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遺伝子はどこから来たのか? - カール・ジマー

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    ヒトのDNAには
    およそ2万の遺伝子があります
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    その遺伝子は体を作り上げている物質―
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    足の爪のケラチンから
    鼻の先のコラーゲン― までコード化しています
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    (ドーパミン[誤り:
    タンパク質ではないのでコード化できない])
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    他の種には独自の遺伝子があります
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    クモにはその糸の遺伝子があります
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    オークには太陽光線を木へと変える
    葉緑素の遺伝子があります
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    さて こういった遺伝子は
    どこから来たのでしょうか?
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    それは遺伝子によります
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    科学者は約40億年前に地球上に
    生命が誕生したと考えています
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    初期の生命体は
    原始的な微生物で―
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    生きていくために必要最低限の
    遺伝子を一揃い持っていました
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    この基本となる遺伝子を
    何十億もの世代を経て
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    子孫に残してきたのです
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    DNAを複写する働きの様に 今でも
    同じ働きをするものがあります
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    しかしクモの糸(やドーパミン[誤])の遺伝子を持つ
    微生物はいませんでした
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    当時と比べると現在は
    多様な遺伝子が存在しています
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    実はこういった遺伝子の多くはミスから
    生じたことが判明したのです
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    細胞は分裂するたびに
    新たなDNAのコピーを行います
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    その際に誤って同じDNAの
    コピーを2度行うことがあるのです
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    この過程でDNAを余分に
    コピーしてしまうのです
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    最初はこの余分な遺伝子も
    元の遺伝子と同じ働きをします
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    しかし世代を経ていくと
    新たな変異が加わって
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    こういった変異が
    新しい遺伝子の働きを変え
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    新たな遺伝子が
    再びコピーされます
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    変異した遺伝子の数は
    予想以上に多いことが判明しました;
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    多くはここ数百万年ほど前に起きたことです
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    最も新しいものはヒトが類人猿から
    枝分かれした頃です
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    新しい遺伝子が生まれてから
    遺伝子ファミリーとなるには
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    百万年以上もの時間がかかるものの
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    ひとたび新しい遺伝子が発達すると
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    基本的な機能となっていきます
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    例えば ヒトは鼻に匂いの分子を取り込む
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    数百ものタンパク質の遺伝子を持っています
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    この変異のおかげで
    多様な分子をとらえられるため
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    一兆種類もの匂いを
    嗅ぎ分けることができます
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    変異が大きな影響を
    もたらすこともあります
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    そのおかげで遺伝子が
    別の臓器でタンパク質を作り出すことも
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    あるいは 別の時期に起きるようになったり
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    タンパク質が全く異なる
    働きを始める事もあります
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    例えばヘビにはバクテリアを殺す
    タンパク質の遺伝子があります
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    かつて その遺伝子をコピーした時に
    新たなコピーが変異を起こしました
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    この変異が遺伝子の信号を変えてしまい
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    タンパク質を作り出す場所を
    変えてしまいました
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    膵臓で活動するのではなく
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    口内でバクテリアを殺す
    タンパク質を作り始めたのです
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    ヘビが獲物にかみつくと
    その傷口に酵素が入り込みます
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    するとこのタンパク質は効果を表し
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    ヘビはより多くの獲物を
    捕らえられるようになったのです
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    これは望ましい変化でした
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    膵臓内にあった遺伝子は
    口中の毒を作り出します
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    その毒で獲物を仕留めるのです
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    新しい遺伝子が作り出される
    方法は他にもあります
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    動植物や他の種の
    DNAの一部分には
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    タンパク質のコーディングを
    行わない部分があります
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    科学者が知りうる限り
    大抵は全く意味をなさない―
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    遺伝子のランダムなシーケンスで
    何の機能もしていないのです
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    こういった一部のDNAも遺伝子と同じく
    変異を起こすことがあります
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    この変異のおかげで
    DNAが
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    遺伝子読み取り開始点に
    変わってしまう事があります
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    すると突然 細胞が
    新たなタンパク質を作り始めます
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    当初は このタンパク質は役に立たないか
    有害であるかもしれません
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    しかし変異が続くと
    タンパク質の形を変え
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    このタンパク質が有用な働きを始め
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    生物はさらに健康で
    強くなっていきました
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    繁殖力も強くなったのです
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    科学者はこういった新しい遺伝子を
    動物の体から見つけてきました
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    そういう訳で 2万の遺伝子には
    様々な起源があり
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    生命の起源からあるものから
    全く新しく生まれ出る遺伝子まで―
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    地上に生命がある限り
    新たな遺伝子を生み出し続けるわけです
Title:
遺伝子はどこから来たのか? - カール・ジマー
Description:

地球上に生命が現れた40億年前、初期の微生物は必要最低限の遺伝子で生き残っていきました。 人類やその他の生命体の時代になると、多様な遺伝子が広がりました。 この新しい遺伝子はどこから来たのでしょうか? カール・ジマーが突然変異と遺伝子の増殖について考察します。
レッスン: カール・ジマー アニメーション: TOGETHER
レッスンの全編はこちら: http://ed.ted.com/lessons/where-do-genes-come-from-carl-zimmer

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TED-Ed
Duration:
04:24

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