WEBVTT 00:00:01.023 --> 00:00:05.778 時間には「人種」がある と言ったらどう思われますか 00:00:05.802 --> 00:00:08.562 アメリカ人が現在理解する意味での 00:00:08.586 --> 00:00:10.136 「人種」です 00:00:10.160 --> 00:00:15.522 基本的に 私たちが言う「人種」は 黒人白人問題です 00:00:15.546 --> 00:00:18.402 私が生まれ育った アフリカ系アメリカ人のコミュニティでは 00:00:18.426 --> 00:00:21.218 多世代に渡り長く受け継がれてきた ジョークがあります 00:00:21.242 --> 00:00:23.779 いわゆる「CPタイム」 00:00:23.803 --> 00:00:25.676 「有色人種(colored people)時間」です 00:00:26.259 --> 00:00:29.540 今では アフリカ系アメリカ人を 「有色(colored)」とは呼びませんが 00:00:29.564 --> 00:00:31.326 この昔からあるジョーク― 00:00:31.350 --> 00:00:33.723 教会やバーベキュー 家族の行事には必ず遅刻し 00:00:33.747 --> 00:00:35.429 自分たちの関わる葬式にさえ遅刻するという― 00:00:35.453 --> 00:00:38.070 ジョークは残っています NOTE Paragraph 00:00:39.116 --> 00:00:41.930 私自身は時間にうるさいです 00:00:41.954 --> 00:00:44.642 私が小さい頃 母親が言ってたのと同じです 00:00:44.666 --> 00:00:46.592 「ああいう黒人にならないわ」と 00:00:46.616 --> 00:00:49.281 だから 私たちは大抵30分前には 会場にいるのです NOTE Paragraph 00:00:50.198 --> 00:00:55.075 でも今日お話ししたいのは 時間の政治的な性質についてです 00:00:55.099 --> 00:00:57.018 もし時間に人種があるとしたら 00:00:57.042 --> 00:00:58.380 それは白人だからです 00:00:59.063 --> 00:01:01.327 白人が時間を所有しているのです NOTE Paragraph 00:01:02.321 --> 00:01:04.039 ええ 分かっています 00:01:04.063 --> 00:01:07.935 こんな「扇動的な意見」を言うと 気まずい雰囲気になりますよね 00:01:08.614 --> 00:01:12.351 人種にこだわる時代は とっくに過ぎ去ったはずです 00:01:12.755 --> 00:01:15.462 「人種」って強引な概念じゃないですか 00:01:15.970 --> 00:01:19.017 賢明で 進歩的な自身となって 00:01:19.041 --> 00:01:22.676 「人種」のような役に立たない概念は 歴史のゴミ箱に捨てるべきです 00:01:23.130 --> 00:01:27.772 人種を問題にし続けて 差別を乗り越えられるのでしょうか 00:01:29.779 --> 00:01:33.363 おそらく 「人種」に関する概念は タイムカプセルに 00:01:33.387 --> 00:01:36.308 閉じ込めて 土に埋め 1000年後に掘り出し 00:01:36.332 --> 00:01:38.700 未来にいる 明らかにより啓発された 人種差別をしない人類が 00:01:38.724 --> 00:01:41.715 見つめるべきものなのかもしれません 00:01:42.497 --> 00:01:43.791 でも お分かりのように 00:01:43.815 --> 00:01:48.406 人種や人種差別の影響を和らげたい という願望は 00:01:48.430 --> 00:01:50.744 時間をどう管理し 00:01:50.768 --> 00:01:52.828 歴史をどのように語り 00:01:52.852 --> 00:01:57.180 どのように現在の否定的な真実を 過去へと押し込んでいるのか 00:01:57.204 --> 00:02:00.260 私たちが望む未来は 今 生きている現在なのだと 00:02:00.284 --> 00:02:02.496 主張する態度に表れます NOTE Paragraph 00:02:03.389 --> 00:02:06.531 2008年にバラク・オバマが アメリカ大統領になった時 00:02:06.555 --> 00:02:09.545 多くのアメリカ人は 人種差別は過去のものだと言いました 00:02:10.340 --> 00:02:11.629 私は 何にでも「ポスト」をつけたがる 00:02:11.653 --> 00:02:14.084 学問領域で働く人間です 00:02:14.484 --> 00:02:18.626 私たちは ポストモダン ポスト構造主義 ポストフェミニストの時代にいます 00:02:19.373 --> 00:02:21.805 「ポスト」は単に学術的な付属物で 00:02:21.829 --> 00:02:23.769 いろいろな言葉にくっつけて 