WEBVTT 00:00:00.000 --> 00:00:09.000 ジャンボ、ボンジュール、ズドラーストヴィチェ、ダヨ いずれも「こんにちは」です 00:00:09.000 --> 00:00:13.000 この6週間 これらの言葉を使ってきました 00:00:13.000 --> 00:00:18.000 17カ国ほどを回る 思えばとてもクレイジーな旅でしたが 00:00:18.000 --> 00:00:21.000 私たちのプロジェクトの 様々な面を確認しました 00:00:21.000 --> 00:00:23.000 そのことについては後ほど少しお話します 00:00:23.000 --> 00:00:26.000 この旅では 大変面白い場所にも行きました 00:00:26.000 --> 00:00:32.000 モンゴル、カンボジア、ニューギニア、南アフリカ タンザニアは今回 2回目です 00:00:32.000 --> 00:00:34.000 1ヶ月前にも来ましたから 00:00:34.000 --> 00:00:39.000 駆け足でこのような世界旅行が出来たことは 00:00:39.000 --> 00:00:42.000 多くの点で 実に素晴らしい経験でした 00:00:42.000 --> 00:00:44.000 目を見張るようなモノとの出会い 00:00:44.000 --> 00:00:46.000 また 世界中の人々のあいだに 00:00:46.000 --> 00:00:48.000 違いを見出すこともできました 00:00:48.000 --> 00:00:50.000 そこから分かること 00:00:50.000 --> 00:00:53.000 一見して明らかなことは 00:00:53.000 --> 00:00:57.000 世界は1つではないということ - 今からこの話をするのですが 00:00:57.000 --> 00:00:59.000 人々が いかに違っていることか 00:00:59.000 --> 00:01:02.000 世界は多様性に満ちています 00:01:02.000 --> 00:01:05.000 650億人によって話されている 6,000もの言語があり 00:01:05.000 --> 00:01:08.000 様々な色の肌 身体の特徴や大きさ 00:01:08.000 --> 00:01:11.000 都会を歩いたり 世界旅行したりすると 00:01:11.000 --> 00:01:15.000 人類の多様性に驚きます 00:01:15.000 --> 00:01:18.000 どうやったら この多様性に説明がつくのか 00:01:18.000 --> 00:01:20.000 今日はそのためにここに来ました 00:01:20.000 --> 00:01:22.000 どのように どれくらいの時間をかけて 00:01:22.000 --> 00:01:28.000 このような多様性が生まれたのか 遺伝学 特に集団遺伝学を使って 00:01:28.000 --> 00:01:30.000 私が調べている方法を 紹介します 00:01:30.000 --> 00:01:32.000 人類の多様性の問題を 00:01:32.000 --> 00:01:34.000 - どのように説明がつくか とか 00:01:34.000 --> 00:01:36.000 そういう他の漠然とした疑問と同じく - 00:01:36.000 --> 00:01:38.000 具体的な問題に置き換えてみましょう 00:01:38.000 --> 00:01:41.000 小さな問題に分けて解いていくのです 00:01:41.000 --> 00:01:43.000 まず1つ目は 起源についての疑問 00:01:43.000 --> 00:01:45.000 私たちは全員 起源は同じなのでしょうか 00:01:45.000 --> 00:01:48.000 もしそうだとすると おそらく 00:01:48.000 --> 00:01:51.000 ここにいる皆さんは思うでしょう 「起源っていつ?」 00:01:51.000 --> 00:01:53.000 人類としての始まりはいつなのか 00:01:53.000 --> 00:01:55.000 いつから 見た目が 大きく違ってきたのか 00:01:55.000 --> 00:01:59.000 2つ目の疑問は それと関連はありますが 少し違っています 00:01:59.000 --> 00:02:01.000 もし私たちが同じ1つの起源を持つなら 00:02:01.000 --> 00:02:03.000 どのようにして地球上に散らばったのか 00:02:03.000 --> 00:02:05.000 世界中で このような多様性 00:02:05.000 --> 00:02:08.000 生活様式や 見た目の違い 異なる言語を 00:02:08.000 --> 00:02:10.000 生み出しながら どう拡散していったのか 00:02:10.000 --> 00:02:13.000 起源の問題は 他の多くの生物学の問題と同じく 00:02:13.000 --> 00:02:15.000 1世紀前に ダーウィンが答えています 00:02:15.000 --> 00:02:17.000 『人間の由来』の中で 00:02:17.000 --> 00:02:19.000 「世界各地で 生きている哺乳類は 00:02:19.000 --> 00:02:22.000 同じ地域の絶滅種と 密接な関係がある 00:02:22.000 --> 00:02:25.000 従って かつてアフリカに ゴリラやチンパンジーと同類の 00:02:25.000 --> 00:02:28.000 絶滅した類人猿が 生息していた可能性があり 00:02:28.000 --> 00:02:31.000 これら2つの種が人類に 最も近い種であることから 