WEBVTT 00:00:00.480 --> 00:00:04.336 躍進するアフリカの語られ方に対して 異議が唱えられています NOTE Paragraph 00:00:04.360 --> 00:00:08.816 10年程前にもアフリカについて ある話をしました 00:00:08.840 --> 00:00:11.536 期待と可能性のアフリカ 00:00:11.560 --> 00:00:13.496 起業家を生むアフリカ 00:00:13.520 --> 00:00:16.976 通常のアフリカの描き方である 00:00:17.000 --> 00:00:19.776 死、貧困、病気とは かけ離れたアフリカの話でした 00:00:19.800 --> 00:00:21.856 その時話した事が 00:00:21.880 --> 00:00:27.336 今では躍進するアフリカの物語の一部へと 展開したのです NOTE Paragraph 00:00:27.360 --> 00:00:30.696 この躍進するアフリカを象徴する 2つのストーリーをご紹介します 00:00:30.720 --> 00:00:32.496 まず最初はルワンダに関する話です 00:00:32.520 --> 00:00:35.936 数知れない貧苦を乗り越えてきた国です 00:00:35.960 --> 00:00:40.456 そのルワンダがテクノロジーの中心地に 00:00:40.480 --> 00:00:41.816 アフリカ大陸における中心の一つに なろうと決断しました 00:00:41.840 --> 00:00:44.856 この国は丘陵や山岳地が多い国で 00:00:44.880 --> 00:00:46.096 今いるこの場所と少し似ていますが 00:00:46.120 --> 00:00:49.296 人々にサービスを届けるのには かなり厳しい条件の多い地形です 00:00:49.320 --> 00:00:51.016 そこでルワンダの解決案とは? 00:00:51.040 --> 00:00:54.696 命を救うのにドローン技術を使い 00:00:54.720 --> 00:00:57.936 医薬品 ワクチンや血液を 00:00:57.960 --> 00:00:59.976 孤立された地域に届け 人命救助にあたる計画をたて 00:01:00.000 --> 00:01:02.496 Zipline (ジップライン)という企業や 宅配業者のUPS 00:01:02.520 --> 00:01:07.056 ワクチンの世界同盟Gavi と 手を組むことにより 00:01:07.080 --> 00:01:09.456 人命救助にあたる計画をたてました 00:01:09.480 --> 00:01:14.776 アフリカが飛躍する上で必要な イノベーションの一例です NOTE Paragraph 00:01:14.800 --> 00:01:17.336 2番目の話は皆さんも馴染みがあり 00:01:17.360 --> 00:01:20.376 実際に見た事があったり 記憶にある話です 00:01:20.400 --> 00:01:24.296 アフリカ諸国では干ばつや洪水による 災害に悩まされ 00:01:24.320 --> 00:01:28.016 地球温暖化の影響で 災害の発生頻度も増えています 00:01:28.040 --> 00:01:33.736 災害がおきると国際援助による 支援を求めるわけです 00:01:33.760 --> 00:01:37.136 ハエに覆われるた子供の顔や 00:01:37.160 --> 00:01:39.656 動物の死骸などの報道写真 はご覧になられたと思います 00:01:39.680 --> 00:01:42.696 ところががこのような国々で  –実際は32ヶ国ですが– 00:01:42.720 --> 00:01:45.176 アフリカ連合の後援のもと 00:01:45.200 --> 00:01:50.216 African Risk Capacity (アフリカン・リスク・キャパシティー) という組織を立ち上げました 00:01:50.240 --> 00:01:51.456 何をする組織なのか? 