00:02:23.793 --> 00:02:25.407 過去のものであったことを 意味するんです 00:02:26.335 --> 00:02:30.487 でも接頭辞だけでは 人種や人種差別を 00:02:30.511 --> 00:02:32.271 過去のものにはできません 00:02:32.295 --> 00:02:34.257 アメリカが「プリ人種差別」 であったことはありません 00:02:34.939 --> 00:02:38.830 黒人やラテンアメリカ系や 先住民が受けている人種差別に 00:02:38.854 --> 00:02:41.752 未だ取り組まず 人種差別は終わったと主張するのは 00:02:41.776 --> 00:02:43.378 不誠実です 00:02:44.082 --> 00:02:46.951 人種差別の無い未来を 祝おうとしていた 00:02:46.975 --> 00:02:48.346 まさにその時 00:02:48.370 --> 00:02:51.325 アメリカの政治環境は過去50年間で 00:02:51.349 --> 00:02:52.691 最も人種差別的になりました NOTE Paragraph 00:02:53.429 --> 00:02:56.962 そこで今日は過去 現在 そして未来という時間に関して 00:02:56.986 --> 00:03:00.372 人種差別や白人支配との 戦いに繋がる 00:03:00.396 --> 00:03:04.515 3つの見解を提案したいと思います NOTE Paragraph 00:03:04.997 --> 00:03:06.977 まずは過去 00:03:07.802 --> 00:03:09.689 時間には歴史があり 00:03:09.713 --> 00:03:11.680 黒人にも歴史があります 00:03:11.704 --> 00:03:14.370 しかし私たちは時間の経過を 考慮に入れず 00:03:14.394 --> 00:03:16.798 ずっとそのようであり 00:03:16.822 --> 00:03:19.111 先住民からの土地の略奪や 集団虐殺— 00:03:19.135 --> 00:03:21.345 祖国からのアフリカ人略奪と 00:03:21.369 --> 00:03:23.318 深く結びついている政治的歴史など 00:03:23.342 --> 00:03:25.992 時間の中には 存在しないかのように 00:03:26.982 --> 00:03:28.858 白人男性である欧州の哲学者たちが 00:03:28.882 --> 00:03:33.882 時間と歴史を概念化しようと考えた時 ある1人がこう宣言しました 00:03:33.906 --> 00:03:37.449 「アフリカは世界の歴史の一部ではない」 00:03:38.470 --> 00:03:40.044 基本的に彼が言ったのは 00:03:40.068 --> 00:03:42.435 アフリカ人は時代への影響もせず 00:03:42.459 --> 00:03:44.945 進歩に貢献することもなく 歴史の外にいる人々だ 00:03:44.969 --> 00:03:46.618 ということです NOTE Paragraph 00:03:47.103 --> 00:03:51.548 黒人は歴史にとって 何の影響力も無いというこの考えは 00:03:51.572 --> 00:03:55.044 白人至上主義の 基本的な考えの1つです 00:03:55.068 --> 00:03:59.902 これがカーター・G・ ウッドソンが 1926年に「黒人歴史週間」を作った理由です 00:03:59.926 --> 00:04:03.041 アメリカで毎年2月に 「黒人歴史月間」を 00:04:03.065 --> 00:04:05.633 祝う理由です NOTE Paragraph 00:04:06.780 --> 00:04:09.130 さて 私たちは 00:04:09.154 --> 00:04:13.677 黒人が時間という枠組みの外にいる あるいは— 00:04:13.701 --> 00:04:15.209 過去にとらわれているという考え方を 00:04:15.233 --> 00:04:18.108 次のような状況の中に見てとります ―今 私がしているように 00:04:18.132 --> 00:04:22.258 黒人が立ち上がって 人種差別は今でも問題なのだと主張すると 00:04:22.282 --> 00:04:24.608 ある人が — たいてい白人ですが 00:04:24.632 --> 00:04:25.798 こう言います 00:04:25.822 --> 00:04:27.386 「なぜ過去にとらわれるんだ? 00:04:27.782 --> 00:04:29.259 君たちは前に進めないのか? 