1 00:00:14,834 --> 00:00:19,501 一番最近自由を感じた瞬間は いつでしょうか? 2 00:00:21,474 --> 00:00:23,014 本当に自由な瞬間 3 00:00:23,482 --> 00:00:26,958 人生は私たちが想像する以上に 4 00:00:26,959 --> 00:00:30,791 ずっと大きな広がりを 持っている考える瞬間です 5 00:00:32,042 --> 00:00:36,902 例えば 物事を行うのに 十分な時間が常にあると考える瞬間 6 00:00:37,143 --> 00:00:38,183 これは稀なことです 7 00:00:39,062 --> 00:00:41,372 あるいは身体が 自在に動くと考える瞬間 8 00:00:41,959 --> 00:00:45,084 あらゆることが可能であると 思えるような自由な瞬間 9 00:00:46,501 --> 00:00:50,431 これこそが私が常に 追い求めてきた問いであり 10 00:00:50,442 --> 00:00:55,001 15年間 禅宗の僧院で 暮らしている理由でもあります 11 00:00:57,250 --> 00:01:01,959 そこで私は多くを学びました オリビエ・ワン=ゲン禅師のおかげです 12 00:01:02,459 --> 00:01:06,228 これまでの道のりを 私がどう進んできたかを語るだけで 13 00:01:06,268 --> 00:01:08,543 ひとつTEDxトークができそうです 14 00:01:08,584 --> 00:01:11,210 僧院での生活は とても独特ですから 15 00:01:11,751 --> 00:01:17,252 ですが 今日は3つの核となる教えを 皆さんと共有したいと思います 16 00:01:18,125 --> 00:01:21,292 大きな意味を持った3つの経験― 17 00:01:21,292 --> 00:01:25,834 心の平穏を見いだす 手助けとなった経験です 18 00:01:26,834 --> 00:01:33,163 1つ目の教えを 「日の出の小鳥」と呼んでいます 19 00:01:33,164 --> 00:01:35,444 私には詩的な一面もあるんですよ! 20 00:01:36,071 --> 00:01:38,020 このお話の舞台は日本 21 00:01:38,021 --> 00:01:40,530 私が伝統的な禅の修行に 22 00:01:40,542 --> 00:01:44,542 飛び込んだ場所です 23 00:01:45,417 --> 00:01:48,791 2008年 私は 名古屋に降り立ち 24 00:01:48,792 --> 00:01:53,082 尼寺へと向かいましたが 聞いた話では 25 00:01:53,083 --> 00:01:58,667 西洋から来た尼僧は すぐに飛んで帰ると言うことでした 26 00:01:59,751 --> 00:02:03,710 もちろんのことながら 生活環境は非常に厳しいものでした 27 00:02:03,714 --> 00:02:06,334 現代の快適さはありません 28 00:02:07,154 --> 00:02:09,834 お湯はなく すべてを水で行います 29 00:02:09,835 --> 00:02:14,770 私の手はひび割れ しもやけになりました 30 00:02:15,616 --> 00:02:18,242 真冬であっても 暖房はありません 31 00:02:19,989 --> 00:02:22,372 10平米の部屋に 7人ほどが生活しており 32 00:02:22,372 --> 00:02:27,235 プライバシーは ほとんどありませんでした 33 00:02:27,576 --> 00:02:31,124 修行は朝から晩まで続きます 34 00:02:31,125 --> 00:02:35,260 ゆっくりと静かな禅ではなく 時間は飛ぶように過ぎていきます 35 00:02:35,621 --> 00:02:38,416 すべて日本語で行われましたが 36 00:02:38,417 --> 00:02:42,126 私が日本語を学んだのは 『聖闘士星矢』からでした 37 00:02:42,146 --> 00:02:44,716 (笑) 38 00:02:44,766 --> 00:02:46,748 私は途方に暮れました 39 00:02:46,751 --> 00:02:51,374 これこそが非常に 貴重な教えの目的でもありました 40 00:02:51,375 --> 00:02:55,082 身を任せるしかないところまで 自分を追い込むのです 41 00:02:55,083 --> 00:02:58,480 3週間も経つと 自分を追い込むのも 42 00:02:58,503 --> 00:03:05,443 もう限界を迎え これ以上は無理 というところまで来ました 43 00:03:06,459 --> 00:03:08,958 ある朝 僧院で私は 44 00:03:08,959 --> 00:03:12,460 ヨーロッパと連絡を取ることもなく たった独りで 45 00:03:12,471 --> 00:03:13,821 去ることに決めました 46 00:03:15,250 --> 00:03:21,280 その日 私の心の中は 失望でいっぱいでした 47 00:03:21,775 --> 00:03:26,073 この旅路に私は 多くの希望を抱いていたのです 48 00:03:27,278 --> 00:03:31,496 でも私はひとり わだかまりを抱えていました 49 00:03:32,775 --> 00:03:36,257 部屋で私物をまとめる間も 私は独りでした 50 00:03:37,760 --> 00:03:40,010 ある時 私がこんな風に 顔を上げると 51 00:03:41,709 --> 00:03:45,418 窓の向こうに 52 00:03:45,542 --> 00:03:51,801 雪に覆われた木の枝があり そこに小鳥が止まっていました 53 00:03:54,792 --> 00:03:58,528 なんと繊細なことか! 