00:01:51.480 --> 00:01:53.576 天候を対象にした保険機構です 00:01:53.600 --> 00:01:57.976 参加国が毎年保険金として 00:01:58.000 --> 00:02:00.936 年間約300万ドルの資金を積み立てます 00:02:00.960 --> 00:02:05.776 干ばつや洪水が発生した際には 00:02:05.800 --> 00:02:08.416 保険金が支払われ 00:02:08.440 --> 00:02:11.176 国際援助の到着を待つことなく 00:02:11.200 --> 00:02:13.976 国民の援助に充てることができます 00:02:14.000 --> 00:02:18.216 ARCは去年2600万ドルを 00:02:18.240 --> 00:02:20.736 モーリタニア、セネガル、ニジェール に給付し 00:02:20.760 --> 00:02:26.216 干ばつ被害を受けた130万人の 援助が行われました 00:02:26.240 --> 00:02:28.576 生活を取り戻させ 00:02:28.600 --> 00:02:31.296 牛に飼料を与え 子供達には給食を支給し 00:02:31.320 --> 00:02:37.096 住民が地元に暮らし続けられるようにして 地域外への流出を防ぎました NOTE Paragraph 00:02:37.120 --> 00:02:38.976 このような話は 00:02:39.000 --> 00:02:42.616 アフリカが 自己責任を持って 00:02:42.640 --> 00:02:45.816 問題を自らの手で解決できるように なったことを示しています 00:02:45.840 --> 00:02:48.336 ところが今 こんな物語にも 異議が唱えられています 00:02:48.360 --> 00:02:53.176 この2年間アフリカ大陸の成長は 停滞しています 00:02:53.200 --> 00:02:56.136 過去15年の間年間5%の成長率で 00:02:56.160 --> 00:02:58.096 成長してきた経済が 00:02:58.120 --> 00:03:00.896 今年は3%に留まる予想です それは何故なのでしょう? 00:03:00.920 --> 00:03:05.096 不安要因が募る世界情勢の影響で 商品市場が下落しているからです 00:03:05.120 --> 00:03:08.296 この大陸の経済の大半は 資源の輸出で補われています 00:03:08.320 --> 00:03:10.880 よって成長の鈍化は免れないわけです 00:03:11.480 --> 00:03:15.456 Brexit(英国のEU離脱)も 下落に拍車をかけました 00:03:15.480 --> 00:03:19.096 私自身もBrexitが起こりうる とは予測しておらず 00:03:19.120 --> 00:03:23.256 その影響が世界情勢の不安要因になるとは 00:03:23.280 --> 00:03:24.576 思ってもいませんでしたが NOTE Paragraph 00:03:24.600 --> 00:03:26.776 今そのような状況に強いられているのです 00:03:26.800 --> 00:03:29.656 それならこの時点で見直しを図り 00:03:29.680 --> 00:03:34.536 アフリカ諸国は何を正しく行い 何を間違えたかを 00:03:34.560 --> 00:03:36.200 明らかにしましょう 00:03:36.840 --> 00:03:39.296 ここからどう学んで どう強化すれば 00:03:39.320 --> 00:03:42.120 アフリカの躍進を継続させられるでしょうか NOTE Paragraph 00:03:42.720 --> 00:03:46.080 ここで 正しく行われた6つのことを 説明します 00:03:46.720 --> 00:03:50.016 第一には経済運営が向上しました 00:03:50.040 --> 00:03:54.296 80年 90年代は失われた期間で アフリカ経済は苦しんでいました 00:03:54.320 --> 00:03:57.936 『エコノミスト』の表紙を 覚えている人もいるかと思いますが 00:03:57.960 --> 00:03:59.976 見出しで「失われた大陸」と 宣告されました 00:04:00.000 --> 00:04:04.096 ところが2000年代に突入し 政策立案者たちは 00:04:04.120 --> 00:04:08.376 社会の安定を保つのには 00:04:08.400 --> 00:04:09.936 マクロ経済の効率的な運営が 必要だと気がつきました 00:04:09.960 --> 00:04:12.576 インフレーションを一桁台に抑え 00:04:12.600 --> 00:04:18.176 財政赤字をGDPの3%以内に抑え 00:04:18.200 --> 00:04:22.096 国内海外の投資家に 安定した環境を提供することで 00:04:22.120 --> 00:04:25.936 それらの経済に投資できる 信用を高める 00:04:25.960 --> 00:04:27.456 それが一つ目でした NOTE Paragraph 00:04:27.480 --> 00:04:28.816 二番目の処置が債務 00:04:28.840 --> 00:04:34.536 1994年の時点では 負債対GDPの比率が130% 