大きな数を割ることができるかみてみましょう. とりかかりとして,大きな数を割るためには, 少なくともかけ算の表は知っていなくてはなりません. 1の段から,少なくとも, 10の段まで知っている必要があります. つまり10かける10,つまり100までは知っているでしょう. 1かける1からはじめて,2かける3と進んで, 10かける10まで覚えることです. 少なくとも,私が学校にいた時には, 12かける12まで習ったものです. しかし,10かける10までで十分でしょう. そしてこれらは単に(計算を) はじめるためのてががりです. このようなかけ算をするためには, たとえば,あるいはこのような 割り算の問題を解くには--- そうですね,25があって5で割りたいとします. 25個の物を描いてもいいですね. そしてそれを5つづつのグループに分けます. あるいは5つのグループに分けて いくつの要素がそれぞれのグループにあるかを見ます. しかしこれを考える早い方法は, そうですね,5かける何が25でしょうか? 5かけるクエスチョンマークが25に等しい. あなたがかけ算の表を知っていれば, この場合は5の段を知っていれば, 5 かける 5 が25に等しいと知っています. このように,一瞬で答えを言うことができます. なぜならあなたはかけ算の知識として, 25の中に5が5つあるということを 既に知っているからです. 5はここに書くことができます. 2の上には書きません. 位についてはいつでも注意して下さい. 5は1の位に書きましょう. 5つの1が(25の中に)あるからです. あるいは単に5があります. これらは同じことです. もし私が49の中には7がいくつあるかと 尋ねたとします. いくつでしょうか? たぶんあなたは,7かける何が--- クエスチョンマークを書くかわりに, 空白をここに書いておきます. 7かける何が49に等しくなるでしょうか? もしかけ算の表(九九の表)を知っていれば, 7かける7が49に等しいと知っているでしょう. ここでやった例は 皆自分自身とかけたものですね. 他の例もやってみましょう. 9が54の中にいくつあるのか考えてみましょう. 繰り返しになりますが,これを考えるには かけ算の表を覚えている必要があります. 9かける何が54に等しいでしょうか? もし忘れてしまっていても, 9かける5は45と言うことができるかもしれません. その場合,9かける6は9大きい数です. ですからそれは54です. 9は54の中に6回あります. これは単なる手掛かりです. あなたはかけ算の表を1かける1から, 10 かける 10まで覚えていなくはていけません. 少なくともこのような基本的な問題を 比較的早く解くためにです. さて,それはさておき,問題をやってみましょう. 次の問題はあなたのかけ算の表には きれいにフィットしないかもしれません. さて,私が割りたいのは--- 私は43にいくつ3があるのかを考えています. これは3かける10,あるいは, 3かける12よりも大きい数です. そうですね. ちょっと違う問題をやってみましょう. 23の中にいくつ3があるのか計算してみましょう. もし九九の3の段を知っていれば, 3かける何かが23になることはないことを 知っているでしょう. ここでやってみます. 3かける1は3に等しい. 3かける2は6に等しい. 全部ここに書いてみます. 3かける3は9,12,15,18,21,24, いいでしょうか? 23は3かける何かではありません. ではどうやってこの割り算問題を 解くことができるでしょうか? 最大3かけるいくつが23の中にあるか ということを考えてみて下さい. それは21ですね. では21の中に3はいくつあるでしょうか? 3かける7が21に等しいことを知っているでしょう. ですから,3は7回23の中にあると言えるでしょう. しかしきれいには割れません. なぜなら,7かける3は21だからです. そのために余りがでます. 23ひく21を計算すると,余り2が残ります. 23割る3は7 あまり -- 多分単に,いや,全部書いておきましょう -- 余り2 と書くことができます. つまり,完全にきれいに割り切れる というわけにはいきませんでした. あとでそのうち,小数や分数というものについて 習うことでしょうが, しかし今のところ,きれいに(3が) 7回あるというわけにはいかず, 21までしかいきませんでした. 2の残りがでてしまいました. つまりあなたは割ろうとしている数が,割る数の 倍数ではないような割り算の問題でも 解くことができるのです. もっと大きな数でもう少し練習してみましょう. あなたはここでのパターンに気がつくでしょう. では,4が --- 私はここでかなり大きな数を選んでみます --- 344 の中にいくつあるかやってみましょう. これを見たらすぐに あなたは言うかもしれません.サルさん, 私は 4 かける10とか4 かける12なら知っています. 4かける12は 48 です. しかし,これはもっと大きな数です. これは私の知っているかけ算の表の 限界を越えていますよ. しかし,ここで私がお見せしたいのは, あなたが知っている範囲の4のかけ算で これを解く方法です. あなたがここで言うことは, 4はここにある3の中に何回ありますか? です. そしてこれは実際には, 4 はここにある3の中に何百回ありますか. と言っているのです. これは,--- なぜならこれは300だからですね? これは344. しかし,4はゼロ百回 300の中にあります. 多分これを考える良い方法は -- 4 が 3 の中に 0 回あると考えることです. ということは単に次に進めばいいですね. 4は34の中に(いくつか)あります. そこで34に集中しましょう. 4は34の中に何回あるでしょうか? ここで九九の4の段を使うことができます. 4 -- さて,4 かける 8 は 32 に等しいです. 4 かける 9 は 36 です. そこで4は34の中に -- 9 回では大きすぎます. そうでしょう? 36 は 34 よりも大きい. ですから 4 は 34 の中に 8 回あります. 少し余りがでるでしょう. 