54 00:03:58,876 --> 00:04:00,500 なんて美しい! 55 00:04:00,501 --> 00:04:05,127 小鳥は羽根を揺らして 身震いしていました 56 00:04:05,406 --> 00:04:07,566 私の中で その瞬間 57 00:04:08,250 --> 00:04:11,876 怒りと失望は 畏敬の念に変わりました 58 00:04:11,876 --> 00:04:15,293 この美しさを目にしたからです 59 00:04:16,959 --> 00:04:20,959 私の奥深くから優しさが 波のようにわき上がってきました 60 00:04:21,738 --> 00:04:24,197 これこそが 1万キロの旅路の先にある― 61 00:04:24,198 --> 00:04:26,803 教えなのだとしたら? 62 00:04:28,125 --> 00:04:33,456 感情と考えは 概して 永続しないものです 63 00:04:34,847 --> 00:04:39,066 ふと現れたかと思えば 消えてしまうこともあります 64 00:04:39,067 --> 00:04:40,397 怒りを感じたと思えば 65 00:04:40,417 --> 00:04:45,500 次の瞬間には 世界の美しさに触れて 畏敬の念を抱いていることもあります 66 00:04:46,959 --> 00:04:50,917 これは誰もが日常生活で 経験することでしょう 67 00:04:50,918 --> 00:04:52,247 例えば 職場でも 68 00:04:52,250 --> 00:04:57,791 同僚に苛立ちを覚え 対立して 諍いが続いても 69 00:04:57,792 --> 00:05:02,317 友人からの電話で 冗談を言い合うと 70 00:05:02,318 --> 00:05:04,317 突然 笑い出すのです 71 00:05:04,501 --> 00:05:10,793 この能力こそが最初の教えです 「感情は常ならぬものである」 72 00:05:11,087 --> 00:05:13,027 小鳥が教えてくれました 73 00:05:14,876 --> 00:05:19,744 2つ目の教えは少し違っています 74 00:05:20,896 --> 00:05:23,036 私は「頭の中には何がある?」 と呼んでいます 75 00:05:24,542 --> 00:05:26,334 全部はお話ししませんよ! 76 00:05:26,459 --> 00:05:27,501 (笑) 77 00:05:27,751 --> 00:05:34,913 これは感情が現れたり さらに重要なことに消えたりするのなら 78 00:05:35,235 --> 00:05:37,234 執着すべきでないというものです 79 00:05:38,167 --> 00:05:40,834 概して 私たちは 逡巡しがちです 80 00:05:41,501 --> 00:05:44,751 何か嫌なことが起こると 何度も思い悩みます 81 00:05:44,752 --> 00:05:47,981 皆 そうするものですし 自然なことです 82 00:05:48,584 --> 00:05:51,168 思い悩むのをやめるには 83 00:05:51,292 --> 00:05:55,417 自分がしていることを 理解する必要があるのです 84 00:05:55,918 --> 00:06:01,058 ですから 頭の中に 何があるのか知るべきなのです 85 00:06:01,249 --> 00:06:03,483 頭の中には何があるでしょう? 86 00:06:03,761 --> 00:06:09,156 こんな経験があります 座禅を組んで 瞑想中でした 87 00:06:09,876 --> 00:06:13,085 仏のように静かに その時の私には難しかったのですが― 88 00:06:15,543 --> 00:06:17,463 ある時 師が言いました 89 00:06:17,959 --> 00:06:23,790 「空に浮かぶ雲のように 考えや感情を漂わせなさい」と 90 00:06:25,626 --> 00:06:30,124 美しい喩えでしたが 同時にひどく怒りも感じました 91 00:06:30,125 --> 00:06:32,876 なぜなら 私の感情は 92 00:06:32,876 --> 00:06:37,460 「深く青い空に漂う ちっぽけで穏やかな雲」ではなく 93 00:06:37,501 --> 00:06:42,793 大きくて