00:04:34.560 --> 00:04:36.816 よって財政上の余裕がありませんでした 00:04:36.840 --> 00:04:39.856 蓄えていた資産を開発に投資する事ができず 00:04:39.880 --> 00:04:41.336 負債の支払いに追われていました 00:04:41.360 --> 00:04:46.096 この会場にいる人の中にはアフリカ諸国の 00:04:46.120 --> 00:04:47.416 負債の救済にあたった方もいるかと思います 00:04:47.440 --> 00:04:51.896 民間債権者 多国間 2カ国間の 債権提供者が合同となり 00:04:51.920 --> 00:04:55.536 重債務貧困国イニシアティブを適用し 00:04:55.560 --> 00:04:56.816 負債の救済にあたりました 00:04:56.840 --> 00:04:58.936 2005年に設けられた負債援助が機能し 00:04:58.960 --> 00:05:02.896 債務対GDPの比率を 約30%まで引き下げることにより 00:05:02.920 --> 00:05:06.816 余剰資産を再投資する 余裕を生み出す事に成功しました NOTE Paragraph 00:05:06.840 --> 00:05:09.296 3つ目は赤字企業の対策 00:05:09.320 --> 00:05:11.376 それまでは政府が企業の経営に関与し 00:05:11.400 --> 00:05:13.656 もちろんそんな筋合いはないはずですが 00:05:13.680 --> 00:05:16.776 企業経営に手を出しては 損失を出していました 00:05:16.800 --> 00:05:19.536 一部の企業は経営改革に着手し 00:05:19.560 --> 00:05:21.976 営利化や民営化を促進させ 一部の企業は廃業させました 00:05:22.000 --> 00:05:25.200 そうすることにより 政府の負担も軽減しました NOTE Paragraph 00:05:26.080 --> 00:05:28.480 4つ目はとても興味深い事ですが 00:05:29.200 --> 00:05:31.496 電気通信分野に革命が訪れると 00:05:31.520 --> 00:05:34.096 アフリカ諸国もその流れに乗りました 00:05:34.120 --> 00:05:36.736 2000年には1100万の電話回線しか なかったのが 00:05:36.760 --> 00:05:42.096 現在 大陸には6億8700万の 携帯通信回線が普及しています 00:05:42.120 --> 00:05:43.936 その結果 00:05:43.960 --> 00:05:46.616 携帯通信技術の進歩は更に拍車がかかり 00:05:46.640 --> 00:05:49.256 一部の技術においては アフリカが先端の位置付けにいます 00:05:49.280 --> 00:05:51.816 例えばケニヤでは携帯通貨も開発され 00:05:51.840 --> 00:05:54.616 皆さんもM−Pesa(携帯による 送金決済サービス)はご存知ですよね 00:05:54.640 --> 00:05:58.096 実はこの特定の分野において アフリカが先頭にいることは 00:05:58.120 --> 00:05:59.656 世界にはなかなか認識されませんでした 00:05:59.680 --> 00:06:02.896 この携帯通貨の普及により 00:06:02.920 --> 00:06:05.376 更に代替エネルギーを利用する 可能性が生まれ 00:06:05.400 --> 00:06:08.896 人々は携帯電話の通信カードを 購入するのと同じように 00:06:08.920 --> 00:06:13.136 太陽光発電の支払いができる 手段ができたのです 00:06:13.160 --> 00:06:17.680 これは確実な進歩であり 良い成果を生み出しました NOTE Paragraph 00:06:18.240 --> 00:06:22.736 教育と医療にも投資しました まだ十分ではありませんが 00:06:22.760 --> 00:06:24.416 ある程度の効果は表れており 00:06:24.440 --> 00:06:29.960 過去15年間で2億5000万人の子供に 予防接種が実施されました NOTE Paragraph 00:06:30.520 --> 00:06:33.896 次に挙げられる事は 武力紛争が減ったこと 00:06:33.920 --> 00:06:35.976 大陸での紛争は絶えませんでした 00:06:36.000 --> 00:06:37.456 それは多くの方が認めている事実です 00:06:37.480 --> 00:06:42.296 数は減っており 