00:04:30.087 --> 00:04:31.991 黒人の大統領がいるんだ 00:04:32.015 --> 00:04:33.441 もう過ぎたことだろう」 NOTE Paragraph 00:04:34.751 --> 00:04:36.960 フォークナーは こんな言葉を残しています 00:04:36.984 --> 00:04:39.079 「過去は決して死なない それは— 00:04:39.103 --> 00:04:40.615 過去でさえない」 00:04:41.996 --> 00:04:45.085 私のよき友人 ドットソン教授は こう言います 00:04:45.109 --> 00:04:48.358 「私たちの記憶は人の一生分よりも長い」 00:04:49.204 --> 00:04:51.506 私たちは皆 00:04:51.530 --> 00:04:55.231 家族や社会集団の希望や夢を 持っています 00:04:57.080 --> 00:05:01.962 過去を水に流すという ぜいたくは許されません 00:05:01.986 --> 00:05:03.905 でも時々 00:05:03.929 --> 00:05:05.914 政治状況がひどく混乱して 00:05:05.938 --> 00:05:08.127 私たちが生きているのは 過去なのか現在なのか 00:05:08.151 --> 00:05:10.244 分からなくなるときがあります 00:05:10.268 --> 00:05:12.943 例えば「Black Lives Matter」のデモ隊が 00:05:12.967 --> 00:05:16.988 警官による不当な黒人市民殺害に対して 抗議を行った時 00:05:17.012 --> 00:05:20.113 そのデモの写真を見ると 00:05:20.137 --> 00:05:22.700 50年前に撮られたもののようにも 見えます 00:05:23.795 --> 00:05:25.993 過去は私たちを手放してくれませんが 00:05:26.696 --> 00:05:30.647 現在へと後押ししてくれています NOTE Paragraph 00:05:31.537 --> 00:05:33.969 現在 私が言いたいのは 00:05:33.993 --> 00:05:36.330 私たちが抱える人種的な争いは 00:05:36.354 --> 00:05:39.431 時間や場所についての 衝突だということです 00:05:40.185 --> 00:05:41.570 どういうことかというと 00:05:42.300 --> 00:05:45.219 さきほど 白人が時間を 左右していると言いました 00:05:45.842 --> 00:05:48.917 権力のある白人が 労働時間のペースを決めています 00:05:49.593 --> 00:05:52.982 私たちの時間が実際の価値として いくらになるかを決めています 00:05:53.973 --> 00:05:56.115 リップシッツ教授の主張では 00:05:56.139 --> 00:06:00.050 社会的包摂のペースさえも 白人が決めています 00:06:00.074 --> 00:06:02.830 少数民族グループが 今まで闘ってきた権利を勝ち取るまでの 00:06:02.854 --> 00:06:06.838 実際にかかる期間を決めるのも彼らです NOTE Paragraph 00:06:07.315 --> 00:06:10.173 ここで一度過去に戻って 例を挙げてみましょう 00:06:11.101 --> 00:06:13.244 公民権運動を考えてみてください 00:06:13.268 --> 00:06:16.201 その先導者が「今こそ自由を」 と叫んでいるとしましょう 00:06:16.225 --> 00:06:19.594 白人の悠長な社会包摂ペースに 挑戦していたのです 00:06:20.317 --> 00:06:24.345 投票権法が可決された1965年までに 00:06:24.369 --> 00:06:25.999 南北戦争の終結から 00:06:26.023 --> 00:06:27.866 黒人社会に投票権が与えられるまで 00:06:27.890 --> 00:06:31.036 丸100年かかりました 00:06:31.060 --> 00:06:33.275 内戦という緊急性にもかかわらず 00:06:33.299 --> 00:06:37.646 社会的包摂を実現するのに 丸100年もかかったのです NOTE Paragraph 00:06:38.498 --> 00:06:40.433 2012年以来 00:06:40.457 --> 00:06:44.134 アメリカ中の保守派の州議会が 画策したことは 00:06:44.158 --> 00:06:46.347 制限的な有権者ID法を採択し 00:06:46.371 --> 00:06:48.846 事前投票の機会を減らすことによって 00:06:48.870 --> 00:06:51.435 黒人の投票権を後退させることでした 00:06:51.852 --> 00:06:55.802 この7月に連邦裁判所は ノースカロライナ州の有権者ID法を 00:06:55.826 --> 00:07:00.999 「...