1 00:00:00,711 --> 00:00:03,531 道路なら6千マイル 2 00:00:03,531 --> 00:00:05,734 地下鉄なら600マイル 3 00:00:05,734 --> 00:00:07,378 自転車専用道路なら400マイル 4 00:00:07,378 --> 00:00:09,199 トラムウェイなら0.5マイル 5 00:00:09,199 --> 00:00:11,152 ルーズベルト島に行ったらわかりますね 6 00:00:11,152 --> 00:00:14,486 これはニューヨーク市(NYC)のインフラを表す数字です 7 00:00:14,486 --> 00:00:17,105 インフラを統計的にまとめ 8 00:00:17,105 --> 00:00:20,811 市の各部局が公表した報告書の数字です 9 00:00:20,811 --> 00:00:24,010 例えば交通課では 保守管理した道路の距離を 10 00:00:24,010 --> 00:00:25,791 報告するかもしれませんし 11 00:00:25,791 --> 00:00:28,612 都市交通局は誇らしげに地下鉄の路線の距離を 示すでしょう 12 00:00:28,612 --> 00:00:30,419 市の部局の大半が統計を使います 13 00:00:30,419 --> 00:00:31,902 今年の報告書や 14 00:00:31,902 --> 00:00:33,794 タクシー・リムジン委員会(TLC)によると 15 00:00:33,794 --> 00:00:37,070 ここNYCには約13,500台のタクシーがいます 16 00:00:37,070 --> 00:00:38,360 とても面白いでしょう? 17 00:00:38,360 --> 00:00:41,144 でも これらの数字はどこから来たのでしょうか? 18 00:00:41,144 --> 00:00:44,047 こういう数字が存在するためには 市の職員の誰かがふと 19 00:00:44,047 --> 00:00:47,927 「これは誰かが知りたがっている数字だ」と 気づかなければなりません 20 00:00:47,927 --> 00:00:50,177 これが市民が知りたがっている数字なのです 21 00:00:50,177 --> 00:00:52,007 そのため 加工していないデータを 22 00:00:52,007 --> 00:00:53,804 数えたり 足したり 計算して 23 00:00:53,804 --> 00:00:55,271 報告書を発行するので 24 00:00:55,271 --> 00:00:57,448 報告書には このような数字があるのです 25 00:00:57,448 --> 00:00:59,988 問題は 私たちが聞きたい質問をどのように知るのか? 26 00:00:59,988 --> 00:01:01,231 様々な質問があるのです 27 00:01:01,231 --> 00:01:04,571 実際ある意味では 市民には文字通り 28 00:01:04,571 --> 00:01:06,220 市に関する質問が無数にあり 29 00:01:06,220 --> 00:01:07,695 各部局は対応しきれません 30 00:01:07,695 --> 00:01:11,751 パラダイムは上手く機能しておらず 政治家もそれに気付いていると思います 31 00:01:11,751 --> 00:01:15,710 2012年ブルームバーグ市長は アメリカで最も熱望され 32 00:01:15,710 --> 00:01:19,547 包括的なオープンデータ法案を 成立させたからです 33 00:01:19,547 --> 00:01:21,120 多くの意味で市長は正しいのです 34 00:01:21,120 --> 00:01:23,981 過去2年間NYCは オープンデータポータルのデータセットを 35 00:01:23,981 --> 00:01:25,591 1,000件公表しました 36 00:01:25,591 --> 00:01:27,355 物凄いことですよね 37 00:01:27,355 --> 00:01:29,323 だから タクシーの数を数えなくても 38 00:01:29,323 --> 00:01:31,612 このようにデータを見られるので 39 00:01:31,612 --> 00:01:33,555 違う質問もできるのです 40 00:01:33,555 --> 00:01:34,755 そこで 私は質問しました 41 00:01:34,755 --> 00:01:36,456 NYCのラッシュアワーはいつ? 42 00:01:36,456 --> 00:01:39,037 厄介ですよね 正確なラッシュアワーの時間帯は? 