一部のリーダーは クーデターの鎮圧にも成功しました 00:06:42.320 --> 00:06:46.376 その反面 違う形の争いが出現しましたが その件は後で説明します NOTE Paragraph 00:06:46.400 --> 00:06:50.016 これらすべての状況を基に いくつかの変化が表れています 00:06:50.040 --> 00:06:51.496 これは是非皆さんに認識 してほしい点です 00:06:51.520 --> 00:06:54.016 将来への不安要素はもちろん 現実として残っていますが 00:06:54.040 --> 00:06:58.016 中でも ― コートジボワール ケニヤ エチオピア 00:06:58.040 --> 00:07:02.320 タンザニア セネガルなど 現在成長の軌道に乗っています NOTE Paragraph 00:07:03.120 --> 00:07:05.256 それではどんな誤りを おかしたかというと 00:07:05.280 --> 00:07:06.656 8つの点が指摘できます 00:07:06.680 --> 00:07:08.856 正しい行為よりも過ちが多いのは あたりまえです NOTE Paragraph 00:07:08.880 --> 00:07:10.336 (笑) NOTE Paragraph 00:07:10.360 --> 00:07:12.736 8つの誤った判断をしました 00:07:12.760 --> 00:07:16.280 まずは経済成長があっても 雇用の増加は不十分でした 00:07:16.800 --> 00:07:18.696 若い人の職を生み出す事 ができませんでした 00:07:18.720 --> 00:07:21.656 若年層の失業率は約15%です 00:07:21.680 --> 00:07:24.720 不完全雇用は更に深刻な問題です NOTE Paragraph 00:07:25.400 --> 00:07:30.936 次の点は 成長はあったものの 成長の質が不十分でした 00:07:30.960 --> 00:07:34.496 雇用は増えても生産性の低いものでした 00:07:34.520 --> 00:07:38.016 低い生産性の農業から 00:07:38.040 --> 00:07:41.976 都市の非公式の部門の 低生産的な商業や仕事へと 00:07:42.000 --> 00:07:43.720 労働者を移動させただけでした NOTE Paragraph 00:07:44.240 --> 00:07:48.040 3番目は貧富の格差が増えたことです 00:07:48.600 --> 00:07:53.576 億万長者を生み出しました 00:07:53.600 --> 00:07:56.296 960億ドルの時価資産を所有する 50人の億万長者の資産が 00:07:56.320 --> 00:08:01.160 大陸における低所得層7500万人を 併せた資産を上回っています NOTE Paragraph 00:08:01.920 --> 00:08:03.496 それから貧困 00:08:03.520 --> 00:08:07.896 ―これが4つ目の点ですが― 割合としては減りました 00:08:07.920 --> 00:08:12.016 ところが人口が増えたことにより 絶対数は減りませんでした 00:08:12.040 --> 00:08:14.616 そして人口増加の問題は 00:08:14.640 --> 00:08:18.056 大陸における十分な対話にも欠いています 00:08:18.080 --> 00:08:21.216 この問題は抜本的な処置が必要です 00:08:21.240 --> 00:08:24.496 特に女子をどのように教育するか ということに関してです 00:08:24.520 --> 00:08:29.160 貧困問題を解決する道となる点です NOTE Paragraph 00:08:29.880 --> 00:08:36.696 5つ目はインフラへの投資が 十分でなかった事です 00:08:36.720 --> 00:08:38.816 中国資本の投資が進み 00:08:38.840 --> 00:08:42.056 その結果一部の国は援助されましたが 十分ではありませんでした 00:08:42.080 --> 00:08:45.416 大陸における電力消費を見ると 00:08:45.440 --> 00:08:49.016 サハラ砂漠以南の諸国全体と スペインの消費量が同等です 00:08:49.040 --> 00:08:52.496 総消費量がスぺインと同じなのです 00:08:52.520 --> 00:08:55.176 それはまだ沢山の人々が暗闇で 生活しているという事です 00:08:55.200 --> 00:08:58.776 アフリカ開発銀行の総裁が最近 発言したように 