黒人をピンポイントで狙っている」 として無効にしました NOTE Paragraph 00:07:02.605 --> 00:07:06.017 国政の場で黒人包摂を制限するのは 00:07:06.041 --> 00:07:11.033 時間を管理し 支配することで 00:07:11.057 --> 00:07:13.576 人を管理し 支配しようとする 主たる方法です 00:07:14.188 --> 00:07:17.756 一方 もうひとつ 時間と空間の衝突が見られるところは 00:07:17.780 --> 00:07:21.248 「高級住宅化」した都市です 例えばアトランタ、ブルックリン 00:07:21.272 --> 00:07:24.739 フィラデルフィア、ニューオーリンズ ワシントンDCのような 00:07:24.763 --> 00:07:28.387 何世代にもわたって黒人人口の 多いところなのです 00:07:28.411 --> 00:07:31.703 現在 これらのコミュニティーは 21世紀への進展のための 00:07:31.727 --> 00:07:33.714 都市再生と進歩の名の下に 00:07:33.738 --> 00:07:36.332 排除されてしまいました NOTE Paragraph 00:07:36.904 --> 00:07:40.152 ホーランド教授はこんな疑問を持ちました 00:07:40.176 --> 00:07:43.843 もし時間内に存在する人が 00:07:43.867 --> 00:07:47.294 空間を占有するだけの人に 会ったらどうなるのか 00:07:48.897 --> 00:07:50.492 これらの人種的闘争は 00:07:50.516 --> 00:07:54.096 場所を奪う人と見なされる人たちと 00:07:54.120 --> 00:07:57.041 世界を作る人と見なされる 人たちとの闘いです 00:07:58.041 --> 00:08:01.030 歴史の流れや推進力を管理する人々は 00:08:01.054 --> 00:08:04.627 時間を所有し 使いこなす人々 世界を作る人とみなされます 00:08:05.195 --> 00:08:07.490 つまり「白人」です 00:08:08.270 --> 00:08:12.375 ヘーゲルがアフリカは 世界の歴史の一部ではないと言うのは 00:08:12.399 --> 00:08:14.904 単に地球の底を占めている 大きな大陸にすぎない 00:08:14.928 --> 00:08:17.049 という意味なのです 00:08:17.520 --> 00:08:20.002 アフリカ人は場所を奪う人なのです 00:08:20.528 --> 00:08:24.811 だから今日 白人は歴史の流れや推進力を 管理し続ける一方で 00:08:24.835 --> 00:08:29.378 黒人のことを 居る権利のない場所を 占めている存在として 00:08:29.402 --> 00:08:30.979 扱うのです 00:08:31.710 --> 00:08:35.657 最も弱い人々に向けられた 驚くほど強い攻撃を 00:08:35.681 --> 00:08:40.096 正当化するために 時間と進歩が持ち出されます 00:08:40.120 --> 00:08:45.195 この弱者は世界を作る人ではなく 場所を奪う人とみなされているため 00:08:45.219 --> 00:08:47.536 21世紀に参加させるという口実で 00:08:47.560 --> 00:08:50.608 住んでいる場所から 追い出されるのです NOTE Paragraph 00:08:51.868 --> 00:08:55.998 住居地によって寿命が異なるという事実は 時間と場所が 00:08:56.022 --> 00:08:58.749 黒人の人生における 不当な扱いに結びついているという 00:08:58.773 --> 00:09:00.433 ほんの一例なのです 00:09:00.973 --> 00:09:05.494 ニューオーリンズの郵便番号70124地区に 生まれた子どもたちは 00:09:05.518 --> 00:09:07.446 93%が白人ですが 00:09:07.470 --> 00:09:10.699 60%が黒人である― 00:09:10.723 --> 00:09:14.978 ニューオーリンズの郵便番号70112地区に 生まれの子どもたちより 00:09:15.002 --> 00:09:16.909 寿命が25年長いとされています 00:09:18.036 --> 00:09:22.160 メリーランド州の裕福な郊外で 生まれた子どもたちは 00:09:22.184 --> 00:09:25.290 ワシントンDCのダウンタウンに 生まれた子どもたちより 00:09:25.314 --> 00:09:28.922 寿命は20年長いとされています NOTE Paragraph 00:09:29.672 --> 00:09:32.356 タナハシ・コーツはこう言います 00:09:32.380 --> 00:09:38.020 黒色人種に分類されると 免れることなく 00:09:38.044 --> 00:09:40.948 時間を盗まれることになる 00:09:41.698 --> 00:09:43.490 我々は時間の差別を受けている 00:09:43.514 --> 00:09:44.741 と彼は言います 00:09:44.765 --> 00:09:46.245 構造的にだけではなく 00:09:46.269 --> 00:09:47.720 個人的にもです 00:09:47.744 --> 00:09:49.568 喜びの瞬間が失われ 00:09:49.592 --> 00:09:51.808 絆の瞬間が失われ 00:09:51.832 --> 00:09:54.329 愛する人と過ごす時間が失われ 00:09:54.353 --> 00:09:57.429 健康で質の高い命が何年分も失われます NOTE Paragraph 00:10:00.009 --> 00:10:03.484 将来に黒人が見えますか? 