1 00:00:02,460 --> 00:00:05,509 本題に入る前に 2 00:00:05,533 --> 00:00:09,093 私自身について 少々お話しておいた方が良さそうです 3 00:00:09,744 --> 00:00:12,793 私は いわゆる神秘主義の 4 00:00:12,817 --> 00:00:14,655 スピリチュアルな人間ではありません 5 00:00:15,668 --> 00:00:17,696 私は科学ライターです 6 00:00:17,720 --> 00:00:19,991 大学では物理を学びました 7 00:00:20,015 --> 00:00:22,977 以前はNPR(米公共ラジオ局)で 科学記者をしていました 8 00:00:24,073 --> 00:00:25,607 ここまでが前置きです 9 00:00:26,552 --> 00:00:29,791 NPRで ある話題の取材を進める中で 10 00:00:29,815 --> 00:00:32,093 ある天文学者から受けたアドバイスが 11 00:00:32,117 --> 00:00:34,224 私の人生観に異論をとなえ 12 00:00:34,248 --> 00:00:36,246 率直に言うと 私の人生を変えました 13 00:00:37,192 --> 00:00:39,384 その話題は日食についてで 14 00:00:39,408 --> 00:00:43,952 部分日食がアメリカを横断しようとしていた 15 00:00:43,976 --> 00:00:45,808 1994年5月のことでした 16 00:00:46,351 --> 00:00:48,815 その天文学者をインタビューしていて 17 00:00:48,839 --> 00:00:52,116 彼は日食がどう起こるのかや 観測の仕方を説明していましたが 18 00:00:52,140 --> 00:00:57,361 力説していたのは 部分日食よりさらに珍しい皆既日食は 19 00:00:57,385 --> 00:01:01,895 部分日食と同様に興味深いながらも 全くの別物であるということでした 20 00:01:02,499 --> 00:01:05,773 皆既日食では2、3分間にわたって 21 00:01:05,797 --> 00:01:09,136 月が完全に太陽の表面を遮断し 22 00:01:09,136 --> 00:01:15,812 彼曰く 自然界において最も壮大な 光景を作り出すというのです 23 00:01:16,760 --> 00:01:18,969 彼からのアドバイスはこういうものでした 24 00:01:20,087 --> 00:01:23,084 「死ぬまでに皆既日食を 25 00:01:23,108 --> 00:01:27,385 是非体験すべきだ」 26 00:01:28,105 --> 00:01:30,586 正直言って 私は少し居心地悪く感じました 27 00:01:30,610 --> 00:01:33,018 よく知らない人からのアドバイスにしては 28 00:01:33,042 --> 00:01:34,433 少し馴れ馴れしい気がしました 29 00:01:34,457 --> 00:01:38,188 でも興味をひかれたので ちょっと調べてみました 30 00:01:39,005 --> 00:01:41,052 皆既日食というものは 31 00:01:41,076 --> 00:01:43,462 ただ起こるのを待っているだけだと 32 00:01:43,486 --> 00:01:46,878 長い間待ち続けることになってしまいます 33 00:01:46,902 --> 00:01:51,422 地球上の任意の場所で 皆既日食を観測できるのは 34 00:01:51,446 --> 00:01:54,502 だいたい400年に一度なんです 35 00:01:55,424 --> 00:01:58,926 でも移動をいとわないとすると そんなに長く待たなくてもいいのです 36 00:01:58,950 --> 00:02:03,267 それから数年後の1998年 37 00:02:03,291 --> 00:02:06,078 皆既日食がカリブ海地域を 横断すると知りました 38 00:02:07,201 --> 00:02:10,730 皆既日食は狭い帯に沿ってのみ観測できます 39 00:02:10,754 --> 00:02:12,434 約160キロの幅の帯 40 00:02:12,458 --> 00:02:14,552 そこに月の影が落ちるのです 41 00:02:14,576 --> 00:02:16,707 「皆既帯」と呼ばれます 42 00:02:16,731 --> 00:02:19,154 1998年2月に 43 00:02:19,178 --> 00:02:22,625 皆既帯は アルーバを横断することになっていました 44 00:02:22,649 --> 00:02:26,965 そこで私は夫に相談し 私たちは「2月のアルーバなら 45 00:02:26,989 --> 