00:08:58.800 --> 00:09:01.080 アフリカが暗闇の中にいる間は 発展は遂げられません NOTE Paragraph 00:09:02.120 --> 00:09:04.256 まだ残されている課題の一つに 00:09:04.280 --> 00:09:09.696 各国の経済構造が 00:09:09.720 --> 00:09:11.336 何十年と変わっていない事も 挙げられます 00:09:11.360 --> 00:09:13.016 成長はあっても 00:09:13.040 --> 00:09:15.736 経済の構造は大きく変わっていません 00:09:15.760 --> 00:09:18.336 資源の輸出に頼る事により 00:09:18.360 --> 00:09:22.216 結果的に雇用も輸出しているのです 00:09:22.240 --> 00:09:25.536 製造業付加価値は11% にとどまっています 00:09:25.560 --> 00:09:30.096 若年層の雇用でも きちんとした製造の仕事を生み出せていません 00:09:30.120 --> 00:09:32.736 各国間の貿易もまだ十分とはいえません 00:09:32.760 --> 00:09:36.256 アフリカ諸国間での貿易はまだ12% ぐらいのレベルです 00:09:36.280 --> 00:09:38.976 これも課題として残っています NOTE Paragraph 00:09:39.000 --> 00:09:41.096 次にガバナンスの取り組み 00:09:41.120 --> 00:09:43.536 管理統制は非常に重要な事です 00:09:43.560 --> 00:09:45.776 ところが組織基盤が弱体です 00:09:45.800 --> 00:09:50.816 場合によっては組織がないに等しく その結果政治の腐敗が蔓延します 00:09:50.840 --> 00:09:56.056 政治腐敗はまだしっかりと 取り組めていませんが 00:09:56.080 --> 00:09:58.696 徹底的に対応しなくてはならない 事ですし 00:09:58.720 --> 00:10:02.296 経済と財政の管理体制の 00:10:02.320 --> 00:10:04.776 透明性を高める必要もあります NOTE Paragraph 00:10:04.800 --> 00:10:09.536 新規に起こる紛争への 警戒も高める必要があります 00:10:09.560 --> 00:10:11.496 特に従来とは違う形の紛争 00:10:11.520 --> 00:10:14.736 例えば私の国ナイジェリアの ボコ・ハラムや 00:10:14.760 --> 00:10:16.816 ケニヤのアル・シャバーブの征圧は 00:10:16.840 --> 00:10:20.176 特に海外の協力者との バートナーシップを結び 00:10:20.200 --> 00:10:23.056 先進国の力を借りながら 共に対処するべきです 00:10:23.080 --> 00:10:24.976 それにしくじると 新しい現実を生みだしてしまいます 00:10:25.000 --> 00:10:28.256 飛躍するアフリカに 存在してはならない現実です NOTE Paragraph 00:10:28.280 --> 00:10:31.816 最後は教育に関する点 00:10:31.840 --> 00:10:35.136 教育制度は破綻しています 00:10:35.160 --> 00:10:39.696 将来必要とする技術を 生みだしていないからです 00:10:39.720 --> 00:10:42.360 もっと有効な教育制度が必要です 00:10:42.920 --> 00:10:45.640 以上の点が課題として残されています NOTE Paragraph 00:10:46.240 --> 00:10:48.640 では ここから進むべき方向とは? 00:10:49.240 --> 00:10:53.936 まずは成功した要因を把握すること 00:10:53.960 --> 00:10:57.696 人間も国も成功を体験すると 00:10:57.720 --> 00:10:59.920 成功に導いた根源を忘れてしまうのです 00:11:00.680 --> 00:11:03.216 何が得意なのかを理解し 00:11:03.240 --> 00:11:05.656 それを上手に操り 維持し続ける事は極めて重要です 00:11:05.680 --> 00:11:07.896 我々が行った正しい政策は 00:11:07.920 --> 00:11:11.816 これを再現することを学び 正しい政策を繰り返すことが必要です 00:11:11.840 --> 00:11:15.416 経済の舵取りをしながら 安定化を促進させることは必須です 00:11:15.440 --> 00:11:18.936 物価を落ち着かせ 一貫した政策を打ち出すことです 00:11:18.960 --> 00:11:21.336 多くの場合我々は一貫性に欠けます 00:11:21.360 --> 00:11:23.616 一つの政権が滅びると 新しい政権が権力を握り 00:11:23.640 --> 00:11:27.096 その度に機能していた政策さえも 放棄されます 00:11:27.120 --> 00:11:28.376 その結果どうなるか? 