43 00:01:39,037 --> 00:01:41,662 私はタクシーがただの数字 ではないと考えたのです 44 00:01:41,662 --> 00:01:44,373 市内の路上を走り回る GPSレコーダーであり 45 00:01:44,373 --> 00:01:46,286 乗客を乗せる度に記録しています 46 00:01:46,286 --> 00:01:48,608 そこにデータがあるのです 私はそのデータを調べて 47 00:01:48,608 --> 00:01:52,569 1日のNYCのタクシーの 平均スピードを策定しました 48 00:01:52,569 --> 00:01:55,981 ご覧のとおり 真夜中から朝の5時18分まで 49 00:01:55,981 --> 00:01:59,544 スピードは速くなり そこからスピードが落ちていきます 50 00:01:59,544 --> 00:02:03,506 だんだん遅くなり 朝の8時35分には 51 00:02:03,506 --> 00:02:06,199 時速11.5マイルになります 52 00:02:06,199 --> 00:02:09,761 路上を走る平均的なタクシーのスピードは 時速11.5マイルです 53 00:02:09,761 --> 00:02:11,748 日中の時速は変わらないのです 54 00:02:11,748 --> 00:02:15,116 日中の時速は変わらないのです 55 00:02:15,116 --> 00:02:16,489 (笑) 56 00:02:16,489 --> 00:02:19,669 私はNYCにラッシュアワーが ないのだと思いました 57 00:02:19,669 --> 00:02:21,206 ただラッシュデイがあるのです 58 00:02:21,206 --> 00:02:24,056 なるほど これは2つの理由で重要です 59 00:02:24,056 --> 00:02:27,693 あなたが交通プランナーなら とても知りたいかもしれませんよね 60 00:02:27,693 --> 00:02:29,668 どこかに早く着きたければ 61 00:02:29,668 --> 00:02:33,136 目覚まし時計を 朝の4時45分にセットすればいいのです 62 00:02:33,136 --> 00:02:34,180 NYのことですよ 63 00:02:34,180 --> 00:02:35,942 でも このデータには裏話があります 64 00:02:35,942 --> 00:02:38,127 こんなデータは 入手できなかったのです 65 00:02:38,127 --> 00:02:41,746 実際 出所は情報公開法による請求でした 66 00:02:41,746 --> 00:02:42,822 実際 出所は情報公開法による請求でした 67 00:02:42,822 --> 00:02:46,288 これはTLCのホームページにあるフォームです 68 00:02:46,288 --> 00:02:49,114 データにアクセスするため このフォームをダウンロードして 69 00:02:49,114 --> 00:02:50,960 記入すると 情報が得られます 70 00:02:50,960 --> 00:02:53,090 クリス・ウォンという男性が それをしました 71 00:02:53,090 --> 00:02:54,980 クリスが行くと 新品のハードディスクを 72 00:02:54,980 --> 00:02:57,807 事務所に持って来るよう 職員から言われました 73 00:02:57,807 --> 00:03:01,231 「5時間後にデータをコピーしてお返しします」 74 00:03:01,231 --> 00:03:03,263 そうやってこのデータを取得したのです 75 00:03:03,263 --> 00:03:06,268 さて クリスはデータを公表するタイプなので 76 00:03:06,268 --> 00:03:10,052 ネット上で誰でも利用できるようにしました そうやってこのグラフが作られました 77 00:03:10,052 --> 00:03:13,570 存在自体が驚きですね GPSレコーダーの記録 すごいです 78 00:03:13,570 --> 00:03:16,688 ではデータを公表するために 役所にハードディスクを持って行き 79 00:03:16,688 --> 00:03:19,270 データを受取る市民がいるという事実はどうでしょう 80 00:03:19,270 --> 00:03:21,660 もともと公的データで 得られてしかるべきものでした 81 00:03:21,660 --> 00:03:23,472 「公」のデータでしたが 非公開でした 82 00:03:23,472 --> 00:03:25,434 市として もっと上手いやり方があります 83 00:03:25,434 --> 00:03:28,190 市民がハードディスクを 持って歩かなくてもいいのです 84 00:03:28,190 --> 00:03:30,527 情報公開で得られないデータセットもあります 85 00:03:30,527 --> 00:03:34,329 これは自転車事故に基づいて作成した 86 00:03:34,329 --> 00:03:36,207 NYCで最も危険な交差点の地図です 87 00:03:36,207 --> 00:03:38,146 赤のエリアはより危険です 88 00:03:38,146 --> 00:03:40,699 地図によると まずマンハッタンの東側 89 00:03:40,699 --> 00:03:44,310 特にロワー・マンハッタン地域で 自転車事故が多発しています 90 00:03:44,310 --> 00:03:45,329 多くのサイクリストが 91 00:03:45,329 --> 00:03:48,225 そこで橋を渡ってくるので 納得できますよね 92 00:03:48,225 --> 00:03:50,239 しかし他の危険地域も調査の価値ありです 93 00:03:50,239 --> 00:03:52,908 ウィリアムズバーグと クイーンズ州ルーズベルト・アベニューです 94 00:03:52,908 --> 00:03:55,760 これこそが ビジョン・ゼロに求めるデータで 95 00:03:55,760 --> 00:03:57,750 まさに 私たちが探し求めているものです 96 00:03:57,750 --> 00:03:59,885 しかし このデータを入手するにも 97 00:03:59,885 --> 00:04:01,952 工夫が必要だったのです 98 00:04:01,952 --> 00:04:04,343 このロゴを知っている人は? 