いていて 感情が外へ流れ出します 私から あなたへ そして あなたから私へ それは本当に 深淵な経験でした ジョン・ケイジという アメリカの作曲家の 作品を紹介します 『アリア』という曲です この曲は キャシー・バーベリアンという 偉大な歌手のために書かれました そして この曲の特別なところは- 私の後ろを見てください- 五線譜が使われていないことです 音符も シャープも フラットもありません 構図のようになっていて この構図の範囲内で 歌手は 創造性を使って 湧き上がってくるまま 好きなように歌って構いません 例えば 構図には様々な色があり その色ごとに 歌い方を変えます ポップス、カントリーアンドウェスタン オペラ、ジャズ のように 色によって歌い分けすればよいのです ラインの形は様々です 好きなテンポを選び 自分なりに ラインをなぞり 歌えばよいのです でも 最低限 ラインに合わせて歌います そして この小さな点は 音を使った表現ではありますが 声楽的な もしくは 言語的な声ではない 何かしらの音 を表してしています 体から出た音なら クシャミや 咳 動物的な音でよいのです (客席から咳の音) そのとおりです (笑) 手拍子でもなんでも構いません 歌詞は何カ国語かで 書かれています アルメニア語 ロシア語 フランス語 英語 イタリア語です この形に収まっていれば あとは自由です 私にとって この曲は 「声」に捧げる詩(うた)です なぜなら ご覧のとおり 神秘的で 自発的な 根源的な 作品だからです 皆さん お聞きください ジョン・ケイジの『アリア』です (様々な言語での歌) Hampart-zoum Dirouhi Di questa Terra Naprasno Conscience et (犬の鳴き声) (歌)Arise チッ チッ チッ (歌) Vidiel’a facilmente E io sono per te (ロボット風に) No other way Dans l'espace, so help (歌) Si juste Dvidzénya bistri (手拍子) (歌) On pekrásen idyot a k u O a k ho a Sivayoot eternal loosin (くしゃみ) (笑) シー! (歌) Gloobinoí più chiara Si ceci est cela cela est ceci Totalmente soi whom they sought to slay To have the fruits gloire J’écoute ... À la vie… Leggermente snédznoi Coo coo P k t d Banalité K o e (キスの音) (歌) In armonia (拍手) ありがとう お気付きの方もいるでしょう 私のトークのタイトルは『二つのアリア』です なので もう一度 この曲を歌いたいと思います そして 今度は 皆さんにも 参加いただきたいと思います (笑) アシスタントを紹介します シャロン・ミナイロさんが サポートしてくれます だから安心してください 私が色のついたラインや 文字を歌います 皆さんは-全員ですよ 点のほうを担当してください では 一息おいて 湧き上がってきたものを感じて下さい 何をしても構いません 大きい声でも 小さくても 気分が悪くなったときの声でも構いません (笑) そして 曲の最後の'in armonia'を 全員でそろって歌いましょう 緊張してる? (笑) アドレナリンを感じましょう ワクワクしますね? 自然に湧き上がるものを 表現して下さい (様々な言語での歌) Hampart-zoum Dirouhi Di questa Terra Naprasno Conscience et (観客の口笛と拍手) (歌)Arise (観客の拍手と歓声) (歌) Vidiel’a facilmente E io sono per te (ロボット風に) No other way Dans l'espace, so help (歌) Si juste Dvidzénya bistri (観客拍手、喝采) (歌) On pekrásen idyot a k u O a k ho a Sivayoot eternal loosin (観客の口笛と拍手) (観客の口笛と拍手) (観客の口笛と拍手) Gloobinoí più chiara (観客の口笛と拍手) Si ceci est cela cela est ceci (観客の口笛と拍手) Totalmente soi whom they sought to slay To have the fruits gloire J’écoute ... Leggermente snédznoi (観客の口笛と拍手) P k t d Banalité K o e (観客の口笛と拍手) In armonia (拍手)(喝采)