00:10:04.524 --> 00:10:07.288 黒人に未来はありますか? 00:10:08.389 --> 00:10:10.619 もし あなたが 常に時間と闘わされている 00:10:10.643 --> 00:10:13.390 その人種に属しているとすれば どうでしょう? 00:10:14.325 --> 00:10:18.971 あなたの所属する集団が 未来を全く想像されなかったものだとしたら? 00:10:20.091 --> 00:10:21.787 これら 時間と空間の衝突— 00:10:21.811 --> 00:10:24.352 抗議者と警察や 00:10:24.376 --> 00:10:26.746 高級化を目指す人々と 居住者との衝突は 00:10:26.770 --> 00:10:28.767 アメリカが黒人の未来に望む光景に 00:10:28.791 --> 00:10:32.366 暗い影を投げかけます 00:10:32.390 --> 00:10:34.104 もし現在が 未来を表すものだとしたら 00:10:34.128 --> 00:10:36.179 黒人の子どもたちは 十分な教育が受けられず 00:10:36.203 --> 00:10:38.561 病気により多くの犠牲者が出て 00:10:38.585 --> 00:10:41.384 住居は手の届かないもので あり続けるでしょう NOTE Paragraph 00:10:42.092 --> 00:10:45.114 だから もし未来を語る用意が 本当にあるのなら 00:10:45.138 --> 00:10:48.526 私たちが時間の外にいることを 認めることから始めるべきでしょう 00:10:49.994 --> 00:10:52.677 私たち黒人は 常に時間の外に置かれています 00:10:53.265 --> 00:10:55.389 時間は私たちが所有するものではないのです 00:10:55.413 --> 00:10:58.609 私たちの人生は永久に緊急状態です 00:10:58.633 --> 00:11:01.165 時間は私たちを排除するのに使われ 00:11:01.189 --> 00:11:04.199 逆に 私たちはただ我慢するように 絶え間なく要求されることで 00:11:04.223 --> 00:11:07.344 現状に満足するよう促されるのです 00:11:07.985 --> 00:11:10.437 しかし 過去が序章であるなら 00:11:10.461 --> 00:11:13.714 時間の外にいることを捉えて 00:11:13.738 --> 00:11:15.386 自由を今すぐにと 緊急性をもって 00:11:15.410 --> 00:11:16.728 要求しようではありませんか NOTE Paragraph 00:11:17.767 --> 00:11:20.622 未来は私たちが作るものだと信じています 00:11:20.646 --> 00:11:25.091 しかしまず 時間が私たち全員に 属していると決めなければなりません 00:11:25.817 --> 00:11:28.520 全員が平等な時間を得ることはありませんが 00:11:28.544 --> 00:11:32.562 手に入れる時間が公正で自由なものだと 決めることはできます 00:11:32.586 --> 00:11:35.231 郵便番号(住居地)で 生涯が決まってしまうことを 00:11:35.255 --> 00:11:36.477 やめさせられます 00:11:37.024 --> 00:11:39.744 行き過ぎた停学や退学で 黒人の子どもたちから 00:11:39.768 --> 00:11:42.824 学習時間を奪うことをやめさせられます 00:11:42.848 --> 00:11:44.917 暴力の関与しない犯罪で 長期間投獄し 00:11:44.941 --> 00:11:48.260 黒人の時間を 奪うことをやめさせられます 00:11:48.947 --> 00:11:51.943 行き過ぎた実力行使で 警察が 時間と黒人の生命を 00:11:51.967 --> 00:11:54.059 奪うことをやめさせられます NOTE Paragraph 00:11:55.177 --> 00:11:57.917 未来は私たちが作るものだと信じています 00:11:58.424 --> 00:12:02.439 しかし 有色人種の時間で そこに到達することはできないでしょう 00:12:02.463 --> 00:12:04.391 白人の時間でも 00:12:04.415 --> 00:12:06.227 あなたの時間でも 00:12:06.251 --> 00:12:08.000 私の時間でもできないでしょう 00:12:08.981 --> 00:12:10.304 皆の時間でなし遂げるのです 00:12:11.063 --> 00:12:12.335 皆の時間でです NOTE Paragraph 00:12:12.359 --> 00:12:13.516 ありがとうございました NOTE Paragraph 00:12:13.540 --> 00:12:16.749 (拍手)