00:02:31.000 --> 00:02:33.000 初期の人類が アフリカ大陸に居たという 00:02:33.000 --> 00:02:35.000 可能性は 他の地域よりも高いであろう」 00:02:35.000 --> 00:02:39.000 以上です 帰りましょう 起源の疑問は解けました 00:02:39.000 --> 00:02:43.000 いや そうでもありませんね ダーウィンのは遠い祖先の話です 00:02:43.000 --> 00:02:45.000 類人猿と共通の祖先 00:02:45.000 --> 00:02:49.000 もちろん類人猿は アフリカ大陸で誕生しました 00:02:49.000 --> 00:02:52.000 2300万年前の化石が発見されています 00:02:52.000 --> 00:02:55.000 当時アフリカ大陸は 他の大陸から分断されていました 00:02:55.000 --> 00:02:59.000 プレートテクトニクスですね インド洋を漂っていました 00:02:59.000 --> 00:03:01.000 1600万年前 ユーラシア大陸にぶつかり 00:03:01.000 --> 00:03:04.000 そしていわゆる 最初の出アフリカが果たされました 00:03:04.000 --> 00:03:06.000 そのとき移動した類人猿は 東南アジアで 00:03:06.000 --> 00:03:08.000 テナガザルとオランウータンになりました 00:03:08.000 --> 00:03:10.000 アフリカに残ったものは 00:03:10.000 --> 00:03:12.000 ゴリラとチンパンジーと 人類へ進化しました 00:03:12.000 --> 00:03:15.000 そうです 類人猿と共通の祖先のことは 00:03:15.000 --> 00:03:19.000 化石を見ると明らかなのです そこから始まったのです 00:03:19.000 --> 00:03:21.000 でも 私の疑問はそんなことではなく 00:03:21.000 --> 00:03:23.000 私が知りたいのは 人間の祖先 00:03:23.000 --> 00:03:26.000 今この場にいても 違和感がない 00:03:26.000 --> 00:03:28.000 私たちのような姿の祖先 00:03:28.000 --> 00:03:30.000 もしあなたの肩越しに覗いていても 00:03:30.000 --> 00:03:33.000 こんな風にのけぞったりしないで済む 私たちの先祖のことです 00:03:33.000 --> 00:03:35.000 ずっとずっと遠くの昔まで戻れば 00:03:35.000 --> 00:03:38.000 地球上全ての生物と共通の祖先がいます 00:03:38.000 --> 00:03:41.000 私たちは皆DNAで1つにつながっていて 10億年前には 00:03:41.000 --> 00:03:46.000 魚やバクテリアやキノコとも 共通の祖先がいるのです 00:03:46.000 --> 00:03:48.000 しかし知りたいのは 人類の祖先です 00:03:48.000 --> 00:03:50.000 どうやって確かめるのか 00:03:50.000 --> 00:03:54.000 昔から一般的には 古人類学を用いて研究されてきました 00:03:54.000 --> 00:03:56.000 発掘作業をして 00:03:56.000 --> 00:03:58.000 主に形態学に基づき 00:03:58.000 --> 00:04:01.000 モノの形 - たいてい頭蓋骨の形を見て 00:04:01.000 --> 00:04:05.000 「こっちの方が少し僕たちに似てるな よし これが祖先に違いない 00:04:05.000 --> 00:04:08.000 僕はこの人の子孫なんだな」 00:04:08.000 --> 00:04:11.000 古人類学の分野は 人類の祖先について 00:04:11.000 --> 00:04:14.000 夢のような可能性をたくさん示してくれますが 00:04:14.000 --> 00:04:17.000 科学者が望む 確実性の高い可能性は示してくれません 00:04:17.000 --> 00:04:19.000 それは - 00:04:19.000 --> 00:04:21.000 ここに良い例があります 00:04:21.000 --> 00:04:23.000 ヒト科の3つの絶滅種で 00:04:23.000 --> 00:04:25.000 人間の祖先かもしれません 00:04:25.000 --> 00:04:28.000 リーキー夫妻が タンザニアのオルドヴァイ峡谷で発見し 00:04:28.000 --> 00:04:30.000 どれも ほぼ同じ年代に生きていました 00:04:30.000 --> 00:04:32.000 左から ホモ・エレクトス、ホモ・ハビリス 00:04:32.000 --> 00:04:35.000 アウストラロピテクス - 今はパラントロプス・ボイセイ 00:04:35.000 --> 00:04:40.000 「頑丈なアウストラロピテクス」と呼びます 3つの絶滅種 同じ場所 同じ年代 00:04:40.000 --> 00:04:43.000 つまり この3人全てが 私の直接的な先祖ということはない 00:04:43.000 --> 00:04:46.000 では一体 この中の誰なんでしょうね? 