WEBVTT 00:00:07.090 --> 00:00:10.478 誰もがこの3つのゾーンを 持っていると思います 00:00:10.478 --> 00:00:16.670 快適、学習、パニックの3つのゾーンです 00:00:17.212 --> 00:00:22.639 最も重要な出来事や最高の学びは 00:00:22.639 --> 00:00:28.678 快適ゾーンから学習ゾーンに リスクを取って移動した時 00:00:28.678 --> 00:00:32.885 あるいはパニックゾーンに移動しそうな リスクを取った時に訪れます 00:00:33.583 --> 00:00:39.016 私がこのステージにいるのは 大学院に行かなかったからです 00:00:39.353 --> 00:00:41.205 その代わりに5年ほど前 00:00:41.205 --> 00:00:44.289 中学や高校の生徒と働いてから 00:00:44.289 --> 00:00:49.719 利益と目的を求めるビジネスが 交わる領域に興味を持っていた時 00:00:49.719 --> 00:00:54.809 普通に大学院に行き 経営学修士を取る予定でしたが 00:00:54.809 --> 00:00:58.879 学費が高く私のスタイルに合いませんでした 00:00:58.879 --> 00:01:03.004 そこで自分の教育を自分でデザインして 00:01:03.004 --> 00:01:07.540 12のプロジェクトを12か月 世界中で行うことにしました 00:01:07.540 --> 00:01:11.001 このためにデザイン・ビジネス・社会変革を 目指す企業と話し合い 00:01:11.001 --> 00:01:12.910 1か月で出来る 00:01:12.910 --> 00:01:15.819 プロジェクトを探しました 00:01:15.819 --> 00:01:17.589 プロジェクトを探しました 00:01:17.589 --> 00:01:21.393 友達や家族が一月10ドルで購読できる ニューズレターで 00:01:21.393 --> 00:01:24.487 学んだことを共有して 1年の資金にしました 00:01:24.487 --> 00:01:28.254 学んだことを共有して 1年の資金にしました 00:01:28.254 --> 00:01:32.320 このアイディアを実現する旅の途中で 00:01:32.320 --> 00:01:35.237 多くの驚くべき人たちに会いました 00:01:35.237 --> 00:01:38.217 今までとは違うやり方で学ぶアイディアや 00:01:38.217 --> 00:01:41.530 変化を起こし 00:01:41.530 --> 00:01:44.250 自分が変わるための アイディアを持つ人たちです 00:01:44.250 --> 00:01:48.716 そこで彼らが学び 成長し コミュニティーに変化を起こすために 00:01:48.716 --> 00:01:51.701 自ら取っている変化やリスクのことを 00:01:51.701 --> 00:01:53.836 送ってくれるように頼みました 00:01:53.836 --> 00:01:57.071 もしその年の最後に十分な数の話が集まったら 00:01:57.071 --> 00:01:59.615 話をまとめて本にすると約束しました 00:01:59.615 --> 00:02:02.338 そしてその年の最後に実際に 00:02:02.338 --> 00:02:04.621 『うるう年(跳躍の年)プロジェクト』 という本を出しました 00:02:04.621 --> 00:02:06.991 これがある意味 私の学位論文でした 00:02:06.991 --> 00:02:11.209 その年を終わらせるために卒業式の 場所も必要だったので 00:02:11.209 --> 00:02:13.750 シカゴで開催された TEDカンファレンスを利用しました 00:02:13.750 --> 00:02:16.866 卒業式の服装で参加し これが卒業式になりました 00:02:16.866 --> 00:02:21.204 すべてが終わった2013年に 学校を開設しました 00:02:21.204 --> 00:02:24.565 自分の教育を自分が選んだ学習分野での 経験からデザインできる 00:02:24.565 --> 00:02:27.613 学校です 00:02:27.613 --> 00:02:30.120 私たちはこれを “Experience Institute”と呼びました 00:02:30.120 --> 00:02:33.410 オプラさんにも会いに行きました(笑) 00:02:33.410 --> 00:02:35.175 これはよくある状況です 00:02:35.175 --> 00:02:38.201 私よりはるかに成功していてパワフルで 00:02:38.201 --> 00:02:41.188 おそらく私が何を話しているか 本当は気にしていない人に 00:02:41.188 --> 00:02:44.205 自分の大胆なアイディアを 説明している状況です 00:02:44.205 --> 00:02:46.537 これはその年のいい写真の1つです 00:02:46.537 --> 00:02:48.031 (笑) 00:02:48.737 --> 00:02:54.261 私にとって大きな変革の年でした 00:02:54.261 --> 00:02:58.139 