WEBVTT

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20歳のころ僕は少年院で教師をしていたんだ

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彼らとの間には いろいろな壁を感じたけど

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お互いに共通の話題が一つだけあるって気がついた

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みんなヒップホップが大好きだということさ

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それから数年は
授業でヒップホップばかり教えたよ

00:00:27.609 --> 00:00:31.231
すると今までやる気がなかった生徒が
リーダーシップを発揮するようになった

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一緒にヒップホップ文化に関わることで

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僕も生徒たちも
言葉の使い方や生活の知恵

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それにお互いをもっと大切にする事を学んだ

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今までの教育制度を考えてみると

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黒人やラテン系そして低所得者には
とても不公平なものだった

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だから教育者として
ヒップホップからもっと学べないかと考えた

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急成長して国際的な現象になっている
このヒップホップは

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まさにこのコミュニティーから
生まれたものなのだからね

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ここで言うヒップホップは
単なる音楽とか

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ダンスといった普通考えられている
メインの要素だけじゃない

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才能や自信そして知恵なども含めたもので

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それは抑圧された社会で育つことで磨かれてくる

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ヒップホップ文化の発展が まさにそのいい例だ

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サウス・ブロンクスで暮らす
１０代のジャマイカ人たちは

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同じレコード２枚を使い

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それらを交互にかけ

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踊りやすい部分を繰り返しながら

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新しい音楽を創り出して行った

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創造力にあふれた
ビジュアル・アーティストたちは

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自分たちを表現するのに
ギャラリーは必要がないことに気づき

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自分たちの作品を見せるために
電車の車両に描きだした

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すると一瞬にして自分の作品が
何千もの人々の目にふれるようになった

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学校を退学して
救済措置を受けている子どもたちは

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企業家精神とラップのスキルを使って

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ドラッグを売り
車に積んだCDを売り

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メーシーズの商品まで売りさばく

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こうした人たちこそ ヒップホップの天才だ

00:01:41.703 --> 00:01:45.233
限られた材料を自在に利用する才能を持っている

00:01:45.233 --> 00:01:47.555
これをヒップホップ流に表現するなら

00:01:47.555 --> 00:01:50.504
何もない状況をひっくり返す人たちだ

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この大胆な取り組みが
教育制度に与える影響は何だろう

00:01:53.778 --> 00:01:57.377
初心者のために
先駆者たちの業績をちょっと紹介しよう

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ちょうどヒップホップのプロデューサーが
他人の音楽をサンプリングして

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独自の新しい曲を作り出し
聴衆の耳を楽しませたように

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ヒップホップを教育に使う時にも
いろいろなモデルを借りてきて

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生徒の必要に応じて
その場で独自に組み合わせて

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教育用のプログラムを作ることができる

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イメージがつかみにくければ
ミネソタ州にある映像専門高校を考えてみよう

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そこではプロジェクトベースの学習と
競争ベースの評価を