00:04:46.000 --> 00:04:51.000 人類の祖先についての可能性 でもそれは本当に探し求めている答えじゃない 00:04:52.000 --> 00:04:56.000 つい最近まで 人類の形態学の取り組み方といえば 00:04:56.000 --> 00:04:59.000 実際に手にしたモノだけを - 主に頭蓋骨を 00:04:59.000 --> 00:05:01.000 データとすること 00:05:01.000 --> 00:05:05.000 体系的な形態学を作ったのは カール・リンネです 00:05:05.000 --> 00:05:07.000 スウェーデンの植物学者です 00:05:07.000 --> 00:05:09.000 18世紀に リンネは 00:05:09.000 --> 00:05:11.000 地球上全ての生物の分類をしました 00:05:11.000 --> 00:05:13.000 皆さんのお仕事も大変でしょうが - 00:05:13.000 --> 00:05:15.000 彼は偉業を成し遂げました 00:05:15.000 --> 00:05:19.000 著書『自然の体系』で 12,000種もの分類をし 00:05:19.000 --> 00:05:22.000 ラテン語で「賢い人」を意味する ホモ・サピエンスという言葉を造り 00:05:22.000 --> 00:05:26.000 世界を見渡して 人類の多様性を目にし 言ったのは 00:05:26.000 --> 00:05:30.000 「我々人類も さらに小さな 亜種に分けられるようだ」 00:05:30.000 --> 00:05:34.000 ここでアフリカ人 アメリカ人 アジア人 ヨーロッパ人 その上で 00:05:34.000 --> 00:05:37.000 露骨な人種差別的カテゴリー 「変人」について述べ 00:05:37.000 --> 00:05:40.000 基本的にその中には 彼が嫌っていた人たちや 00:05:40.000 --> 00:05:43.000 想像上の怪人や妖精などを入れました 00:05:44.000 --> 00:05:49.000 「善意」だったのかも知れませんが 実際のところ ダーウィンより前 00:05:49.000 --> 00:05:52.000 18世紀の科学者が 知らないことが 00:05:52.000 --> 00:05:54.000 あったということです 00:05:54.000 --> 00:05:56.000 しかし 今から2、30年前の 00:05:56.000 --> 00:06:00.000 形質人類学でも まだ あらゆる場面で 基本的に 00:06:00.000 --> 00:06:02.000 これと同じ分類を教えていました 00:06:02.000 --> 00:06:07.000 3、40年前まで 形質人類学では 人種は - 00:06:07.000 --> 00:06:09.000 ダーウィンの登場後にも関わらず - 00:06:09.000 --> 00:06:13.000 100万年前 ホモ・エレクトスの時代に 分かれ始めた と 00:06:13.000 --> 00:06:16.000 カールトン・クーンなどが言っていました 00:06:16.000 --> 00:06:18.000 どんなデータを元に? 00:06:18.000 --> 00:06:22.000 データなんてほとんどない 形態学と 大部分は推測です 00:06:22.000 --> 00:06:24.000 今日お話しすることは 00:06:24.000 --> 00:06:27.000 この問題に取り組む新しい方法です 00:06:27.000 --> 00:06:30.000 外に出て 人類の祖先について推測する - 00:06:30.000 --> 00:06:32.000 祖先かも知れない誰かを発掘し 00:06:32.000 --> 00:06:34.000 形態学的に言うと・・・なんて 00:06:34.000 --> 00:06:36.000 形態学自体 よく分かっていないのに 00:06:36.000 --> 00:06:40.000 形状の変異を起こす 遺伝子的原因は掴めていないのです 00:06:40.000 --> 00:06:42.000 そうではなく 全く新しい方法が必要です 00:06:42.000 --> 00:06:46.000 何故なら 私たちが明らかにしたいのは 系統学的な問題 00:06:46.000 --> 00:06:48.000 系統学的な疑問なのです 00:06:48.000 --> 00:06:53.000 私たちが挑戦しているのは 今 生きている全ての人の家系図を作ること 00:06:53.000 --> 00:06:55.000 きっと 過去には 00:06:55.000 --> 00:06:57.000 この中で 家系図を作ろうとした人 00:06:57.000 --> 00:07:00.000 または家族でそういう人がいたと思います 00:07:00.000 --> 00:07:02.000 確実にわかる現在から始めて 00:07:02.000 --> 00:07:04.000 あなたと兄弟には共通の親がいますね 00:07:04.000 --> 00:07:06.000 従兄弟とは共通の祖父母がいる 00:07:06.000 --> 00:07:09.000 そうやってどんどん過去にさかのぼり 00:07:09.000 --> 00:07:11.000 遠い親戚も付け加えていきます 00:07:11.000 --> 00:07:15.000 しかしどれほど教会の記録などを 調べ尽くしても 00:07:15.000 --> 00:07:19.000 壁にぶつかる時が来ます 00:07:19.000 --> 00:07:22.000 先祖を辿れなくなる段階に入ると 00:07:22.000 --> 00:07:26.000 歴史と呼ばれる 暗くてミステリアスなこの領域では 00:07:26.000 --> 00:07:29.000 ささやき声を頼りに 手探りで進まねばなりません 00:07:29.000 --> 00:07:31.000 この人たちはどこから来たのか 