0:00:06.720,0:00:10.354 裕福で変わり者だった[br]あなたの叔父さんが亡くなってしまいました 0:00:10.354,0:00:15.204 そこで あなたと嫌な99人の親戚が[br]形見分けに集まります 0:00:15.204,0:00:19.374 叔父さんはあなたに[br]全財産を譲りたいと思っていましたが 0:00:19.374,0:00:24.805 そうすると あなたが延々と親戚に[br]悩まされるだろうと分かっていたので 0:00:24.805,0:00:27.062 彼が あなたに教えた 0:00:27.062,0:00:32.659 クイズを解くカギとなる全知識を[br]頼りにする事にしました 0:00:32.659,0:00:35.558 叔父さんは[br]次のような遺言書を残しました 0:00:35.558,0:00:37.777 「私はパズルを考えた 0:00:37.777,0:00:42.028 もし 100人全員で一緒に答えられるなら[br]遺産は全員に等しく分けられる 0:00:42.028,0:00:46.185 しかし 最初にこのパターンを見抜いて 0:00:46.185,0:00:48.721 頭脳だけでクイズを解いた人がいれば 0:00:48.721,0:00:52.521 全遺産はその人のものだ 0:00:52.521,0:00:54.098 幸運を祈る」 0:00:54.098,0:00:58.079 弁護士はあなたと99人の親戚を 0:00:58.079,0:01:00.555 キーワードを1語ずつ納めてある 0:01:00.555,0:01:04.269 100台のロッカーがある[br]豪邸の隠し部屋に連れて行きました 0:01:04.269,0:01:05.440 弁護士によると 0:01:05.440,0:01:09.805 遺族全員に1から100までの[br]番号が割り当てられています 0:01:09.805,0:01:12.705 相続人1はロッカーを全て開け 0:01:12.705,0:01:16.702 相続人2は2の倍数番目のロッカーを[br]閉めていきます 0:01:16.702,0:01:20.879 相続人3は3の倍数番目のロッカーの状態を[br]変更していきます 0:01:20.879,0:01:23.775 つまり ロッカーが開いている場合は閉じ 0:01:23.775,0:01:26.580 閉じている場合は開くのです 0:01:26.580,0:01:31.179 このパターンを100人全員が続けていきます 0:01:31.179,0:01:34.462 最終的に開いたままになった[br]ロッカーの中のキーワードが 0:01:34.462,0:01:38.037 金庫を開くカギになるのです 0:01:38.037,0:01:42.644 従兄弟のタデウスが一連の作業を始める前に 0:01:42.644,0:01:49.012 前に進み出て ドアが開いたままになる[br]ロッカーを弁護士に告げてください 0:01:49.012,0:01:51.366 では その方法は? 0:01:51.366,0:01:54.332 [ここでビデオを止めて[br]自分で考えてみましょう] 0:01:54.332,0:01:55.421 [答えまで 3] 0:01:55.421,0:01:56.577 [答えまで 2] 0:01:56.577,0:01:58.248 [答えまで 1] 0:01:58.248,0:02:02.151 ここでカギとなるのは[br]ロッカーの番号の因数の数と 0:02:02.151,0:02:06.427 ロッカーに触れる回数が[br]同じであることに気づくことです 0:02:06.427,0:02:09.064 例えば 6番ロッカーは 0:02:09.064,0:02:10.708 1番の人が開き 0:02:10.708,0:02:12.602 2番の人が閉じて 0:02:12.602,0:02:14.316 3番の人が開き 0:02:14.316,0:02:17.212 6番の人が閉じます 0:02:17.212,0:02:22.332 1、2、3と6は 6の因数ですね 0:02:22.332,0:02:25.165 ですから ロッカー番号の因数が[br]偶数個なら 0:02:25.165,0:02:26.812 戸は閉じたままで 0:02:26.812,0:02:28.833 因数が奇数個ならば 0:02:28.833,0:02:30.962 戸は開いたままです 0:02:30.962,0:02:33.953 ほとんどのロッカーの因数は[br]偶数個です 0:02:33.953,0:02:37.713 通常因数はペアになっているので[br]筋が通っています 0:02:37.713,0:02:41.475 実は 奇数個の因数があるのは 0:02:41.475,0:02:43.774 完全平方数だけです 0:02:43.774,0:02:48.952 その理由は 1つの因数を二乗すると[br]その数と等しくなるからです 0:02:48.952,0:02:51.334 ロッカー9の場合 1で開き 0:02:51.334,0:02:52.818 3で閉じ 0:02:52.818,0:02:54.934 9で開きます 0:02:54.934,0:02:57.094 3 x 3 = 9 ですが 0:02:57.094,0:02:59.379 3は一度しか数えませんね 0:02:59.379,0:03:04.529 よって 完全平方数のロッカーは[br]開いたままです 0:03:04.529,0:03:07.426 この10台のロッカーが[br]解答だと分かっているので 0:03:07.426,0:03:11.285 その中のキーワードを読みます 0:03:11.285,0:03:17.043 「コードは2回だけ触れる[br]最初の5台のロッカー番号である」 0:03:17.043,0:03:21.881 これであなたは 2回触れるロッカーは[br]素数であるはずだと気がつきます 0:03:21.881,0:03:24.454 なぜなら 1とその数自身が 0:03:24.454,0:03:26.508 2つの因数になるからです 0:03:26.508,0:03:30.835 ですから コードは[br]2 - 3 - 5 - 7 - 11 です 0:03:30.835,0:03:33.209 弁護士があなたを金庫に連れていき 0:03:33.209,0:03:35.045 これで遺産を相続できます 0:03:35.045,0:03:37.867 あいにく親戚達は[br]お互いの邪魔立てをするのに忙しく 0:03:37.867,0:03:41.344 変わり者の叔父さんのクイズには[br]関心を払ってこなかったのでした