00:02:28,708 どっちにしろ素敵だ」と思いました 46 00:02:28,732 --> 00:02:29,804 (笑) 47 00:02:29,828 --> 00:02:32,463 私たちは南へ向かいました 48 00:02:32,487 --> 00:02:34,959 日光浴を楽しみ 太陽が一時的に隠れたらどうなるのか 49 00:02:34,983 --> 00:02:36,798 経験するために 50 00:02:37,536 --> 00:02:40,527 さて日食の日 私たちはたくさんの人々と共に 51 00:02:40,551 --> 00:02:42,732 ハイアット・リージェンシー・ホテルの裏の 52 00:02:42,756 --> 00:02:43,919 ビーチに出て 53 00:02:43,943 --> 00:02:45,654 ショーが始まるのを待っていました 54 00:02:45,678 --> 00:02:48,849 私たちは厚紙のフレームでできた 日食眼鏡をかけていました 55 00:02:48,873 --> 00:02:52,992 濃暗色のレンズで 安全に太陽を見ることができるのです 56 00:02:53,967 --> 00:02:58,202 皆既日食は部分日食として始まります 57 00:02:58,226 --> 00:03:02,002 月が太陽の前を ゆっくりと進むからです 58 00:03:02,026 --> 00:03:06,254 なので最初は太陽の輪郭に 小さなくぼみがあるように見えます 59 00:03:06,278 --> 00:03:09,399 それから そのくぼみはどんどん大きくなり 60 00:03:09,423 --> 00:03:11,271 太陽は三日月の形になります 61 00:03:12,244 --> 00:03:15,579 その経過は大変興味深かったですが 壮観とは言えませんでした 62 00:03:15,603 --> 00:03:17,527 つまり 辺りは明るいままだったんです 63 00:03:17,551 --> 00:03:20,561 上空で何が起こっているか知らなければ 64 00:03:20,585 --> 00:03:22,998 なんの異常にも気がつかなかったでしょう 65 00:03:24,052 --> 00:03:28,862 さて皆既日食が始まる約10分前 66 00:03:28,886 --> 00:03:30,677 奇妙なことが起こり始めました 67 00:03:31,934 --> 00:03:33,790 涼しい風が強くふき始めました 68 00:03:34,808 --> 00:03:38,721 日光もどこか変で 影もたいへん奇妙になりました 69 00:03:38,745 --> 00:03:40,979 影が異様に鋭く見えたのです 70 00:03:41,003 --> 00:03:44,794 まるで誰かが テレビのコントラストを強くしたみたいでした 71 00:03:45,767 --> 00:03:49,634 沖を見てみると ボートの走行ライトが見えたので 72 00:03:49,658 --> 00:03:52,221 私の気がつかない間に 73 00:03:52,245 --> 00:03:53,831 暗くなってきているのは明らかでした 74 00:03:53,855 --> 00:03:56,128 ほどなくして 暗くなっているのは明白になりました 75 00:03:56,152 --> 00:03:58,296 視力が落ちたかのように感じました 76 00:03:59,186 --> 00:04:00,960 それから突然 77 00:04:00,984 --> 00:04:02,348 光が消えました 78 00:04:03,830 --> 00:04:05,468 その瞬間 79 00:04:05,492 --> 00:04:08,109 ビーチから歓声が沸き起こり 80 00:04:08,133 --> 00:04:10,026 私は日食眼鏡を外しました 81 00:04:10,050 --> 00:04:12,641 皆既日食の この段階では 82 00:04:12,665 --> 00:04:15,760 肉眼で太陽を見ても安全だからです 83 00:04:16,365 --> 00:04:18,181 私は空を見上げ 84 00:04:20,006 --> 00:04:22,816 ただ唖然としました 85 00:04:25,541 --> 00:04:30,278 この時私が30代なかばだったことを思えば 86 00:04:30,302 --> 00:04:36,915 空がどんなものであるか 程度のことはもちろん知っていたはずです 87 00:04:37,669 --> 00:04:38,820 つまり 88 00:04:38,844 --> 00:04:39,926 (笑) 89 00:04:39,950 --> 00:04:43,044 青い空や曇り空 90 00:04:43,068 --> 00:04:47,009 星空や荒れ模様の空 91 00:04:47,033 --> 