00:11:28.400 --> 00:11:30.776 国民の不信感を招き 00:11:30.800 --> 00:11:32.176 企業の不安を生みだします 00:11:32.200 --> 00:11:34.896 投資を持続するべきか 何に投資するべきか NOTE Paragraph 00:11:34.920 --> 00:11:39.256 負債― 負債を減らして得た成功を 維持すべきです 00:11:39.280 --> 00:11:41.816 ところが近年借入金が また増えており 00:11:41.840 --> 00:11:45.256 GDP対負債率が上昇しています 00:11:45.280 --> 00:11:46.736 一部の国では 00:11:46.760 --> 00:11:49.256 負債が増えており これはどうしても免れたい事です 00:11:49.280 --> 00:11:50.736 成功を上手に運営する事 NOTE Paragraph 00:11:50.760 --> 00:11:53.416 次に よい結果が出なかった点を 00:11:53.440 --> 00:11:55.296 レーザー光線でピンポイントするように 焦点を当てる事です 00:11:55.320 --> 00:11:57.176 その優先となるのがインフラの整備です 00:11:57.200 --> 00:12:00.776 ここへの投資の必要性はほとんどの国が 理解しています 00:12:00.800 --> 00:12:03.416 そのために最善を尽くしています 00:12:03.440 --> 00:12:04.656 それは徹底的に必要なのです 00:12:04.680 --> 00:12:06.336 その一番として上がるのがエネルギー源の確保 00:12:06.360 --> 00:12:08.616 暗闇の中にいての発展はあり得ません NOTE Paragraph 00:12:08.640 --> 00:12:10.896 ガバナンスと汚職問題 ― 00:12:10.920 --> 00:12:12.136 これは絶対に戦い続けるべき事 00:12:12.160 --> 00:12:14.936 各国の透明性を高める事は必須です 00:12:14.960 --> 00:12:18.536 そして何よりも若者の参加を 促進する事が重要です 00:12:18.560 --> 00:12:20.776 若い世代は沢山の才能を秘めてます 00:12:20.800 --> 00:12:22.056 その事実は毎日のように目撃します 00:12:22.080 --> 00:12:25.616 その事実こそが毎朝起きて 頑張ろうと思う私のエネルギー源です 00:12:25.640 --> 00:12:28.016 若者の可能性を解放する必要があります 00:12:28.040 --> 00:12:31.296 若者の妨害をしないように 創造性とイノベーションを支援し 00:12:31.320 --> 00:12:32.536 道をひらく事が必要です 00:12:32.560 --> 00:12:35.256 彼らの力が我々を導いてくれると 確信しています NOTE Paragraph 00:12:35.280 --> 00:12:37.456 女性や少女の力も 00:12:37.480 --> 00:12:40.536 我々にとっての贈り物であると 認識を改めること 00:12:40.560 --> 00:12:42.056 彼女たちは秘めた力を もってます 00:12:42.080 --> 00:12:44.216 我々の務めはその可能性を 解放すること 00:12:44.240 --> 00:12:47.176 そうする事で彼女らの 大陸への貢献が期待できます NOTE Paragraph 00:12:47.200 --> 00:12:51.016 これらすべての事が実現できれば 00:12:51.046 --> 00:12:57.116 躍進するアフリカのストーリーは 偶然ではなく トレンドになると確信しています 00:12:57.720 --> 00:13:01.536 このトレンドを保ち 若者の可能性を解放し 00:13:01.560 --> 00:13:02.896 女性の束縛をとくことにより 00:13:02.920 --> 00:13:04.936 時には後退があったり 