WEBVTT 00:00:00.000 --> 00:00:04.894 タトエバ――言葉の架け橋 00:00:05.961 --> 00:00:11.279 タトエバとは? 00:00:11.387 --> 00:00:14.317 タトエバは辞書の一種です。 00:00:14.434 --> 00:00:16.010 単語を検索して、翻訳を見ることができます。 00:00:16.010 --> 00:00:17.926 単語を検索して、翻訳を見ることができます。 00:00:18.541 --> 00:00:22.570 でも、ふつうの辞書とはちょっと違います。 00:00:23.277 --> 00:00:25.415 単語ではなく、「例文」を扱うものです。 00:00:25.415 --> 00:00:26.717 単語ではなく、「例文」を扱うものです。 00:00:26.717 --> 00:00:30.191 ある単語を含む文を検索して、 00:00:30.191 --> 00:00:33.696 その文の翻訳を見ることができます。 00:00:34.327 --> 00:00:37.077 「どうして文?」と思われるかもしれません。 00:00:37.077 --> 00:00:40.642 それは、文の方が面白いからです。 00:00:40.688 --> 00:00:43.345 文は、単語に文脈をもたらします。 00:00:43.345 --> 00:00:45.797 文には個性があります。 00:00:45.797 --> 00:00:48.538 おかしな文、スマートな文、ばかげた文、 00:00:48.538 --> 00:00:50.378 深い文、泣ける文、無礼な文。 00:00:50.378 --> 00:00:51.763 深い文、泣ける文、無礼な文。 00:00:51.886 --> 00:00:54.338 ただ単語を学ぶより、 00:00:54.338 --> 00:00:56.745 例文を見ればずっと多くのことが分かります。 00:00:57.160 --> 00:00:59.628 だから私たちは例文が大好きなのです。 00:01:00.074 --> 00:01:03.677 そしてそれ以上に、言語を愛しています。 00:01:03.677 --> 00:01:07.265 私たちが目指しているのは、できるだけ多くの例文を 00:01:07.265 --> 00:01:10.320 できるだけ多くの――あらゆる――言語で集めることです。 00:01:10.751 --> 00:01:14.218 だからタトエバは、“多言語プロジェクト”なのです。 00:01:14.880 --> 00:01:17.588 でも、多言語といっても、 00:01:17.588 --> 00:01:19.618 ある言語のペアだけを扱って、あるペアは扱わないといった、 00:01:19.618 --> 00:01:22.111 ある言語のペアだけを扱って、あるペアは扱わないといった、 00:01:22.111 --> 00:01:24.637 そんな「多言語」ではありません。 00:01:25.067 --> 00:01:28.286 タトエバは本当の意味で多言語です。 00:01:28.286 --> 00:01:31.726 あらゆる言語が互いにつながっています。 00:01:32.188 --> 00:01:36.788 例えば、アイスランド語の文に英語の訳があって 00:01:36.788 --> 00:01:40.708 その英語の文にスワヒリ語訳があるとしたら、 00:01:40.708 --> 00:01:45.114 もとのアイスランド語の文には、間接的に 00:01:45.114 --> 00:01:47.452 スワヒリ語の訳があることになります。 00:01:47.883 --> 00:01:52.959 こうして、従来結びつくことのなかった言語同士も 00:01:52.959 --> 00:01:56.003 タトエバでは結びつくことになります。 00:01:56.003 --> 00:01:58.052 ね、素敵でしょう? 00:01:58.652 --> 00:02:01.717 でも、この例文はどこから来るのでしょうか? 00:02:01.717 --> 00:02:04.129 どうやって翻訳しているのでしょうか? 00:02:04.129 --> 00:02:08.188 もちろんこれは、一人でできる仕事ではありません。 00:02:08.726 --> 00:02:12.452 だからタトエバは、“共同プロジェクト”なのです。 00:02:12.575 --> 00:02:15.240 誰もが自由に参加できますし、 00:02:15.240 --> 00:02:19.243 誰もが参加する能力を持っています。 00:02:19.243 --> 00:02:22.148 何もたくさんの言語ができる必要はありません。 00:02:22.148 --> 00:02:24.262 1言語でもできればいいのです。 00:02:24.262 --> 00:02:26.037 誰もが新しい例文を追加することができます。 00:02:26.037 --> 00:02:28.704 誰もが新しい例文を追加することができます。 00:02:28.704 --> 00:02:32.748 誰でも、自然な文かどうか、 00:02:32.748 --> 00:02:35.082 表記は適切かをチェックすることができます。 00:02:35.082 --> 00:02:39.760 そして実際に、タトエバはみなさんを必要としているのです。 00:02:39.760 --> 00:02:42.728 言語は不変のものではありません。 00:02:42.728 --> 00:02:45.766 私たちの中で生きているものです。 00:02:45.766 --> 00:02:50.004 私たちは、一つ一つの言語のあらゆる個性を捕らえ、 00:02:50.004 --> 00:02:54.122 進化していく言葉の姿を捕らえたいと願っています。 00:02:54.122 --> 00:02:56.044 けれども、せっかく集めた例文を 00:02:56.044 --> 00:03:00.520 私たちだけのものにするのは勿体ないことです。 00:03:00.520 --> 00:03:04.360 例文は実にさまざまに活用できるのですから。 00:03:04.360 --> 00:03:07.571 だからタトエバは、“開かれたプロジェクト”なのです。 00:03:07.571 --> 00:03:09.160 ソースコードは公開されていますし、 00:03:09.160 --> 00:03:11.983 データも公開されています。 00:03:11.983 --> 00:03:13.972 集めた例文はすべて 00:03:13.972 --> 00:03:17.775 クリエイティブ・コモンズ・ライセンスにより公開されています。 00:03:18.006 --> 00:03:22.281 つまり、あなたは例文を自由に活用することができます。 教科書にだって、 00:03:22.281 --> 00:03:23.994 アプリにだって、 00:03:23.994 --> 00:03:26.252 研究にだって、 00:03:26.252 --> 00:03:29.083 何にだって使っていいのです! 00:03:29.452 --> 00:03:31.917 これがタトエバです。 00:03:31.917 --> 00:03:35.019 でも、これだけには留まりません。 00:03:35.342 --> 00:03:38.923 タトエバは、開かれた、共同作業による 00:03:38.923 --> 00:03:42.373 多言語の例文集であるだけではありません。 00:03:42.819 --> 00:03:46.382 タトエバは私たちが作り上げたい生態系の一部です。 00:03:46.382 --> 00:03:49.951 私たちは語学ツールを新たなレベルへと進ませたいのです。 00:03:49.951 --> 00:03:54.153 語学学習の世界に革新をもたらしたいのです。 00:03:54.153 --> 00:03:58.671 そのためには公開された言語データが必要です。 00:03:58.671 --> 00:04:02.138 そのためにはコミュニティが必要です。 00:04:02.138 --> 00:04:06.231 そしてそのためには適切な場が必要です。 00:04:06.877 --> 00:04:09.841 つまり、結局のところタトエバは 00:04:09.841 --> 00:04:12.960 ほんの始まりにすぎないのです―― 00:04:12.960 --> 00:04:14.444 ウェブを語学学習にとって 00:04:14.444 --> 00:04:23.298 より良い場所にするための。