00:04:49,141 夜明けのピンク色の空を見たことがありました 92 00:04:49,882 --> 00:04:52,946 でも この時の空は見たことがないものでした 93 00:04:54,317 --> 00:04:56,593 まず色です 94 00:04:56,617 --> 00:04:59,582 上方は濃い紫がかったグレーでした 95 00:04:59,606 --> 00:05:01,019 黄昏時のような 96 00:05:01,043 --> 00:05:02,753 でも 水平線はオレンジ色で 97 00:05:02,777 --> 00:05:04,078 夕暮れ時みたいでした 98 00:05:04,102 --> 00:05:05,696 360度です 99 00:05:06,426 --> 00:05:09,068 そして上方の黄昏のなかに 100 00:05:09,092 --> 00:05:11,517 明るい星や惑星が出ていました 101 00:05:11,541 --> 00:05:13,143 木星があり 102 00:05:13,167 --> 00:05:14,903 水星があり 103 00:05:14,927 --> 00:05:16,200 金星があり 104 00:05:17,090 --> 00:05:19,105 みな一列に並んでいました 105 00:05:20,528 --> 00:05:23,482 そして この列に沿って 106 00:05:24,288 --> 00:05:26,754 こんなものがありました 107 00:05:26,778 --> 00:05:30,302 壮麗で呆然としてしまうようなものが 108 00:05:30,326 --> 00:05:35,077 それは銀の糸で編まれた 冠のように見えました 109 00:05:35,101 --> 00:05:38,295 輝きながら宇宙に ただ浮かんでいたのです 110 00:05:40,502 --> 00:05:44,142 それは太陽の外圏大気である 111 00:05:44,166 --> 00:05:45,975 太陽コロナでした 112 00:05:45,999 --> 00:05:48,358 写真では伝えきれません 113 00:05:48,382 --> 00:05:52,915 それは太陽の周りの単なる輪や暈ではなくて 114 00:05:52,939 --> 00:05:56,549 きめの細かい 絹糸でできたようなものでした 115 00:05:57,763 --> 00:06:00,264 そして普段の太陽とは全然違うものの 116 00:06:00,288 --> 00:06:02,542 もちろん紛れもなくそれは太陽でした 117 00:06:02,566 --> 00:06:06,398 太陽があって惑星が並び 118 00:06:06,422 --> 00:06:10,453 惑星が太陽の周りを 回転する様子が分かりました 119 00:06:10,477 --> 00:06:13,262 私は太陽系を離れ 120 00:06:13,286 --> 00:06:15,882 異界に立って 121 00:06:15,906 --> 00:06:17,671 宇宙を眺めているような感じでした 122 00:06:18,779 --> 00:06:21,170 私の人生において初めて 123 00:06:21,194 --> 00:06:25,216 その無限の空間の中で 宇宙とのつながりを 124 00:06:25,240 --> 00:06:26,861 心の底から感じました 125 00:06:28,107 --> 00:06:29,615 時間がとまったような 126 00:06:30,387 --> 00:06:32,935 非現実的な感覚で 127 00:06:32,959 --> 00:06:36,043 私がこの目で見ているものは 128 00:06:36,067 --> 00:06:37,552 現実に見たというよりは 129 00:06:38,435 --> 00:06:40,182 夢幻のように感じました 130 00:06:41,858 --> 00:06:44,716 そして私はこの涅槃に 131 00:06:45,530 --> 00:06:51,166 174秒という3分にも満たない時間 留まっていましたが 132 00:06:51,190 --> 00:06:53,573 突然終わりがおとずれました 133 00:06:53,597 --> 00:06:54,948 太陽が急に現れ 134 00:06:54,972 --> 00:06:56,634 青空が戻り 135 00:06:56,658 --> 00:06:59,835 星、惑星、コロナが消えました 136 00:06:59,859 --> 00:07:01,676 世界は通常に戻ったのです 137 00:07:02,573 --> 00:07:04,296 でも私は変わったままでした 138 00:07:05,619 --> 00:07:08,875 これが私が日食マニアになった経緯です 139 00:07:09,581 --> 00:07:10,747 日食の追跡者です 140 00:07:10,771 --> 00:07:11,780 (笑) 141 00:07:11,804 --> 00:07:16,474 このように時間と 苦労して手に入れたお金を費やしているわけです 142 00:07:16,998 --> 00:07:22,627 数年ごとに月の影が落ちる場所なら どこへでも向かいます 143 00:07:22,651 --> 00:07:25,041 また数分間の宇宙の至福を 144 00:07:25,065 --> 00:07:26,525 味わうために 145 00:07:26,549 --> 00:07:28,836 そして その経験を人々と分かち合うために 146 00:07:28,860 --> 00:07:30,867 オーストラリアの友達や 147 00:07:30,891 --> 00:07:33,444 ドイツの街中の皆さんとです 148 00:07:33,468 --> 00:07:37,806 1999年ミュンヘンで 道路や屋上を埋めつくした数十万人の人たちと 149 00:07:37,830 --> 00:07:42,591 太陽コロナが現れた時 150 00:07:42,615 --> 00:07:44,542 一緒に歓声をあげました 151 00:07:45,719 --> 00:07:47,935 そのうちに私は変化を遂げました 152 00:07:48,498 --> 00:07:50,586 日食の伝道者となったのです 153 00:07:51,116 --> 00:07:52,956 何年も前に受けたアドバイスを 154 00:07:53,737 --> 00:07:58,565 次の人に引き渡していくことが 私の使命だと思っています 155 00:07:59,369 --> 00:08:01,398 ですので言わせてください 156 00:08:02,530 --> 00:08:04,763 死ぬまでに 157 00:08:04,787 --> 00:08:09,765 あなたは皆既日食を 是非体験すべきである 158 00:08:09,789 --> 00:08:13,670 畏敬の念を感じる究極の体験です 159 00:08:14,781 --> 00:08:19,364 「awesome(凄い)」 という言葉は使われすぎて 160 00:08:19,388 --> 00:08:21,552 本来の意味を失っています 161 00:08:21,576 --> 00:08:26,055 「awe」は正確には 壮大で崇高な何かに遭遇して感じる 162 00:08:26,079 --> 00:08:28,610 驚嘆と敬服の感覚で 163 00:08:28,634 --> 00:08:29,869 人生で滅多にないことです 164 00:08:30,649 --> 00:08:33,721 でも その経験はたいへん力強いものです 165 00:08:34,484 --> 00:08:36,839 畏敬の念はエゴをなくし 166 00:08:36,863 --> 00:08:38,857 私たちは つながりを感じることができます 167 00:08:38,881 --> 00:08:41,976 まさに共感と寛容さを促すといえます 168 00:08:42,920 --> 00:08:47,595 皆既日食よりも「awesome」な ものはあり得ません 169 00:08:48,497 --> 00:08:50,882 残念ながら 皆既日食を見たアメリカ人は少ないです 170 00:08:50,906 --> 00:08:53,126 なぜなら皆既日食が 171 00:08:53,150 --> 00:08:56,320 最後にアメリカ本土をかすって以来 38年になり 172 00:08:56,344 --> 00:09:00,412 最後にこの国を横断してから 99年になるからです 173 00:09:01,156 --> 00:09:03,723 でも それも変わろうとしています 174 00:09:03,747 --> 00:09:06,179 この先35年間に渡り 175 00:09:06,854 --> 00:09:11,138 皆既日食が5度アメリカ本土にやって来ます 176 00:09:11,162 --> 00:09:14,298 そのうち3度は特に大規模です 177 00:09:15,146 --> 00:09:19,820 今から6週間後の2017年8月21日 178 00:09:19,844 --> 00:09:22,523 (拍手) 179 00:09:22,547 --> 00:09:26,633 月の影はオレゴン州から サウスカロライナ州まで駆け抜けます 180 00:09:27,296 --> 00:09:32,699 2024年4月8日には 月の影がテキサス州からメイン州へと北上します 181 00:09:32,723 --> 00:09:34,895 2045年8月12日には 182 00:09:34,919 --> 00:09:37,657 進路はカリフォルニア州から フロリダ州へと横断します 183 