00:07:31.000 --> 00:07:34.000 記録がない いや 実はあるのです 00:07:34.000 --> 00:07:37.000 私たちの遺伝子 DNAに刻まれた記録 - 00:07:37.000 --> 00:07:39.000 初期の人類まで辿ることが出来る 00:07:39.000 --> 00:07:43.000 そんな記録があるのです それを調べるのです 00:07:43.000 --> 00:07:45.000 DNAについて少し説明しましょう 00:07:45.000 --> 00:07:48.000 皆さんが 全員 遺伝学者ということはありませんね 00:07:48.000 --> 00:07:52.000 DNAはとても長い線状の分子で 00:07:52.000 --> 00:07:55.000 あなたを複製できる暗号 設計図です 構成しているのは 00:07:55.000 --> 00:07:58.000 4つの小さな要素で A、C、G、Tと呼ばれています 00:07:58.000 --> 00:08:02.000 その配列で設計図が描かれています 00:08:02.000 --> 00:08:05.000 長さは その要素の何十億個分にもなり 00:08:05.000 --> 00:08:08.000 人間の染色体は同じもの2つで1対ですが その半数体で 00:08:08.000 --> 00:08:12.000 小さな要素から作られた最小分子 ヌクレオチドを 約32億個つなげた長さ 00:08:12.000 --> 00:08:14.000 1対の染色体では 00:08:14.000 --> 00:08:16.000 60億個以上のヌクレオチドの長さ 00:08:16.000 --> 00:08:19.000 身体にある1つの細胞から 全てのDNAを取り出し 00:08:19.000 --> 00:08:23.000 伸ばしてみたら 端から端まで約2メートル 00:08:23.000 --> 00:08:25.000 身体の全ての細胞から 00:08:25.000 --> 00:08:29.000 DNAを取り出して 全部つなげたら ここから月まで何千回も 00:08:29.000 --> 00:08:32.000 往復するくらいの長さ 膨大な情報量ですね 00:08:32.000 --> 00:08:38.000 だからDNAをコピーするというのは 大変な作業になるのです 00:08:38.000 --> 00:08:42.000 思いつく限り長い本を想像して下さい 例えば『戦争と平和』 00:08:42.000 --> 00:08:44.000 それを100倍して 00:08:44.000 --> 00:08:46.000 それを手で書き写す 00:08:46.000 --> 00:08:48.000 夜遅くまで作業します 00:08:48.000 --> 00:08:50.000 とても注意深く コーヒを飲みながら 00:08:50.000 --> 00:08:52.000 気をつけてはいるものの でも 00:08:52.000 --> 00:08:54.000 手で書き写していると 00:08:54.000 --> 00:08:56.000 間違えることもあるでしょう 00:08:56.000 --> 00:09:00.000 e を i と書き間違えたり T を C と書いたり 00:09:00.000 --> 00:09:04.000 何世代も経る間に 同じことがDNAでも起こります 00:09:04.000 --> 00:09:07.000 頻繁ではありません 私たちに備わった修正機能がありますから 00:09:07.000 --> 00:09:09.000 しかし書き間違えが起こり 00:09:09.000 --> 00:09:12.000 それが次の世代に伝えられたら マーカー、目印となります 00:09:12.000 --> 00:09:14.000 誰かと同じマーカーを持っていたら 00:09:14.000 --> 00:09:17.000 過去 そのDNAを書き間違えた 共通の先祖が 00:09:17.000 --> 00:09:19.000 いるということになるのですから 00:09:19.000 --> 00:09:22.000 世界中の人が持つ 遺伝的変異のパターン 00:09:22.000 --> 00:09:25.000 これらの遺伝子マーカーのパターンを見て 00:09:25.000 --> 00:09:29.000 歴史を通して それが起こった年代を割り出すことで 00:09:29.000 --> 00:09:32.000 今 生きている全ての人たちの 家系図が出来ました 00:09:32.000 --> 00:09:35.000 私たちが調査に用いるDNAは2種類 00:09:35.000 --> 00:09:38.000 ミトコンドリアDNAでは 母方の血統を辿れます 00:09:38.000 --> 00:09:41.000 母から 祖母から 女性から女性へ受け継がれるので 00:09:41.000 --> 00:09:43.000 一番最初の女性まで辿れるのです 00:09:43.000 --> 00:09:46.000 Y染色体は 男性にしかない遺伝子で 00:09:46.000 --> 00:09:49.000 父方の血統を辿ることが出来ます 00:09:49.000 --> 00:09:53.000 ここにいる誰もが 世界中の誰もが 00:09:53.000 --> 00:09:57.000 この系譜のどこかに当てはまります 00:09:57.000 --> 00:10:00.000 簡略化した系譜とはいえ まだ複雑なので 00:10:00.000 --> 00:10:02.000 もっと簡素化してみましょう 00:10:02.000 --> 00:10:04.000 各々を横向きにし 先祖を下に 00:10:04.000 --> 00:10:07.000 子孫を上にすると 木のようになります 00:10:07.000 --> 00:10:09.000 ここで重要なことはなんでしょうか 00:10:09.000 --> 00:10:11.000 まず真っ先に目を引くことは 00:10:11.000 --> 00:10:14.000 この系図で一番深い血統が 00:10:14.000 --> 00:10:19.000 アフリカにあるということです アフリカ人がそれを持っているのです 00:10:19.000 --> 00:10:22.000 つまり この最初の変異は アフリカで 00:10:22.000 --> 00:10:25.000 長期間 保持されてきたということです 00:10:25.000 --> 00:10:29.000 人類の起源はアフリカにあるという証拠で DNAに記されています 00:10:29.000 --> 00:10:34.000 アフリカで DNAを比べると 世界の他の地域よりも 多くの多様性があります 00:10:34.000 --> 00:10:37.000 過去のどこかの時点で 幾つかのグループが 00:10:37.000 --> 00:10:41.000 アフリカ大陸を出て 世界中に移り住んでいきました 00:10:41.000 --> 00:10:43.000 共通の先祖は 何年前に生きていたのか? 00:10:43.000 --> 00:10:47.000 数百万年くらい前だと思いますか? 00:10:47.000 --> 00:10:50.000 世界中には驚くべき多様性が ありますからね 00:10:50.000 --> 00:10:53.000 DNAを調べると 明らかです 00:10:53.000 --> 00:10:58.000 わずか20万年さかのぼるだけで たった1人の共通の先祖に辿り着きます 00:10:58.000 --> 00:11:02.000 ミトコンドリア・イブ 聞いたことがあるでしょう アフリカ人女性です 00:11:02.000 --> 00:11:05.000 現代の全人類が持つ ミトコンドリア変異を起こした人 00:11:05.000 --> 00:11:07.000 しかし更に驚くべきことに 00:11:07.000 --> 00:11:09.000 Y染色体の方を見ると 00:11:09.000 --> 00:11:13.000 男性側の話ですね Y染色体アダムは 00:11:13.000 --> 00:11:15.000 ほんの6万年前に生きていたのです 00:11:15.000 --> 00:11:18.000 たった2000世代前です 00:11:18.000 --> 00:11:21.000 進化という視点で言えば 瞬き1つの間ですね 00:11:22.000 --> 00:11:25.000 ということは その時点では 全人類はまだアフリカに居て 00:11:25.000 --> 00:11:27.000 1人のアフリカ人男性が 現代の 00:11:27.000 --> 00:11:29.000 全男性が持つ Y染色体変異を起こしました 00:11:29.000 --> 00:11:31.000 たった6万年の間に 00:11:31.000 --> 00:11:35.000 世界中で こんなにも素晴らしい 多様性が生まれてきたのです 00:11:35.000 --> 00:11:37.000 本当に驚きます 00:11:37.000 --> 00:11:40.000 私たちは事実上 アフリカの大家族の一員です 00:11:41.000 --> 00:11:44.000 さて なぜもっと早く 移住を始めなかったのでしょうか? 00:11:44.000 --> 00:11:48.000 ホモ・エレクトスは なぜ人類の亜種へと 00:11:48.000 --> 00:11:50.000 進化しなかったのでしょうか? 00:11:50.000 --> 00:11:54.000 どうして近年になるまで アフリカを出なかったのでしょうか? 00:11:54.000 --> 00:11:56.000 「なぜ」は 大いなる疑問です 00:11:56.000 --> 00:12:01.000 特に遺伝学と歴史の分野では 常に大きな疑問で 00:12:01.000 --> 00:12:03.000 答えるのが非常に難しい 00:12:03.000 --> 00:12:06.000 話に困ったら 天気の話題に移りましょうね 00:12:06.000 --> 00:12:09.000 6万年前の地球の天候は どうだったのでしょうか? 00:12:09.000 --> 00:12:12.000 実は最終氷期の 最も厳しい段階でした 00:12:12.000 --> 00:12:15.000 最終氷河期はおよそ12万年前に始まり 00:12:15.000 --> 00:12:19.000 最初はゆるやかでしたが 7万年前から急激に冷え始めました 00:12:19.000 --> 00:12:21.000 堆積物コアや 花粉の種類 00:12:21.000 --> 00:12:24.000 酸素同位元素などから 明らかになっています 00:12:24.000 --> 00:12:27.000 1万6000年前にピークを迎えましたが 00:12:27.000 --> 00:12:31.000 7万年前からすでに 状況は厳しいものでした 00:12:31.000 --> 00:12:36.000 とても寒く 北半球には 巨大に発達した氷床がありました 00:12:36.000 --> 00:12:40.000 NYやシカゴ、シアトルなどは 氷床の下に埋もれていました 00:12:40.000 --> 00:12:45.000 英国の大半とスカンジナビア半島全域は 数kmもの厚さの氷に覆われていました 00:12:45.000 --> 00:12:48.000 現在アフリカは 