興味のあった業界や気になっていたこと 00:02:58.139 --> 00:02:59.550 そして私自身について学びました 00:02:59.550 --> 00:03:02.012 “Experience Institute”は 私のライフワークになりました 00:03:02.012 --> 00:03:05.083 経験と指導を通じて 幅広い世代の人たちを招いて 00:03:05.083 --> 00:03:08.180 自分の教育をデザインさせる学校です 00:03:09.070 --> 00:03:12.743 この写真の人びとはみんな素敵で 00:03:12.743 --> 00:03:14.655 エネルギーと興奮が感じられます 00:03:14.655 --> 00:03:18.451 この写真は物語の一部だけを 伝えているように思います 00:03:18.966 --> 00:03:22.220 このような写真は別の写真とつながります 00:03:22.692 --> 00:03:24.535 これはオレンジ郡で 00:03:24.535 --> 00:03:27.730 泊まる場所が決まらず探していて 00:03:27.730 --> 00:03:31.478 友達の友達のガレージのカウチにたどり着き 00:03:31.478 --> 00:03:33.414 そこでしばらく寝泊まりしたときの写真です 00:03:33.414 --> 00:03:36.747 写真でわからないのは カウチにいたアリの数です 00:03:36.747 --> 00:03:38.007 (笑) 00:03:38.007 --> 00:03:42.322 あるいは毎日朝の6:30に始まる 目覚まし代わりの 00:03:42.322 --> 00:03:44.619 バイクのエンジンの音です 00:03:45.133 --> 00:03:48.607 その年の生活費を捻出し 身軽でいるために 00:03:48.607 --> 00:03:51.087 持ち物を捨てたり売ったりして 減らしました 00:03:51.087 --> 00:03:54.907 旅行中の荷物はほんの数個でした 00:03:55.363 --> 00:03:57.544 その年の最後が近づいたとき 00:03:57.544 --> 00:04:02.544 本を書きTEDの講演の準備をし 00:04:02.544 --> 00:04:06.971 学校を始めることは 本当に大変なことだと気づきました 00:04:07.935 --> 00:04:10.064 うるう年(跳躍の年)からずっと 00:04:10.064 --> 00:04:16.726 快適ゾーンから学習ゾーンに移るときに 必要なリスクと 00:04:16.726 --> 00:04:22.703 個人の人生とキャリアに与える 変化のインパクトの関係を探求しています 00:04:23.056 --> 00:04:28.868 想定していなかったのは パニックが学習に果たす役割です 00:04:29.247 --> 00:04:32.218 実際の恐れと 00:04:32.218 --> 00:04:36.371 実際には存在しない 自分が肥大化させた恐れに 00:04:36.371 --> 00:04:39.077 直面する領域です 00:04:39.077 --> 00:04:44.143 学習の一部として必要なものですが 滅多に語られることがありません 00:04:44.597 --> 00:04:47.919 今一度ゾーンを見直してみましょう 00:04:47.919 --> 00:04:51.477 レフ・ヴィゴツキーという 有名な心理学者がいます 00:04:51.477 --> 00:04:55.748 「発達の最近接領域」を提唱した学者です 00:04:55.748 --> 00:05:01.015 快適ゾーンは 必ずしも あなたが何を持っているかに関係がありません 00:05:01.015 --> 00:05:04.176 挑まれていない状態という あなたの能力に関するものです 00:05:04.176 --> 00:05:05.408 何を知っているか分かっていて 00:05:05.408 --> 00:05:07.904 知っていることの真ん中にいて 00:05:07.904 --> 00:05:11.853 ただそれだけをするので チャレンジの部分はほとんどありません 00:05:11.853 --> 00:05:14.408 学習ゾーンにはチャレンジがあります 00:05:14.408 --> 00:05:18.055 チャレンジを成し遂げるために必要な全てを 持っている訳ではありません 00:05:18.055 --> 00:05:20.371 その一部は持っているかもしれませんが 00:05:20.371 --> 00:05:24.421 必要なもの全てを集めるために 他の人たちの助けが必要です 00:05:24.421 --> 00:05:26.485 助けが得られれば成功できます 00:05:26.485 --> 00:05:31.059 助けが得られない場合には ただちにパニックゾーンに入ります 00:05:31.059 --> 00:05:36.757 孤独や圧倒される感じや 恐れを感じるゾーンです 00:05:36.757 --> 00:05:38.259 このゾーンでは確信が持てません 00:05:38.259 --> 00:05:40.648 学ぶこともうまく立ち回ることも 難しくなります 00:05:40.648 --> 00:05:43.312 頭を抱える瞬間で 00:05:43.312 --> 00:05:46.212 パニックゾーンから戻る唯一の方法は 00:05:46.212 --> 00:05:48.550 助けを得て学習ゾーンに導いてもらうことです 00:05:48.550 --> 00:05:53.959 しかし私たちは通常全てを投げ出し 快適ゾーンまで戻りたいと思います 00:05:54.471 --> 00:06:00.125 学習は最も大きな変化が起きる瞬間です 00:06:00.468 --> 00:06:05.477 信じられないような 手助けをしてくれる人に出会った瞬間や 00:06:05.477 --> 00:06:07.843 チャレンジを成し遂げた瞬間とかです 00:06:07.843 --> 00:06:11.578 最も役に立つレッスンを学んだのはいつか あなたに聞けば 00:06:11.578 --> 00:06:13.200 チャレンジやそれを乗り越えることを 00:06:13.200 --> 00:06:16.368 手助けしてくれた人の話をするでしょう 00:06:16.368 --> 00:06:19.157 快適なのが悪いわけではありません 00:06:19.157 --> 00:06:24.278 学習の目標は 快適ゾーンを広げることです 00:06:24.278 --> 00:06:28.600 人生から何を投げ与えられても 自信を持って快適に過ごし 00:06:28.600 --> 00:06:32.516 パニックゾーンに入らないゾーンです 00:06:32.516 --> 00:06:34.516 それが学習ゾーンのゴールで 00:06:34.516 --> 00:06:37.420 人生が何を投げつけてきても 自信を持てる人となる 00:06:37.420 --> 00:06:40.607 方法を探しているのなら 00:06:40.607 --> 00:06:44.327 どうすれば 快適ゾーンを広げることができるのでしょうか 00:06:44.745 --> 00:06:47.475 どうすればパニックゾーンを 押し戻すことができるでしょうか 00:06:48.033 --> 00:06:54.003 最大のパラドックスは 快適ゾーンを広げる唯一の方法は 00:06:54.003 --> 00:06:56.073 そこから離れることです 00:06:56.638 --> 00:06:58.451 快適ゾーンから学習ゾーンに跳ぶ方法と 00:06:58.451 --> 00:07:02.814 そのような跳躍がいつ必要かを 00:07:02.814 --> 00:07:05.782 見極めることが必要です 00:07:05.782 --> 00:07:10.247 どうすればこのようなスペースを 教育システムや職場に作れるでしょうか 00:07:10.247 --> 00:07:14.090 3つの直感があります 00:07:14.090 --> 00:07:18.962 最初は発見です 発見は単に質問をするということです 00:07:18.969 --> 00:07:21.852 日々の生活で疑問に思ったこと 00:07:21.852 --> 00:07:23.959 どうすれば何かをより良くできるか 00:07:23.959 --> 00:07:27.127 希望につながることをどうすれば増やせるか 00:07:27.127 --> 00:07:30.131 何かをより良くしたい瞬間 00:07:30.131 --> 00:07:33.218 何かを作りたいあるいは何かを変えたい 00:07:33.218 --> 00:07:36.545 こういった質問が 次にするべきことを探す中で 00:07:36.545 --> 00:07:41.512 あなたを快適ゾーンの端に押し出します 00:07:41.512 --> 00:07:45.057 こういった質問や希望が現れてくると 00:07:45.057 --> 00:07:48.129 次に探究が始まります 00:07:48.129 --> 00:07:52.924 できることは何か?どうやって学ぶか? そしてプロジェクトが形作られます 00:07:52.924 --> 00:07:56.044 ある人たちにとっては 学校が取るべきリスクです 00:07:56.044 --> 00:07:57.482 彼らはその枠組みに移動します 00:07:57.482 --> 00:08:01.147 他の人たちにとっての質問は 何かを作るべきか? 00:08:01.147 --> 00:08:04.272 旅行すべきか? 研究プロジェクトを始めるべきか? 00:08:04.272 --> 00:08:07.871 あるいはその道の専門家と働くべきか? といったものです 00:08:08.508 --> 00:08:11.548 プロジェクトが具体的になるほど 00:08:11.548 --> 00:08:14.689 より多くの要素や日程や成果が現れ 00:08:14.689 --> 00:08:17.352 あなたのしていることが 他の人からも見えるようになり 00:08:17.352 --> 00:08:20.403 彼らに声を掛けることができるようになります これが2番目の 00:08:20.403 --> 00:08:22.392 人々との協力が必要ということに つながります 00:08:22.392 --> 00:08:25.586 人々を学習ゾーンに招待することが必要です 00:08:25.586 --> 00:08:27.353 これは一人のプロジェクトではありません 00:08:27.353 --> 00:08:30.439 どうしたらいいか 