00:09:39,458 --> 00:09:40,704 思うんですが 184 00:09:41,673 --> 00:09:44,264 その日は祭日にしたら 185 00:09:44,288 --> 00:09:45,494 どうでしょうか 186 00:09:45,518 --> 00:09:46,546 (笑) 187 00:09:46,570 --> 00:09:50,252 (拍手) 188 00:09:50,276 --> 00:09:55,333 私たちみんなが一緒に 189 00:09:55,357 --> 00:09:57,433 できるだけ多くの人と共に 190 00:09:57,457 --> 00:09:59,229 月の影の下に立つとしたらどうでしょう 191 00:09:59,253 --> 00:10:05,093 もしかしたら畏敬の経験を共有することで 私たちの分断は解消され 192 00:10:05,117 --> 00:10:08,013 お互いに もっと思いやりを持ち合うことが できるかもしれません 193 00:10:08,918 --> 00:10:14,744 正直言って 私の伝道が行きすぎだと思う人もいます 194 00:10:14,768 --> 00:10:17,345 取りつかれていて風変りだと 195 00:10:17,992 --> 00:10:22,872 ほんの短時間の出来事に なぜそこまで執着するのか 196 00:10:22,896 --> 00:10:26,598 なぜ世界中駆け回り 国境を越えるのか 197 00:10:26,622 --> 00:10:29,639 3分しか もたないようなもののために? 198 00:10:31,165 --> 00:10:32,315 申し上げたように 199 00:10:32,906 --> 00:10:35,114 私はスピリチュアルな人間ではありません 200 00:10:36,006 --> 00:10:38,577 残念ながら 神も信じていません 201 00:10:38,601 --> 00:10:39,909 残念ながら 神も信じていません 202 00:10:40,892 --> 00:10:43,131 でも 自分の死ぬべき運命を思うとき 203 00:10:43,873 --> 00:10:45,578 度々思うんですが 204 00:10:46,971 --> 00:10:50,551 亡くした人みんなのことを考えるとき 205 00:10:50,575 --> 00:10:52,294 とりわけ母のことですが 206 00:10:53,778 --> 00:10:55,578 アルーバで畏敬の念を持った記憶が 207 00:10:55,602 --> 00:10:58,694 私を慰めてくれます 208 00:10:59,596 --> 00:11:02,712 自分があのビーチにいたことを思い浮かべ 209 00:11:02,736 --> 00:11:04,172 空を見上げて 210 00:11:05,037 --> 00:11:07,209 感じたことを思い出すのです 211 00:11:08,661 --> 00:11:11,273 私の命は はかないものかもしれないが 212 00:11:11,978 --> 00:11:14,485 それもまた良し なぜなら 213 00:11:14,509 --> 00:11:16,598 私は宇宙の一部なのだから 214 00:11:18,214 --> 00:11:20,343 これが私の学んだ教訓なのですが 215 00:11:20,367 --> 00:11:22,930 皆さんの人生にも当てはまるものです 216 00:11:23,800 --> 00:11:28,205 経験の長さは影響力の強さと 同じではありません 217 00:11:28,229 --> 00:11:32,731 とある週末、ちょっとした会話 一瞬見たものさえ 218 00:11:33,433 --> 00:11:34,888 全てを変える力があります 219 00:11:36,508 --> 00:11:39,994 人々や自然界との深いつながりを感じた瞬間を 220 00:11:40,018 --> 00:11:41,429 大切にしましょう 221 00:11:41,453 --> 00:11:43,192 そして それを最優先しましょう 222 00:11:43,216 --> 00:11:45,630 私は日食を追いかけます 223 00:11:45,654 --> 00:11:47,671 あなたは別の何かを 追いかけるかもしれません 224 00:11:47,695 --> 00:11:51,001 でも それは 174秒間が目的ではありません 225 00:11:52,312 --> 00:11:55,000 大事なのは その後に続く年月が 226 00:11:55,024 --> 00:11:56,591 どう変わるかなのです 227 00:11:57,114 --> 00:11:58,284 ありがとうございました 228 00:11:58,308 --> 00:12:02,941 (拍手)