どす黒い 密度の高い積乱雲のような 94 00:06:42,834 --> 00:06:44,917 停滞しているものだったからです 95 00:06:45,501 --> 00:06:48,668 穏やかな仏のように見えても 内側では感情がたぎっていました 96 00:06:49,083 --> 00:06:53,792 私は なんとかその境地に 到達したいと願い 97 00:06:54,042 --> 00:06:56,584 たくさん学びました 98 00:06:56,626 --> 00:07:00,293 今日は皆さんの時間を 節約してさしあげます 99 00:07:00,435 --> 00:07:01,541 (笑) 100 00:07:01,542 --> 00:07:06,682 ちょっとした練習を してみましょうか 101 00:07:07,501 --> 00:07:08,960 よろしいですか? 102 00:07:09,068 --> 00:07:10,174 (観客)はい! 103 00:07:11,250 --> 00:07:17,422 (タニエ)ゆったりと腰掛けて ちょっとリラックスしてください 104 00:07:20,125 --> 00:07:24,496 頭と身体の中にあるものを 105 00:07:24,497 --> 00:07:27,372 吟味し 見つけることができるでしょう 106 00:07:27,717 --> 00:07:29,567 では目を閉じてください 107 00:07:31,250 --> 00:07:37,584 身体が椅子に触れている部分に 神経を集中してください 108 00:07:37,626 --> 00:07:41,585 今ここで この部屋で 座っていることに意識を向けてください 109 00:07:41,602 --> 00:07:43,611 それが現在です 110 00:07:43,612 --> 00:07:45,392 私たちが今いる場所です 111 00:07:47,501 --> 00:07:51,167 そこから 少し探検を 始めることができます 112 00:07:51,168 --> 00:07:54,828 頭の中のインディ・ジョーンズに なってみるのです 113 00:07:57,375 --> 00:08:03,750 皆さんが自分の思考を 把握できるよう私が導きます 114 00:08:04,876 --> 00:08:10,099 イメージのような形で 考えを持っている方もいるでしょう 115 00:08:12,959 --> 00:08:15,483 自分の中で映し出される 映画であったり 116 00:08:16,679 --> 00:08:18,477 きらめく光であったり 117 00:08:19,250 --> 00:08:23,249 自分がいる場所に関する 記憶であったり 118 00:08:23,250 --> 00:08:26,087 今話している相手であったりします 119 00:08:26,834 --> 00:08:30,418 これは視覚的心的表象です 120 00:08:33,847 --> 00:08:37,496 音が聞こえる人もいるでしょう 121 00:08:37,501 --> 00:08:41,501 「頭の中の小さな声」 と呼ばれるものです 122 00:08:42,501 --> 00:08:44,510 時には おしゃべりになって 123 00:08:44,510 --> 00:08:46,294 この小さな声が 124 00:08:46,294 --> 00:08:51,876 意見を言ったり 話したり 分析したり 文章の一部を言ったり 125 00:08:51,876 --> 00:08:54,210 歌うことさえあります 126 00:08:56,209 --> 00:08:59,543 頭の中の小さな声は 内なる対話です 127 00:09:02,641 --> 00:09:04,261 頭の中には何がありますか? 128 00:09:05,906 --> 00:09:06,996 イメージ? 129 00:09:08,738 --> 00:09:10,788 内なる小さな声? 130 00:09:13,277 --> 00:09:17,791 3つ目の思考の形態は 運動感覚と呼ばれ 131 00:09:17,792 --> 00:09:22,376 体内に宿る感覚全てを言います 132 00:09:23,509 --> 00:09:29,251 例えば 熱いとか冷たいとか 椅子に触れる感覚とか 133 00:09:29,270 --> 00:09:31,209 重いとか軽いとか 134 00:09:32,459 --> 00:09:37,258 これは身体の中で感じる 135 00:09:37,278 --> 00:09:39,762 あらゆる感情も含まれます 136 00:09:39,773 --> 00:09:42,223 喜びや怒り 悲しみなど全てです 137 00:09:44,960 --> 00:09:47,039 3つの思考の形 138 00:09:47,040 --> 00:09:49,258 まもなく 目を開けてもらいます 139 00:09:49,259 --> 00:09:52,584 その時には 自分の内面の働きが 少しよくわかっているはずです 140 00:09:52,626 --> 00:09:55,500 主にイメージが見えるのか 141 00:09:55,501 --> 00:10:01,127 声が聞えるのか 感情や 身体の感覚を感じるのかなどです 142 00:10:03,167 --> 00:10:05,751 心地よくなってきたと 思いますが... 