00:13:04.960 --> 00:13:06.856 停滞することがあっても 00:13:06.880 --> 00:13:08.496 上昇のトレンドは明白となり 00:13:08.520 --> 00:13:10.536 アフリカの躍進を継続できます NOTE Paragraph 00:13:10.560 --> 00:13:14.296 この会場にいるビジネスマンに 言いたいのです 00:13:14.320 --> 00:13:17.776 アフリカに投資するのなら 今日の為ではなく明日の為でもなく 00:13:17.800 --> 00:13:21.056 短期の営利が目的ではなく 長期の投資が目標です 00:13:21.080 --> 00:13:23.496 アフリカへ投資せずにいるなら 00:13:23.520 --> 00:13:24.936 今 世界に現れつつある 00:13:24.960 --> 00:13:29.216 最重要の可能性を 見逃すことになります NOTE Paragraph 00:13:29.240 --> 00:13:30.456 ありがとうございました NOTE Paragraph 00:13:30.480 --> 00:13:33.000 (拍手) NOTE Paragraph 00:13:39.227 --> 00:13:41.896 ケリー・ステッツェル: 汚職問題に触れられましたが 00:13:41.920 --> 00:13:45.416 あなたは汚職に強い反対を 表明していますよね 00:13:45.440 --> 00:13:47.976 その結果被害も被っています 00:13:48.000 --> 00:13:50.936 抵抗もあり お母様も誘拐されてます 00:13:50.960 --> 00:13:52.520 これをどのように受け止めて いるのですか? 00:13:53.280 --> 00:13:55.456 ンゴジ・オコンジョ=イウェアラ: 難しいことです 00:13:55.480 --> 00:13:59.816 母の誘拐の件に触れてくださり ありがとうございます 00:13:59.840 --> 00:14:02.416 とても難しい論点です 00:14:02.440 --> 00:14:06.296 ただ汚職に立ち向かうと いうことは 00:14:06.320 --> 00:14:09.736 お金を盗んだ人のポケットに ふれるのと同じことです 00:14:09.760 --> 00:14:11.616 彼らも黙っていません 00:14:11.640 --> 00:14:15.296 問題は 彼らが抵抗してあなたを脅迫するときです 00:14:15.320 --> 00:14:18.776 降参するか 戦い続けるか 00:14:18.800 --> 00:14:21.936 踏みとどまって戦うすべは 見つかるか 00:14:21.960 --> 00:14:26.216 私と協力してくれたチームの答えは 00:14:26.240 --> 00:14:28.016 戦い続けなければならないと言うことです 00:14:28.040 --> 00:14:29.856 体制を作りあげ 00:14:29.880 --> 00:14:33.096 将来の基盤となる 財産が奪われる事を 00:14:33.120 --> 00:14:36.296 阻止する制度を作る 00:14:36.320 --> 00:14:38.216 そのような事に努めました 00:14:38.240 --> 00:14:41.856 政府の職務を離れても 同じ主張を続けました 00:14:41.880 --> 00:14:45.856 我々の国では自分たちの力で 汚職と戦わないと 00:14:45.880 --> 00:14:47.416 誰も代わりに戦ってはくれません 00:14:47.440 --> 00:14:49.656 その為には犠牲もあるのです 00:14:49.680 --> 00:14:51.576 そのような状況の中で 最善を尽くすしかないのです 00:14:51.600 --> 00:14:55.016 発言の場所を提供してくれた 会場の皆さんとTEDの皆さんに 00:14:55.040 --> 00:14:58.336 お礼を申し上げます 私たちの前に立ちはだかる人にこう伝えましょう 00:14:58.360 --> 00:15:00.696 おまえに勝ち目はないぞ 我々は脅されないぞ と NOTE Paragraph 00:15:00.720 --> 00:15:01.936 ありがとうございました NOTE Paragraph 00:15:01.960 --> 00:15:03.176 (拍手) NOTE Paragraph 00:15:03.200 --> 00:15:06.666 ステッツェル:素晴らしいトークと 意義ある努力に感謝いたします NOTE Paragraph 00:15:06.690 --> 00:15:10.060 (拍手)