地球上で最も暑い大陸です 00:12:48.000 --> 00:12:52.000 その85%が 北回帰線と南回帰線の間に位置し 00:12:52.000 --> 00:12:54.000 東アフリカの高い山の上以外に 00:12:54.000 --> 00:12:56.000 氷河はありません 00:12:56.000 --> 00:12:59.000 当時アフリカは 氷で覆われてはいなかった 00:12:59.000 --> 00:13:02.000 その代わり とても乾燥していました 00:13:02.000 --> 00:13:04.000 これは古代の気候の地図です 00:13:04.000 --> 00:13:07.000 先ほど述べた証拠を つなぎあわせると 00:13:07.000 --> 00:13:11.000 6、7万年前のアフリカが どうだったかわかります 00:13:11.000 --> 00:13:15.000 氷が大気中から湿気を吸い取るので 乾燥していたのです 00:13:15.000 --> 00:13:19.000 南極を想像して下さい 降水量は少なく 実際は砂漠なのです 00:13:19.000 --> 00:13:21.000 世界中が乾燥していた 00:13:21.000 --> 00:13:25.000 海面は下がり アフリカは砂漠になった 00:13:25.000 --> 00:13:28.000 サハラ砂漠は 現在よりも遥かに大きかった 00:13:28.000 --> 00:13:31.000 人類が住める場所は 現在と比べると 00:13:31.000 --> 00:13:33.000 ほんの数ヶ所になってしまった 00:13:33.000 --> 00:13:35.000 遺伝子のデータによると 00:13:35.000 --> 00:13:38.000 その当時 およそ7万年前の人口は 00:13:38.000 --> 00:13:41.000 2,000人以下にまで減りました 00:13:41.000 --> 00:13:45.000 人類は絶滅寸前でしたが 首の皮一枚で持ちこたえました 00:13:45.000 --> 00:13:48.000 そしてここで あることが起きたのです 00:13:48.000 --> 00:13:50.000 この石器を見て下さい 00:13:50.000 --> 00:13:54.000 左のはアフリカで発見されたもの 100万年前のものです 00:13:54.000 --> 00:13:57.000 右の石器はネアンデルタール人のもの 00:13:57.000 --> 00:13:59.000 人類の直接の祖先ではなく遠い親戚で 00:13:59.000 --> 00:14:03.000 5、6万年前 ヨーロッパにいました 00:14:03.000 --> 00:14:06.000 ここに古人類学者や 形質人類学者がいたら 00:14:06.000 --> 00:14:09.000 反論されるかもしれませんが 00:14:09.000 --> 00:14:14.000 基本的にこの2種類の石器の間に 大きな違いはありません 00:14:14.000 --> 00:14:17.000 どちらも互いによく似ています 00:14:17.000 --> 00:14:21.000 人類の文化は100万年前から 6、7万年前まで 00:14:21.000 --> 00:14:23.000 長い停滞期にありました 00:14:23.000 --> 00:14:25.000 道具の形に大きな変化がない - 00:14:25.000 --> 00:14:27.000 つまりその間 人類の生活様式に 00:14:27.000 --> 00:14:29.000 大きな変化は無かったということです 00:14:29.000 --> 00:14:34.000 しかし5万年から7万年前 その地域のどこかで 00:14:34.000 --> 00:14:37.000 大変動が起きました 芸術が生まれたのです 00:14:37.000 --> 00:14:40.000 石器はもっと精巧に 作られるようになりました 00:14:40.000 --> 00:14:42.799 特定の時期に 特定の獲物を 00:14:42.799 --> 00:14:45.000 狩るようになったということです 00:14:45.000 --> 00:14:48.000 人口は増え始めました 00:14:48.000 --> 00:14:50.000 多くの言語学者が言うには 恐らく 00:14:50.000 --> 00:14:54.000 現代な言語のように 主語 動詞 目的語などとあって 00:14:54.000 --> 00:14:58.000 複雑な概念を伝える系統的な言語は この時期に出現したと思われます 00:14:58.000 --> 00:15:02.000 人類は社会的になりました ソーシャルネットワークが広がったのです 00:15:02.000 --> 00:15:07.000 生活様式の変化したので 悪化していくアフリカの環境でも生き残ることができ 00:15:07.000 --> 00:15:11.000 世界中に移住していくことが出来たのです 00:15:12.000 --> 00:15:15.000 アフリカでのサクセスストーリーですね 00:15:15.000 --> 00:15:18.000 その結末が何かわかりますか? 