分からなくなる時は必ずあり 00:08:30.439 --> 00:08:32.818 他の人の助けが必要となります 00:08:32.818 --> 00:08:37.065 「跳躍の年」の間 00:08:37.065 --> 00:08:39.511 一緒に働き学び創造する会社が 必要だっただけではなく 00:08:39.511 --> 00:08:41.719 一緒に働き学び創造する会社が 必要だっただけではなく 00:08:41.719 --> 00:08:44.303 壁にぶつかった時や意欲が下がったときに 00:08:44.303 --> 00:08:47.909 サポートしてくれるコミュニティーが 必要でした 00:08:47.909 --> 00:08:51.264 家族や母そしてメンターや友達が コミュニティーのメンバでした 00:08:51.264 --> 00:08:53.644 家族や母そしてメンターや友達が コミュニティーのメンバでした 00:08:54.498 --> 00:08:59.228 この写真では私がパニックゾーンにいることが ポイントではありません 00:08:59.228 --> 00:09:02.427 その時この写真を撮った誰かがいた ということがポイントです 00:09:02.427 --> 00:09:04.586 彼らは私と同じ部屋にいたのです 00:09:04.586 --> 00:09:08.184 彼らが私をパニックゾーンから 学習ゾーンに連れ戻し 00:09:08.184 --> 00:09:09.352 その年を無事終わらせるのを 00:09:09.352 --> 00:09:12.271 手伝ってくれました 00:09:13.128 --> 00:09:17.422 コミュニティーには 00:09:17.422 --> 00:09:20.298 精神的なサポート以上のものがあると思います 00:09:20.298 --> 00:09:22.439 私たちの観客となり 00:09:22.439 --> 00:09:27.607 私たちが学んだことを 評価したり祝福してくれます 00:09:27.607 --> 00:09:32.651 これが3番目のこと 学んだり実践しているプロジェクトを 00:09:32.651 --> 00:09:35.350 どのようにして共有するか につながります 00:09:35.350 --> 00:09:36.641 「跳躍の年」のケースでは 00:09:36.641 --> 00:09:41.269 毎週のブログ投稿と毎月のニュースレターと 00:09:41.269 --> 00:09:45.419 その年の終わりには 本の執筆と発表準備が行ったことでした 00:09:45.419 --> 00:09:49.546 でも立派な本やステージが どうしても必要という訳ではありません 00:09:49.546 --> 00:09:52.363 普通のチェックポイントがあればいいのです 00:09:52.363 --> 00:09:55.569 あなたが何に取り組んでいるかを 見ることができ 00:09:55.569 --> 00:09:59.958 フィードバックや プロジェクトを成し遂げた時に祝福してくれる 00:10:00.610 --> 00:10:05.110 探究 招待と共有 00:10:05.709 --> 00:10:08.040 大学院にはいきませんでしたが 00:10:08.040 --> 00:10:12.957 人生の中で自分が最も変化した章の一つを デザインしました 00:10:12.957 --> 00:10:15.505 快適ゾーンが拡大しましたが それ以上に重要なのは 00:10:15.505 --> 00:10:16.985 快適ゾーンから学習への切り替えや 00:10:16.985 --> 00:10:21.325 パニックゾーンでの 対応の仕方を学んだことだと思います 00:10:21.325 --> 00:10:25.323 パニックゾーンでの 対応の仕方を学んだことだと思います 00:10:26.084 --> 00:10:30.729 2016年は もう1つ意味で うるう年(leap year)です 00:10:30.729 --> 00:10:34.895 ポルトガル語ではano bissextoで 00:10:34.895 --> 00:10:39.762 一年に1日多い年に その名前がついています 00:10:39.762 --> 00:10:40.914 私には興味があります 00:10:40.914 --> 00:10:46.347 もし2016年に 人々が自分のプロジェクトを作ると決め 00:10:46.347 --> 00:10:52.086 快適ゾーンと学習ゾーンの間を移動して 飛躍(leap)をデザインしたらどうでしょう 00:10:52.086 --> 00:10:54.139 もしそうなって 00:10:54.139 --> 00:10:57.142 高校生でも大学生でも社会人でも 00:10:57.142 --> 00:11:01.761 跳躍を選ぶことで 学習に何が起きるでしょうか 00:11:01.761 --> 00:11:03.711 教育の場で ちょっとした跳躍をすることで 00:11:03.711 --> 00:11:07.343 教育を作ったりデザインできると気づいたら 00:11:07.343 --> 00:11:11.191 何が起きるでしょうか 00:11:12.288 --> 00:11:16.336 あなたはどんな跳躍を選びますか 00:11:17.098 --> 00:11:19.023 (拍手)