99 00:04:04,343 --> 00:04:05,695 何人か手を上げていますね 100 00:04:05,695 --> 00:04:08,350 PDFをコピー・ペーストして 文書を作成しようと 101 00:04:08,350 --> 00:04:09,707 したことがありますか? 102 00:04:09,707 --> 00:04:10,767 更に手が上がりました 103 00:04:10,767 --> 00:04:14,112 ロゴを知らなくてもコピー・ペーストしてみる いいですね 104 00:04:14,112 --> 00:04:17,622 つまり お見せしたのは PDFだったのです 105 00:04:17,622 --> 00:04:20,726 実際 物凄い数のPDFを ニューヨーク市警は公開しました 106 00:04:20,726 --> 00:04:22,886 実際 物凄い数のPDFを ニューヨーク市警は公開しました 107 00:04:22,886 --> 00:04:26,038 それにアクセスする方法は 物凄い時間をかけて 108 00:04:26,038 --> 00:04:27,764 コピー・ペーストするか 109 00:04:27,764 --> 00:04:29,108 ジョン・クラウスのようにするかです 110 00:04:29,108 --> 00:04:30,151 ジョン・クラウスは 111 00:04:30,151 --> 00:04:33,564 ニューヨーク市警クラッシュデータ・バンドエイド というプログラムを書き 112 00:04:33,564 --> 00:04:35,852 コピー・ペーストを不要にしました 113 00:04:35,852 --> 00:04:38,884 ニューヨーク市警のホームページから PDFをダウンロードします 114 00:04:38,884 --> 00:04:42,010 データを収集するプログラムを実行し 115 00:04:42,010 --> 00:04:44,260 PDFの保護を解除するプログラムを実行し 116 00:04:44,260 --> 00:04:45,596 編集できるテキストに戻し 117 00:04:45,596 --> 00:04:49,161 ネット上に上げるのです だから誰でも地図も作れるのです 118 00:04:49,161 --> 00:04:52,590 ここにデータがあり それにアクセスできるのです 119 00:04:52,590 --> 00:04:55,040 ところで この表では 事故毎に一列になっています 120 00:04:55,040 --> 00:04:56,876 PDFの量はどのくらいだと思いますか 121 00:04:56,876 --> 00:04:59,083 アクセスできることは素晴らしいのですが 122 00:04:59,083 --> 00:05:01,193 PDF以外にして欲しいものです 123 00:05:01,193 --> 00:05:03,932 市民がデータ読み取りプログラムを 書くはめになるからです 124 00:05:03,932 --> 00:05:06,008 市民は時間の有効利用できませんし 125 00:05:06,008 --> 00:05:08,012 市として もっと良くやれるのです 126 00:05:08,012 --> 00:05:10,748 さて 良いニュースは デブラシオの行政が数か月前に 127 00:05:10,748 --> 00:05:13,280 このデータを公表したことで 128 00:05:13,280 --> 00:05:15,438 私たちはアクセスできるようになりました 129 00:05:15,438 --> 00:05:17,974 しかしまだ 多くのデータがPDFのままです 130 00:05:17,974 --> 00:05:21,171 例えば 犯罪データはPDFしかありません 131 00:05:21,171 --> 00:05:24,926 また犯罪データだけでなく 市の予算もです 132 00:05:24,926 --> 00:05:28,655 市の予算はPDFでしか読めません 133 00:05:28,655 --> 00:05:30,796 私たちがデータ分析を出来ないだけでなく 134 00:05:30,796 --> 00:05:33,751 予算に賛成票を投じる議員も 135 00:05:33,751 --> 00:05:35,694 PDFしか使えません 136 00:05:35,694 --> 00:05:39,538 そのため 議員は賛成する 予算の分析できないのです 137 00:05:39,538 --> 00:05:43,146 市の行政として 私たちはそれよりも少しましだと思うのです 138 00:05:43,146 --> 00:05:45,634 さて PDFではないデータもたくさんあります 139 00:05:45,634 --> 00:05:47,334 私の作った地図を例にとると 140 00:05:47,334 --> 00:05:50,260 これはNYCで一番汚い河川です 141 00:05:50,260 --> 00:05:51,769 どうやって汚さを測るのか? 