WEBVTT 00:00:06.552 --> 00:00:08.950 自分のアイデアを伝えるための 完璧な文章を 00:00:08.950 --> 00:00:10.881 見つけようと奮闘した事は ありますか? 00:00:10.881 --> 00:00:12.199 霧がかった絵のように 00:00:12.199 --> 00:00:14.336 形容詞や修飾語が 考えている事を 00:00:14.336 --> 00:00:15.828 表しきれない 00:00:15.828 --> 00:00:18.700 イラストレーターもしばしば 同様の困難に直面します 00:00:18.700 --> 00:00:20.369 特に複雑で難しい内容を 00:00:20.369 --> 00:00:22.749 説明しようとする時です 00:00:22.749 --> 00:00:24.752 時々そのイメージは 形のないものだったり 00:00:24.752 --> 00:00:28.355 複雑すぎて 絵では 表現できないものだったりします 00:00:28.355 --> 00:00:31.381 複雑な情報は 図表や統計を使って 00:00:31.381 --> 00:00:33.118 表わす事ができるかも しれませんが 00:00:33.118 --> 00:00:34.895 とても退屈なものに なるでしょう 00:00:34.895 --> 00:00:36.999 それよりは エッセーを書いていて 00:00:36.999 --> 00:00:39.309 感情表現などをする時のように 00:00:39.309 --> 00:00:41.853 難しい内容を 生き生きと表わすため 00:00:41.853 --> 00:00:44.321 イラストレーターは 視覚的な “たとえ” を使います 00:00:44.321 --> 00:00:46.449 ちょうど文章のたとえが 00:00:46.449 --> 00:00:48.399 何かを別のものに 関連づけるように 00:00:48.399 --> 00:00:51.123 視覚的なたとえは 特定の関連や類似性を 00:00:51.123 --> 00:00:54.496 暗示するイメージを使います 00:00:55.865 --> 00:00:59.269 [わかりにくいものを どう視覚化するか?] 00:00:59.269 --> 00:01:01.243 TED-Edレッスンの 『ビッグデータ』は 00:01:01.243 --> 00:01:03.466 視覚的なたとえが 概念の説明で 00:01:03.466 --> 00:01:06.328 大きな役割を果たしている 良い例です 00:01:06.328 --> 00:01:09.039 まず ビッグデータとは 何でしょうか? 00:01:09.039 --> 00:01:10.544 いい質問です 00:01:10.544 --> 00:01:13.301 ビッグデータとは 毎日世界中で生み出されている 00:01:13.301 --> 00:01:15.968 膨大なデジタル情報であり 00:01:15.968 --> 00:01:17.918 課題の解決を 私達に迫ります 00:01:17.918 --> 00:01:18.673 どう保管し どう分析し 00:01:18.673 --> 00:01:19.415 どう保管し どう分析し 00:01:19.415 --> 00:01:22.001 どう視覚的に表現するか? 00:01:22.001 --> 00:01:24.082 かなりとらえどころのない概念です 00:01:24.082 --> 00:01:26.797 これをどう描写すべきでしょうか? 00:01:26.797 --> 00:01:30.282 [まず 台本の文章から思い浮かぶ イメージがないか見てみる] 00:01:30.282 --> 00:01:32.229 『ビッグデータ』の台本を 見てみましょう 00:01:32.229 --> 00:01:34.615 小さなコンピューター サーバーから始まり 00:01:34.615 --> 00:01:36.282 それがデータを 生み出すために 00:01:36.282 --> 00:01:37.487 ネットワークを作り 00:01:37.487 --> 00:01:38.850 それがさらに大きくなって 00:01:38.850 --> 00:01:41.153 いっそう多くのデータを 生み出す 00:01:41.153 --> 00:01:42.673 これはつまり— 00:01:42.673 --> 00:01:45.839 1つのものが成長して 様々な方向に分岐し 00:01:45.839 --> 00:01:48.120 結果として 何かを生み出すということです 00:01:48.120 --> 00:01:49.651 何か思い起こしませんか? 00:01:49.651 --> 00:01:51.547 コンピューターネットワークと同様に 00:01:51.547 --> 00:01:53.731 木もまた より多くの葉をつけようと 00:01:53.731 --> 00:01:56.758 年々 成長し 枝分かれしていきます 00:01:56.758 --> 00:01:58.702 そしてデータが集積して 00:01:58.702 --> 00:02:00.011 私達に保存方法を 00:02:00.011 --> 00:02:01.689 見いだすよう 迫るように 00:02:01.689 --> 00:02:03.767 木から落ちた葉を 集めるのも 00:02:03.767 --> 00:02:05.819 年々 大変になっていきます 00:02:05.819 --> 00:02:08.429 ほら! 視覚的なたとえですね! 