4 は 34 の中に 8 回あります. 余りがいくつか考えてみましょう. ここで本当に私達がやっていることは, 4 は 340 に何十回あるかということです. ここで本当に言っているのは 4 は 340 に 80 回あるということです. なぜなら,私達は 8 を 10 の位に 書いているからです. この問題を素早く解くために, ここでは 4 は 34 の中に 8 回あると言っています. しかし,8 を 10 の位に書いていることを 確認して下さい. 8 かける 4. これがいくつかはもうわかっていますね. 8 かける 4 は 32 です. 余りを考えてみましょう. 34 ひく 32 は そうですね,4ひく2 は 2 に等しいです. そしてこの3はなくなってしまいます. 結局 2 が残りました. しかし,注意して下さい, 私達は10の位にいますね? このここにある列全体,これは10の位です. ですからここで私達が本当に言っているのは, 4 は 340 に 80 回あるということです. 80 かける 4 は 320 ですね? なぜなら,私は3を100の位に書いたからです. そして,ここには -- 少しここをきれいにしておきましょう. この線がちょっと目には -- 列を分けようと思ったのですが 1 みたいに見えますね. しかしここには2の余りがあります. 私は10の位にこの2を書きました. ですから実はこの余りは20のことです. この 4 を下に持ってきましょう. なぜなら,私はここで 340 を 割ろうと思ったわけではないからです. 私は 344 を割ろうとしています. ですからこの 4 を下に持ってきます. 色を変えましょう. そして,これを考えるもう1つの方法があります. 私達は 4 は344 に80回あると言ったところでしたね? 8 を 10 の位に書きました. そして 8 (80) かける 4 は320です. ここでの余りは24です. では 4 は 24 の中にいくつあるでしょうか? もう知っていますね. 4 かける 6 は 24 に等しいです. そこで, 4 は 24 に 6 回あります. それを 1 の位に書きます. 6 かける 4 は 24 です. そしてひき算をします. 24 ひく 24 は こちらの場所でもどちらでもひき算をしました. そして 0 になりました. つまり余りはありません. 4 は 344 の中に丁度 86 回あります. そこでもしあなたが 344 個何かをとって, それを4つづつのグループに分けると, 86 個のグループができます. あるいは,86 個づつのグループに分けると, 4 つのグループができます. もう少し他の問題をやってみましょう. こつがわかってきたのではないでしょうか. では 7 -- 簡単なものにしましょう. 7 が 91 にはいくつあるか もう一度,これは 7 かける 12 つまり 84,よりも大きいですね. これはかけ算の表からわかっています. そこで1つ前の問題でやった方法を使ってみましょう. 7 は 9 の中に何回あるでしょうか? 7 は 9 の中に 1 回あります. 1 かける 7 は 7 です. そして 9 ひく 7 は 2 です. そして 1 を下に持ってきます. 21. そして余り,これは魔法みたいに 見えるかもしれません. ここで私達が本当にしたことは, 7 が 90 の中にいくつあるかということです. なぜなら私は 1 を 10 の位に書いたからです. 10 かける 7 は 70 です. そうですね? もしそうしたければ, ここに 0 を書いてもいいでしょう. 91 ひく 70 は 21 です. ですから 7 は 21,これは(7)かける10の余りですが, 7 は 21 の中に -- もうご存知ですね. 7 かける 3 は 21 です. そこで, 7 は 21の中に 3 回あります. 3 かける 7 は 21 です. これらを互いにひき算します. あまりは 0 です. 91 割る 7 は 13 です. もう1つ他のものをやってみましょう. ちょっとここで中断して,これらを説明したいと思います. もうわかっているかもしれません. 少なくとも,私はこのビデオであなたにこの手順を とてもとても良く理解して欲しいのです. ではまず 7 をやってみましょう. 私は 7 ばかり使っていますね. 他の数を使ってみましょう. 8 が 608 の中に何回あるかやってみましょう. 8 は 6 の中に何回あるでしょうか? 0 回ですね. ですから次に進みます. 8 は60 の中に何回ありますか? 8 を書いてみます. ここに混乱しないように線をひきます. ちょっとスクロールダウンします. この数の上に少しのスペースが必要です. 8 は 60 の中に何回あるでしょうか? 8 かける 7 は 56 に等しいです. 8 かける 8 は 64 に等しいです. ですから,8 はいくつあるか 64 は大きすぎます. ですからこれではありません. 8 は 60の中に 7 回あります. 余りがでることになるでしょう. 8 は 60 の中に 7 回あります. ここでは 60 を扱っていますから, 7 を 60 の1の位の上に書きます. これは実は全体からみると 10 の位です. 7 かける 8 は,もうわかっていますね,56 です. 60 ひく 56. これは 4 です. これは頭でもできますね. もししたければ,繰り下げができます. それは 10 です. これは 5 です. 10 ひく 6 は 4 です. そして 8 を下に持ってきます. 8 は48 の中に何回ありますか? 8 かける 6 は何でしょうか? 8 かける 6 は 丁度 48 です. 8 かける... 8 は 48 の中に 6 回あります. 6 かける 8 は 48 です. そしてひき算をします. ここでもひき算をします. 48 ひく 48 は 0 です. ですから,また余りが 0 になりました. これで,大きな(数の)割り算問題を どう解くのかの感じがつかめたらうれしいです. ここでこのような大きな割り算の問題を解くのに, 本当に必要だったのは,かけ算の表(九九の表)の 10 かける 10 かあるいは 12 かける 12 までだけでした.