142 00:05:51,769 --> 00:05:53,626 ちょっと変なんですけど 143 00:05:53,626 --> 00:05:55,739 糞便性大腸菌のレベルを 144 00:05:55,739 --> 00:05:59,245 つまり 河川ごとの糞便物質の指標を調べました 145 00:05:59,245 --> 00:06:02,519 円が大きいほど 水が汚れているのです 146 00:06:02,519 --> 00:06:05,876 大きな円が汚水で 小さな円がきれいな水です 147 00:06:05,876 --> 00:06:07,520 ご覧のものは 陸地の河川です 148 00:06:07,520 --> 00:06:10,924 これは過去5年間に 市が採取した全データなのです 149 00:06:10,924 --> 00:06:13,618 陸地の河川は一般的により汚いのです 150 00:06:13,618 --> 00:06:14,836 納得ですか? 151 00:06:14,836 --> 00:06:18,210 より大きな円は汚いのです こんなことがわかります 152 00:06:18,210 --> 00:06:21,374 その1: 河口で泳がないこと 153 00:06:21,374 --> 00:06:25,692 その2: NYCに一番汚い河川があること 154 00:06:25,692 --> 00:06:27,526 が測定から判明しました 155 00:06:27,526 --> 00:06:31,174 コニー・アイランド・クリークです コニーアイランドの海水浴場ではなく 156 00:06:31,174 --> 00:06:32,332 対岸です 157 00:06:32,332 --> 00:06:36,210 しかし 5年間に渡り コニー・アイランド・クリークで採取した試料の94%では 158 00:06:36,210 --> 00:06:38,367 糞便性大腸菌のレベルがとても高く 159 00:06:38,367 --> 00:06:41,460 河川で泳ぐことは州法に触れます 160 00:06:41,460 --> 00:06:44,189 市の報告書で強調されるような 161 00:06:44,189 --> 00:06:45,726 成果とは言えませんね 162 00:06:45,726 --> 00:06:47,976 nyc.govのトップ・ページに載ったりもしません 163 00:06:47,976 --> 00:06:49,556 そうやって見せようとしていなくても 164 00:06:49,556 --> 00:06:52,074 そういうデータに到達したことが凄いのです 165 00:06:52,074 --> 00:06:53,847 でも データがオープン・データ・ポータルに 166 00:06:53,847 --> 00:06:56,205 掲載されていなかったので 超簡単とは言えませんでした 167 00:06:56,205 --> 00:06:58,218 オープン・データ・ポータルで探しても 168 00:06:58,218 --> 00:07:00,831 部分的な数か月か1年分しか見つかりません 169 00:07:00,831 --> 00:07:04,221 実際 環境保護課のホームページにありました 170 00:07:04,221 --> 00:07:08,099 リンクは全てエクセルで 全て違う形式でした 171 00:07:08,099 --> 00:07:10,729 見出しも全て違うので コピー・ペーストして 編集します 172 00:07:10,729 --> 00:07:13,681 それでようやく 地図が作れます 素晴らしいことですが ここでもまた 173 00:07:13,681 --> 00:07:16,650 市としてはもっと上手なやり方があり 標準化できるのです 174 00:07:16,650 --> 00:07:20,034 Socrata のオープンデータポータルNYC というホームページで 175 00:07:20,034 --> 00:07:21,575 目的を果たせそうです 176 00:07:21,575 --> 00:07:23,832 ここにある1100個のデータセットは 今話したような問題がなく 177 00:07:23,832 --> 00:07:25,613 ここにある1100個のデータセットは 今話したような問題がなく 178 00:07:25,613 --> 00:07:27,761 その数が増えていくのは 素晴らしいことです 179 00:07:27,761 --> 00:07:31,173 CSV、PDF、エクセルなどに データをダウンロードできるのです 180 00:07:31,173 --> 00:07:33,720 どんなデータであれ ダウンロードできるのです 181 00:07:33,720 --> 00:07:35,072 問題は ダウンロードする時 182 00:07:35,072 --> 00:07:38,758 部署ごとに住所の切れ目がバラバラなことです 