00:15:18.000 --> 00:15:21.000 あなたです あなたが今日ここに存在すること 00:15:21.000 --> 00:15:25.000 人類の脳に起きたこれらの変化は アフリカかも知れないし 00:15:25.000 --> 00:15:28.000 他の移住先かも知れませんが 00:15:28.000 --> 00:15:31.000 およそ6、7万年前に起きました そのおかげで 00:15:31.000 --> 00:15:34.000 アフリカで生き残るだけでなく 外へ出て行くことが出来ました 00:15:34.000 --> 00:15:37.000 アジア南部の沿岸ルートをたどる 初期の移住は 00:15:37.000 --> 00:15:39.000 6万年前にアフリカを出て 00:15:39.000 --> 00:15:43.000 すぐにオーストラリアに到達しました 5万年前です 00:15:43.000 --> 00:15:45.000 その少し後に 中東に向けて出た移住者は 00:15:45.000 --> 00:15:47.000 サバンナのハンターになりました 00:15:47.000 --> 00:15:49.000 後で現地視察ツアーに参加する方は 00:15:49.000 --> 00:15:51.000 本物のサバンナの姿がわかりますよ 00:15:51.000 --> 00:15:53.000 基本的に肉の宝庫です 00:15:53.000 --> 00:15:56.000 動物を殺す専門家になった人々は 00:15:56.000 --> 00:15:59.000 野生動物の宝庫 サバンナで狩りをしながら 00:15:59.000 --> 00:16:03.000 草原に沿って 4万5000年前に中東に入りました 00:16:03.000 --> 00:16:05.000 サハラ砂漠が緑に覆われていた頃です 00:16:05.000 --> 00:16:08.000 草原が広がる方 東へと進みました 00:16:08.000 --> 00:16:10.000 住むのに適していたからですね 00:16:10.000 --> 00:16:12.000 中央アジアに到着すると 00:16:12.000 --> 00:16:15.000 大草原が待ち受けていました 00:16:15.000 --> 00:16:17.000 草原のスーパー・ハイウェイです 00:16:17.000 --> 00:16:19.000 氷河期でしたが この大草原は 00:16:19.000 --> 00:16:22.000 今のドイツから韓国まで 広がっていました 00:16:22.000 --> 00:16:24.000 大陸全部が彼らのものだったのです 00:16:24.000 --> 00:16:26.000 ヨーロッパへは3万5000年前に到着し 00:16:26.000 --> 00:16:28.000 そしてついに 小さなグループが 00:16:28.000 --> 00:16:32.000 最悪の環境だったであろう シベリアに到達しました 00:16:32.000 --> 00:16:34.000 最終氷河期の北極圏内は 00:16:34.000 --> 00:16:38.000 氷点下50℃以下の極寒 マイナス70℃ということさえあったでしょう 00:16:38.000 --> 00:16:42.000 そこからアメリカに渡りました 最後の開拓地です 00:16:42.000 --> 00:16:46.000 この壮大な物語は 全てアフリカから始まったのです 00:16:46.000 --> 00:16:48.000 変化したおかげで - 00:16:48.000 --> 00:16:51.000 適応できる脳へと進化したおかげで 00:16:51.000 --> 00:16:53.000 新しい文化を生み出し 00:16:53.000 --> 00:16:56.000 駆け足で回った世界旅行で見られるような 00:16:56.000 --> 00:16:59.000 人類の多様性が発展したのです 00:17:00.000 --> 00:17:04.000 今ここでお話したことも 駆け足の旅行です 00:17:04.000 --> 00:17:09.000 旧石器時代に世界中に広まった 人類の足跡を辿りました 00:17:09.000 --> 00:17:11.000 数年前に出版した著書 00:17:11.000 --> 00:17:15.000 『アダムの旅』で書きましたし 同じタイトルの映画も作りました 00:17:15.000 --> 00:17:18.000 その映画の撮影が終わる頃 00:17:18.000 --> 00:17:20.000 - ナショナル・ジオグラフィックと 00:17:20.000 --> 00:17:23.000 共同製作でしたが - そのスタッフと話をしている時 00:17:23.000 --> 00:17:27.000 彼らはとても興奮していました 映画も気に入っていて 言い出したのは 00:17:27.000 --> 00:17:29.000 「本当にこれは 00:17:29.000 --> 00:17:33.000 人類の起源を研究する新しい切り口だね 00:17:33.000 --> 00:17:38.000 我々はどこから来たのか DNAを調べて祖先の移動マップを作る 00:17:38.000 --> 00:17:40.000 DNAを研究することで人類の起源を知る 00:17:40.000 --> 00:17:42.000 これをもう1つ上のレベルに 上げたいな 00:17:42.000 --> 00:17:44.000 次に どうしたいんだい?」 