143 00:10:05,887 --> 00:10:08,277 そろそろ目を開けましょうか! 144 00:10:08,292 --> 00:10:11,501 自分について新たな知識を 得ましたね 最初の一歩です 145 00:10:14,501 --> 00:10:15,995 これを知るのは興味深いことです 146 00:10:16,019 --> 00:10:18,960 なぜなら自分の働きを よりよく観察できるからです 147 00:10:20,542 --> 00:10:25,245 皆さん各々 1日のいつでも 実践することができます 148 00:10:26,267 --> 00:10:31,751 それから 3つ目の教えです 149 00:10:32,501 --> 00:10:34,751 これを見いだしたのは 偶然のことでした 150 00:10:35,417 --> 00:10:38,667 これは「潜望鏡」と言うのですが 理由はすぐにわかります 151 00:10:39,250 --> 00:10:42,513 この教えを見いだしたのは 少しさかのぼって2003年のことです 152 00:10:43,250 --> 00:10:48,584 2003年には 私は フランスの音楽コンサートで 153 00:10:49,024 --> 00:10:50,429 アメリカ人のために 154 00:10:52,501 --> 00:10:56,543 150人から200人ほどの観客を 前にして歌っていました 155 00:10:58,375 --> 00:11:01,542 初めてのコンサートで 舞台に上がると― 156 00:11:01,964 --> 00:11:04,485 そう まるで今晩のように― 157 00:11:05,209 --> 00:11:07,796 ただこの格好と髪型では ありませんでしたが 158 00:11:08,261 --> 00:11:09,261 (笑) 159 00:11:09,302 --> 00:11:15,322 レパートリーを歌い始めると 緊張感に襲われました 160 00:11:15,792 --> 00:11:18,796 脚は震え 心臓はばくばくと脈打ち 161 00:11:20,125 --> 00:11:23,526 舞台負けの症状が 一気に現れたのです 162 00:11:24,501 --> 00:11:27,965 幸い 当時すでに 私は瞑想を行っていました 163 00:11:29,479 --> 00:11:32,165 この症状が出てくると同時に 164 00:11:32,959 --> 00:11:37,288 どこかで傍観している もうひとりの自分のような意識が 165 00:11:37,289 --> 00:11:40,711 無意識にひとりでに生まれたのです 166 00:11:41,250 --> 00:11:44,084 つまり 私は歌いながら 167 00:11:44,250 --> 00:11:48,436 体内では緊張感に襲われており 168 00:11:48,437 --> 00:11:50,146 その症状が現れていましたが 169 00:11:50,167 --> 00:11:51,737 それと同時に 170 00:11:51,771 --> 00:11:56,875 かろうじて緊張感に溺れないよう 支えてくれる意識もあったのです 171 00:11:56,876 --> 00:12:02,001 首から上は自由に動かせたため コンサートを続けることができました 172 00:12:02,042 --> 00:12:05,251 想像してみてください 歌い出すやいなや あがってしまい 173 00:12:06,066 --> 00:12:08,976 (『ばら色の人生』の歌唱) 174 00:12:18,042 --> 00:12:20,251 それと同時に 傍観している私がいるのです 175 00:12:21,209 --> 00:12:25,085 これは傍観する意識 自分を観察する意識でした 176 00:12:25,125 --> 00:12:30,958 意識に自分の感情を 観察されていると どうでしょう 177 00:12:30,959 --> 00:12:33,710 気持ちが和らいだのです! 178 00:12:34,501 --> 00:12:36,917 ただ観察するだけでよいのです 179 00:12:36,918 --> 00:12:42,999 それだけで沸々と現れる 不快な感情は自然と消えていきます 180 00:12:43,000 --> 00:12:45,125 最初にお話しした通りにです 181 00:12:47,250 --> 00:12:49,584 私はこれを「潜望鏡」と 呼んでいます 182 00:12:49,626 --> 00:12:55,124 これは潜水艦のてっぺんに ついているもので 183 00:12:55,125 --> 00:13:00,250 水面から顔を出して あたりを観察するためのものです 184 00:13:01,667 --> 00:13:06,454 そのような意識を持っていると 水の中にいると同時に水の外にもいます 185 00:13:06,455 --> 00:13:10,204 経験のただ中にありながら 切り離して考えられ 186 00:13:10,332 --> 00:13:13,027 内側にいると同時に 外側にいることになります 187 00:13:13,042 --> 00:13:18,997 つまり その瞬間を生き 物事を完全に感じることができます 188 00:13:19,278 --> 00:13:21,716 ロボットなんかには なりたくありませんよね! 