183 00:07:38,758 --> 00:07:40,899 街路名、交差点の通り、通り、区 184 00:07:40,899 --> 00:07:43,390 住所、建物、建物の住所などです 185 00:07:43,390 --> 00:07:46,570 だから このポータルを使ってもまだ 時間がかかるのです 186 00:07:46,570 --> 00:07:49,176 住所のフィールドを標準化するのに 時間をかけるので 187 00:07:49,176 --> 00:07:51,599 市民の時間の 有効活用になりません 188 00:07:51,599 --> 00:07:53,395 私たちは市として上手にできるのです 189 00:07:53,395 --> 00:07:55,040 私たちは住所を標準化できます 190 00:07:55,040 --> 00:07:57,225 そうすれば こんな地図がもっと増えます 191 00:07:57,225 --> 00:07:59,510 これはNYCの消火栓の地図ですが 192 00:07:59,510 --> 00:08:01,041 ただの消火栓ではないのです 193 00:08:01,041 --> 00:08:05,767 駐車違反切符に関して トップ250の消火栓なのです 194 00:08:05,767 --> 00:08:07,753 (笑) 195 00:08:07,753 --> 00:08:11,111 この地図には学べることがあったので 私のお気に入りです 196 00:08:11,111 --> 00:08:13,513 その1 アッパー・イースト・サイドに駐車しないこと 197 00:08:13,513 --> 00:08:17,100 だめですよ どこに駐車しても 消火栓の違反切符をもらいますよ 198 00:08:17,100 --> 00:08:21,253 その2 NYCの中で上位2位の消火栓を特定しました 199 00:08:21,253 --> 00:08:23,139 ロワー・イースト・サイドにあり 200 00:08:23,139 --> 00:08:28,237 駐車違反切符で年間55,000ドルを超える 収益を上げていました 201 00:08:28,237 --> 00:08:30,975 そのことに気付いた時 私はちょっと変な感じがしました 202 00:08:30,975 --> 00:08:34,244 ちょっと調べて分かったのですが 消火栓があって 203 00:08:34,244 --> 00:08:36,240 脇に縁石に囲まれた路側帯があります 204 00:08:36,240 --> 00:08:38,299 幅7フィートで歩ける場所です 205 00:08:38,299 --> 00:08:39,455 駐車する場所はその隣です 206 00:08:39,455 --> 00:08:41,708 だから 駐車する車が現れても 消火栓がずっと 207 00:08:41,708 --> 00:08:43,620 向こうにあるので 大丈夫と思うのです 208 00:08:43,620 --> 00:08:47,094 実際 駐車スペースはきれいに塗ってあります 209 00:08:47,094 --> 00:08:50,249 そこに駐車すると ニューヨーク市警はこれは困ると 210 00:08:50,249 --> 00:08:51,307 違反切符を貼るのです 211 00:08:51,307 --> 00:08:53,651 駐車違反切符を見つけたのは 私だけではありません 212 00:08:53,651 --> 00:08:55,797 Googleストリート・ビューカーも 213 00:08:55,797 --> 00:08:57,414 駐車違反切符を撮影していたのです 214 00:08:57,414 --> 00:09:01,918 私が I Quant NYというブログに このことを書くと 交通課が 215 00:09:01,918 --> 00:09:02,938 回答を寄せました 216 00:09:02,938 --> 00:09:06,348 「この場所について 交通課は 苦情を言われたことはありませんが 217 00:09:06,348 --> 00:09:10,890 道路標示を検討し 適切なものに変更します」 218 00:09:10,890 --> 00:09:13,849 定型的な行政の反応だと 私は内心思いました 219 00:09:13,849 --> 00:09:15,730 半ば諦めてもいたのです 220 00:09:15,730 --> 00:09:19,700 数週間後 信じられないようなことが 起こりました 221 00:09:19,700 --> 00:09:22,220 交通課はその場所を塗り直しました 222 00:09:22,220 --> 00:09:24,910 一瞬 私はオープンデータの 未来を見たと思いました 223 00:09:24,910 --> 00:09:26,910 ここで起きたことを考えてみてください 224 00:09:26,910 --> 00:09:32,010 5年間 この場所は 駐車違反切符でだらけでした 225 00:09:32,010 --> 00:09:36,316 市民が何かを見つけ 市に話すと 数週間以内に 226 00:09:36,316 --> 00:09:37,610 問題が解決したのです 227 00:09:37,610 --> 00:09:40,810 