00:17:44.000 --> 00:17:46.000 大きな質問が投げかけられました 00:17:46.000 --> 00:17:50.000 私は言いました 「今のところ ここまでしか出来ていない 00:17:50.000 --> 00:17:54.000 どうやって人類が地球上に 広まっていったかという図だけなんだ 00:17:54.000 --> 00:17:57.000 サンプルを採ったのは数千人 00:17:57.000 --> 00:17:59.000 世界の人口からしたら ほんの少しだな 00:17:59.000 --> 00:18:03.000 2、3の遺伝子マーカーを調べたら たくさんの変異が見つかった 00:18:03.000 --> 00:18:05.000 その点と点を結んでいっただけだ 00:18:05.000 --> 00:18:09.000 もっとサンプルを増やして - 1桁以上 00:18:09.000 --> 00:18:13.000 世界中から何十万ものDNAサンプルを 集める必要がある」 00:18:13.000 --> 00:18:16.000 こうして ジェノグラフィック・プロジェクトが 誕生し 00:18:16.000 --> 00:18:19.000 2005年4月にスタートしました 00:18:19.000 --> 00:18:23.000 プロジェクトには3つの柱があります その中で もちろん科学が一番大きいですが 00:18:23.000 --> 00:18:26.000 世界中で 先住民と一緒に行う現地調査 00:18:26.000 --> 00:18:29.000 同じ場所で長期間にわたり 生き続けてきた人々は 00:18:29.000 --> 00:18:31.000 その土地との関係を保っています 00:18:31.000 --> 00:18:33.000 多くの人々は既に失ってしまいましたね 00:18:34.000 --> 00:18:36.000 私の祖先は北欧の出ですが 00:18:36.000 --> 00:18:39.000 私は 旅行に出ていない時には 北米の東海岸に住んでいます 00:18:39.000 --> 00:18:42.000 どこの出身?どこでしょうね ごた混ぜです 00:18:42.000 --> 00:18:45.000 しかし 祖先とつながりを 保っている人々は 00:18:45.000 --> 00:18:48.000 DNAの調査結果を解釈するのに 不可欠なのです 00:18:48.000 --> 00:18:50.000 現地調査の一番の目的です 00:18:50.000 --> 00:18:52.000 世界中に10ヶ所 調査センターがあり 00:18:52.000 --> 00:18:55.000 世界最高レベルの 集団遺伝学者が研究しています 00:18:55.000 --> 00:18:58.000 そしてまた 世界中の人々に この研究に参加してもらいたい 00:18:58.000 --> 00:19:02.000 大規模な科学プロジェクトに 参加したいと思っても ヒトゲノム計画や 00:19:02.000 --> 00:19:04.000 火星探査計画に 参加できるでしょうか 00:19:04.000 --> 00:19:06.000 この研究では参加できるのです 00:19:06.000 --> 00:19:10.000 ジェノグラフィック・プロジェクトの ウェブサイトへ行き 00:19:10.000 --> 00:19:13.000 DNS検査キットを購入するだけです 00:19:13.000 --> 00:19:16.000 遺伝的背景に関するアンケートを添えて 自分のDNAの 00:19:16.000 --> 00:19:18.000 検査結果を データベースに送ると 00:19:18.000 --> 00:19:22.000 あなたのDNAデータが 研究の一部として分析されるのです 00:19:22.000 --> 00:19:26.000 非営利事業として行っているので 集まったお金は 00:19:26.000 --> 00:19:29.000 キットの作成や検査にかかった分を 差し引いて 00:19:29.000 --> 00:19:31.000 計画に回されます 00:19:31.000 --> 00:19:33.000 大部分はレガシー・ファンドへ - 00:19:33.000 --> 00:19:37.000 基本的には助成金を提供する 慈善団体で 00:19:37.000 --> 00:19:39.000 世界中の先住民グループに伝わる 00:19:39.000 --> 00:19:43.000 教育的 文化的プロジェクトを 支援します 00:19:43.000 --> 00:19:45.000 色々なプロジェクトがありますが 00:19:45.000 --> 00:19:47.000 例をお見せしましょう 00:19:47.000 --> 00:19:50.000 どういう流れかというと 今までに 25,000のサンプルが 00:19:50.000 --> 00:19:52.000 世界中の先住民から集められましたが 00:19:52.000 --> 00:19:55.000 驚いたのは 一般市民の方々の関心です 00:19:55.000 --> 00:19:58.000 21万人分のDNA検査キットが 00:19:58.000 --> 00:20:00.000 この2年間で販売されました 00:20:00.000 --> 00:20:03.000 その500万ドルの売上の大半 00:20:03.000 --> 00:20:06.000 少なくとも半分が レガシー・ファンドに渡りました 00:20:06.000 --> 00:20:10.000 最近 最初の助成金として 50万ドル 承認されたところです 00:20:10.000 --> 00:20:13.000 シェラレオネの口承詩を文書化したり 00:20:13.000 --> 00:20:16.000 ガザの伝統的な織物パターンを保存したり 00:20:16.000 --> 00:20:19.000 タジキスタンの言語を復活させたり と 世界中で支援しています 00:20:19.000 --> 00:20:22.000 とても 本当にとても うまくいっています 00:20:22.000 --> 00:20:26.000 どうかサイトに行って プロジェクトを見て下さい 00:20:26.000 --> 00:20:28.000 ありがとうございました 00:20:28.000 --> 00:20:30.000 (拍手)