189 00:13:21,717 --> 00:13:26,779 しかし それと同時に 頭は解放され 心の奥深くで安らぎを得られます 190 00:13:28,167 --> 00:13:31,708 これは過去数年間で 3つ目に有意義な出来事でした 191 00:13:32,292 --> 00:13:37,027 1つ目は「感情は自然に 表れては消えるということ」 192 00:13:37,709 --> 00:13:41,237 2つ目は「考えや感情が 193 00:13:41,297 --> 00:13:46,226 何でできているのか 知ることができるということ」 194 00:13:46,584 --> 00:13:50,249 視覚や 頭の中の声のような聴覚 195 00:13:50,250 --> 00:13:53,250 あるいは身体感覚 運動感覚かもしれません 196 00:13:53,251 --> 00:13:56,791 3つ目は 「この素晴らしい俯瞰する意識― 197 00:13:56,792 --> 00:14:00,834 自分を観察する意識を 見出すことができるということ」 198 00:14:00,834 --> 00:14:06,335 それによって「今この瞬間を 完全に自由に生きることができること」です 199 00:14:07,000 --> 00:14:08,459 とてもいい感じでしょう? 200 00:14:08,605 --> 00:14:09,749 (笑) 201 00:14:09,751 --> 00:14:11,210 まだ終わりではありませんよ! 202 00:14:11,334 --> 00:14:16,376 締めくくりに 毎日行う ちょっとした儀式を提案させてください 203 00:14:17,876 --> 00:14:21,756 朝に行うちょっとした習慣です 朝は大切なひとときですから 204 00:14:22,011 --> 00:14:24,374 これをするだけで 205 00:14:24,375 --> 00:14:28,264 3点とも盛り込むことができます 206 00:14:28,764 --> 00:14:29,858 よろしいですか? 207 00:14:30,979 --> 00:14:33,006 では 今が午前中だと思ってください 208 00:14:35,269 --> 00:14:36,659 目覚まし時計が鳴りました 209 00:14:38,501 --> 00:14:43,479 大体の場合 少し二度寝しますね 1回 そして2回 210 00:14:44,265 --> 00:14:46,155 どこかの時点では 起きなければなりません 211 00:14:46,522 --> 00:14:49,262 ここで 私が提案したいのは 212 00:14:50,250 --> 00:14:53,459 横になっていても ベッドの端に腰掛けていても 213 00:14:53,459 --> 00:14:55,960 人生を変えることができる習慣です 214 00:14:56,209 --> 00:15:01,334 朝一番に頭に浮かぶ考えに 意識的になるということです 215 00:15:02,715 --> 00:15:03,975 ただそれだけです 216 00:15:04,167 --> 00:15:09,390 頭に浮かぶのは イメージでしょうか 内なる小さな声でしょうか 217 00:15:09,522 --> 00:15:13,780 感情でしょうか それとも身体の感覚でしょうか? 218 00:15:14,334 --> 00:15:17,210 2つ目 3つ目に浮かぶ考えにも 意識を向けてください 219 00:15:18,417 --> 00:15:24,854 このとき 自然に あなたの習慣は変化します 220 00:15:24,876 --> 00:15:30,041 頭の中で延々と巡る雑音に 気づくことができるのです 221 00:15:31,209 --> 00:15:35,543 これの素晴らしい点は あなたは朝 目を覚ますと 222 00:15:35,584 --> 00:15:41,436 ひとりでに目も覚めやらぬまま コーヒーを淹れに行くロボットではなく 223 00:15:41,626 --> 00:15:43,876 意識をしっかりと見つめて 起床できるのです 224 00:15:44,626 --> 00:15:47,750 あなたは自由を 再び手にしたことに気づくでしょう 225 00:15:47,751 --> 00:15:52,333 もはやロボットではなく 日々を能動的に生きる行動主となるのです 226 00:15:52,334 --> 00:15:56,793 これは内面を大きく 解き放つことになります 227 00:15:56,959 --> 00:16:02,751 これから始まる一日に あらゆることが可能であると思えるのです 228 00:16:04,372 --> 00:16:10,040 (拍手)