素晴らしい 多くの人がオープンデータが番犬になると考えますが 228 00:09:40,810 --> 00:09:42,582 むしろパートナーと見るべきなのです 229 00:09:42,582 --> 00:09:45,720 市民に行政のより良いパートナーになる 力を与えます 230 00:09:45,720 --> 00:09:47,601 そんなに難しいことではありません 231 00:09:47,601 --> 00:09:49,060 必要なのは 少しの変化です 232 00:09:49,060 --> 00:09:50,167 公開要請のデータがあり 233 00:09:50,167 --> 00:09:53,034 何度となく公開を求められるなら 234 00:09:53,034 --> 00:09:56,608 データを公開しましょう それは公開すべきという合図なのです 235 00:09:56,608 --> 00:09:59,090 そして PDFを公開する部局のみなさん 236 00:09:59,090 --> 00:10:02,739 基礎資料をデータと一緒に掲載する 規則にしてください 237 00:10:02,739 --> 00:10:04,767 そのデータは どこかから来ているからです 238 00:10:04,767 --> 00:10:07,249 どこかは分かりませんが どこかから来ているのです 239 00:10:07,249 --> 00:10:08,974 それをPDFと共に公開できるのです 240 00:10:08,974 --> 00:10:11,385 そしてオープンデータの基準を 採用し共有しましょう 241 00:10:11,385 --> 00:10:13,866 ここNYCの住所から始めましょう 242 00:10:13,866 --> 00:10:15,940 まず住所を標準化することから 始めるのです 243 00:10:15,940 --> 00:10:18,002 NYはオープンデータのリーダーだからです 244 00:10:18,002 --> 00:10:20,791 問題があっても オープンデータの 絶対的なリーダーです 245 00:10:20,791 --> 00:10:23,912 標準化に着手し オープンデータの基準を作るなら 246 00:10:23,912 --> 00:10:27,546 自治体も州も おそらく連邦政府も倣うでしょう 247 00:10:27,546 --> 00:10:28,991 他国も倣うかもしれません 248 00:10:28,991 --> 00:10:32,402 プログラムや100か国の地図情報を 書いた時から 249 00:10:32,402 --> 00:10:34,292 そんなに時間が経っていないのです 250 00:10:34,292 --> 00:10:36,779 SFではありません 実際つい最近のことです 251 00:10:36,779 --> 00:10:39,019 ところで これにより得するのは誰でしょう? 252 00:10:39,019 --> 00:10:42,024 ジョン・クラウスや クリス・ウォンだけではありません 253 00:10:42,024 --> 00:10:45,119 NYCでは現在 何百もの 254 00:10:45,119 --> 00:10:46,144 活発な会合があります 255 00:10:46,144 --> 00:10:48,716 それらの会合に何千人が出席します 256 00:10:48,716 --> 00:10:51,084 彼らは仕事の後や週末に集まります 257 00:10:51,084 --> 00:10:53,720 オープンデータを調べ 都市をより住みやすくするために 258 00:10:53,720 --> 00:10:55,360 会合に参加するのです 259 00:10:55,360 --> 00:10:59,433 BetaNYCのような団体は先週 citygram.nycを公表し 260 00:10:59,433 --> 00:11:01,580 自宅や職場に関する311への苦情の 261 00:11:01,580 --> 00:11:03,648 定期購読を可能にしました 262 00:11:03,648 --> 00:11:06,075 住所を入力し 地元の苦情を検索します 263 00:11:06,075 --> 00:11:09,449 これらの情報を求めているのは 技術者コミュニティーだけではありません 264 00:11:09,449 --> 00:11:12,071 私がプラットで教えている学生の 都市プランナーも 265 00:11:12,071 --> 00:11:13,990 政策支持者も 皆もです 266 00:11:13,990 --> 00:11:16,553 様々な背景の市民もです 267 00:11:16,553 --> 00:11:19,339 小さな変化の積み重ねで 268 00:11:19,339 --> 00:11:22,564 オープンデータを利用し より良い都市を作るため 269 00:11:22,564 --> 00:11:25,720 市民の情熱や能力を解き放つのです 270 00:11:25,720 --> 00:11:29,346 変化は1つのデータセットや1か所の駐車場からです 271 00:11:29,346 --> 00:11:31,668 ありがとう 272 00:11:31,668 --> 00:11:34,973 (拍手)