00:02:09.068 --> 00:02:11.639 [次に 視覚的スタイルを決め 人物と環境をデザインする] 00:02:11.639 --> 00:02:13.649 さあ これで台本と 00:02:13.649 --> 00:02:14.231 音声と 00:02:14.231 --> 00:02:15.738 視覚的なたとえが揃ったので 00:02:15.738 --> 00:02:17.543 視覚的制作の 次なるステップは 00:02:17.543 --> 00:02:18.819 アニメーションのための 00:02:18.819 --> 00:02:20.796 登場人物と環境の デザインです 00:02:20.796 --> 00:02:22.044 そのために私達は 00:02:22.044 --> 00:02:23.800 アイデアを表すのに 相応しく 00:02:23.800 --> 00:02:25.960 心に訴えるスタイルで 視聴者にとって 00:02:25.960 --> 00:02:26.925 聞く内容の理解の 00:02:26.925 --> 00:02:28.475 助けとなるものを 考えます 00:02:28.475 --> 00:02:29.779 台本に戻って 00:02:29.779 --> 00:02:32.201 そこにヒントがあるか 見てみましょう 00:02:32.201 --> 00:02:34.507 話は 1960年代に始まります 00:02:34.507 --> 00:02:36.809 最初のコンピューターネットワークが できた頃です 00:02:36.809 --> 00:02:38.616 この年代は アニメーションの 00:02:38.616 --> 00:02:41.147 様式の選択のために 良い地点になるでしょう 00:02:41.147 --> 00:02:43.195 この時代の芸術を 00:02:43.195 --> 00:02:44.569 参考にするのです 00:02:44.569 --> 00:02:45.271 当時の 00:02:45.271 --> 00:02:46.604 デザインやイラスト 00:02:46.604 --> 00:02:49.675 漫画などの美術的な本を 見るところから始めると 00:02:49.675 --> 00:02:50.854 いいかもしれません 00:02:50.854 --> 00:02:53.435 そして目的に合ったスタイルを 見つけるのです 00:02:53.435 --> 00:02:54.272 詳しく見て 00:02:54.272 --> 00:02:55.156 資料を研究し 00:02:55.156 --> 00:02:56.630 当時の芸術家が 00:02:56.630 --> 00:02:59.740 なぜ どんな選択をしたのか 理解しましょう 00:02:59.740 --> 00:03:03.207 例えば1960年代のミニマリスト様式の アニメーションは 00:03:03.207 --> 00:03:04.585 当時人気のあった 00:03:04.585 --> 00:03:06.201 映画的リアリズムからの 00:03:06.201 --> 00:03:08.791 大きな飛躍でした 00:03:08.791 --> 00:03:11.093 限られたアニメーション技術を 使う選択は 00:03:11.093 --> 00:03:13.760 元々 予算的な理由で 取られたものですが 00:03:13.760 --> 00:03:15.344 それは後の世代の アニメーターに 00:03:15.344 --> 00:03:18.962 広く影響を及ぼす 特徴的な様式となったのです 00:03:18.962 --> 00:03:20.459 この様式のアプローチでは 00:03:20.459 --> 00:03:22.143 単純化された人物や 00:03:22.143 --> 00:03:23.127 平坦な背景 00:03:23.127 --> 00:03:25.142 それに角張った形が合わさって 00:03:25.142 --> 00:03:28.053 現実の新しい解釈を 創り出しました 00:03:28.053 --> 00:03:29.628 これはまた 私たちの— 00:03:29.628 --> 00:03:33.099 ビッグデータの視覚化にも 良い出発点になりそうです 00:03:33.689 --> 00:03:37.550 [視覚・グラフィック要素は なぜ重要なのか?] 00:03:37.860 --> 00:03:40.041 では実験してみましょう 00:03:40.994 --> 00:03:43.496 1980年代 異なる方言を話す 00:03:43.496 --> 00:03:44.909 似たようなネットワークが 00:03:44.909 --> 00:03:47.161 ヨーロッパとアメリカの 様々な場所に現れ 00:03:47.161 --> 00:03:50.619 それは遠隔アクセスを 可能にしましたが煩雑でした 00:03:50.619 --> 00:03:51.744 この方が良い? 00:03:51.744 --> 00:03:54.079 1980年代 異なる方言を話す 00:03:54.079 --> 00:03:55.400 似たようなネットワークが 00:03:55.400 --> 00:03:57.830 ヨーロッパとアメリカの 様々な場所に現れ 00:03:57.830 --> 00:04:00.944 それは遠隔アクセスを 可能にしましたが煩雑でした 00:04:00.944 --> 00:04:03.046 世界中の物理学者が旅せずとも 00:04:03.046 --> 00:04:05.571 CERNに保存された 増え続けるビッグデータに 00:04:05.571 --> 00:04:07.413 アクセスしやすくするため 00:04:07.413 --> 00:04:08.823 ネットワークは同じ言語で 00:04:08.823 --> 00:04:10.461 話す必要がありました 00:04:10.461 --> 00:04:11.576 気づいたと思いますが 00:04:11.576 --> 00:04:13.637 グラフィック描写は 見る人の興味を引く 00:04:13.637 --> 00:04:15.681 すばらしい方法です 00:04:15.681 --> 00:04:18.233 力強い記憶に残る 視覚表現で 00:04:18.233 --> 00:04:20.188 説明したいものを 描くことで 00:04:20.188 --> 00:04:22.808 アイデアをより効果的に 伝えられます 00:04:22.808 --> 00:04:24.358 今度は自分で 試してみましょう 00:04:24.358 --> 00:04:26.076 単純な言葉では 説明できない 00:04:26.076 --> 00:04:28.444 抽象的な概念を 考えてみて下さい 00:04:28.444 --> 00:04:29.609 手を動かして そのアイデアを 00:04:29.609 --> 00:04:31.780 視覚的に 表現してみましょう