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キャメロン・ラッセル 「ルックスだけが全てじゃない。モデルの私が言うんだから信じて」

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    こんにちは
    キャメロン・ラッセルです
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    ここ何年かの間
    モデルをやっています
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    ここ何年かの間
    モデルをやっています
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    実際には10年になります
  • 0:13 - 0:16
    この会場には 何かピリピリした
    空気が漂っていますが
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    この会場には 何かピリピリした
    空気が漂っていますが
  • 0:18 - 0:21
    きっと 私がこんな服を
    着ているからですね (笑)
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    幸い 着替えを持ってきました
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    TED史上初 ステージ上での
    衣装替えなので
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    これを見られる皆さんは
    ラッキーだと思います
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    私がステージに出てくるのを見て
    どうなる事かと心配した方がいましたら
  • 0:34 - 0:37
    別に手を挙げなくてもいいですけど
    後ほどツイッターで見つけますから(笑)
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    別に手を挙げなくてもいいですけど
    後ほどツイッターで見つけますから(笑)
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    こんなこと出来て本当にうれしいんです
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    皆さんの私に対する考えを
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    ほんの10秒のうちに変えられるなんて
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    そんなチャンス滅多にありませんものね
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    このヒールは疲れるので
    別の靴を持ってきて良かったわ
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    このヒールは疲れるので
    別の靴を持ってきて良かったわ
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    セーターをかぶる時
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    みんな笑うんですよ
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    滑稽な姿をしていても
    バカにしないでくださいね
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    これでいいですね
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    なぜこんな事 お見せしたと思いますか?
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    お見苦しいものを お見せしました
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    まあでも
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    この写真よりは マシだったと良いんですが
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    イメージというものは 強烈です
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    しかし同時に イメージとは
    表面的なものなんです
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    私はたった今 数秒で
    自分のイメージを変えました
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    この写真の当時
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    実は男の子と付き合ったこともなく
  • 1:42 - 1:45
    やりにくい撮影で
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    カメラマンの指示に従い
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    背中を反らせたり
    男性の髪に手をやったりしたんです
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    もちろん 手術や
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    こんな撮影のため数日前にやった
    ニセ日焼けが無ければ
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    容姿を変えることなど
    ほとんどできません
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    単に表面的で 変えられないものだと
    分かっていても
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    外見というものは
    私生活に莫大な影響を及ぼします
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    私にとって このイベントのテーマである
    「勇気」とは真実を話す事だと思います
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    私はモデルだから
    このステージに立っています
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    顔立ちがよく そして白人なので
    このステージにいるんです
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    業界用語では
    セクシーガールといいます
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    今日は よく聞かれる質問に
    答えたいと思います
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    普段と違って 正直にね
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    まず聞かれるのは
    どうやってモデルになったか
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    いつも 「スカウトされたから」
    と答えますが
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    これでは答えになっていません
    モデルになれた真の理由は
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    偉大な伝承物をうけとったからです
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    受け継がれた伝承物は何かというと
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    この数世紀の間
    私たちの定義する美しさは
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    単に健康 若さ 均整といった
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    生物学的に 称賛するよう
    仕込まれてきた要素だけでなく
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    長身で すらっとした体型
    女性らしさや 白い肌なども
  • 2:57 - 3:00
    含むようになりました
  • 3:00 - 3:02
    この様に 私に都合良く 受け継がれて来た
    ものを使って稼いでいるわけです
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    この様に 私に都合良く 受け継がれて来た
    ものを使って稼いでいるわけです
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    これを疑問視する人もいるでしょう
  • 3:06 - 3:08
    ファッションに詳しい方は
    こう言うかもしれません
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    ファッションに詳しい方は
    こう言うかもしれません
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    「ナオミやタイラ、ジョン・スモールズ、リウ・ウェンなど
    白人以外のモデルもいるぞ」
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    モデルのことを
    よくご存知で すばらしいですね
  • 3:16 - 3:18
    (笑)
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    でも実は そうではないんです
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    2007年 ニューヨーク大の
    聡明な博士課程の大学院生が
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    ランウェイを歩くモデルを
    一人残らず数えました
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    雇用された677人のモデルのうち
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    白人以外の人種は
    4%未満の27人だけだったんです
  • 3:36 - 3:37
    次によく聞かれる質問は
  • 3:37 - 3:39
    「大人になったら
    私もモデルになれますか?」
  • 3:39 - 3:43
    「さあ それは私が決めることでないし」
    とまず言ってから
  • 3:43 - 3:48
    尋ねてきた少女たちに訊くんです
    「なぜモデルになりたいの?
  • 3:48 - 3:49
    他にも いろいろなれるじゃない
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    米国大統領とか
    次世代インターネットの発明者とか
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    米国大統領とか
    次世代インターネットの発明者とか
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    あるいは
    忍者心胸外科医詩人なんてどう?
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    まだ誰もなってないんだから
    最高じゃない?」
  • 3:58 - 4:00
    (笑)
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    こうやって他の選択肢を挙げても
  • 4:02 - 4:04
    「私はモデルになりたいの」と言ったら
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    「だったら私のボスになるといいわ」
    と私は答えるの
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    私には何の権限もないけれど
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    米版『ヴォーグ』の編集長や
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    H&MのCEO あるいは
    次のスティーヴン・マイゼルに なれるかもしれません
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    モデルになりたいというのは
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    「宝くじを当てたい」と言うのと
    同じことなんです
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    素晴らしいことですが
    自分の力ではどうにもならないことであり
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    キャリアとして 成長できるものでもないんです
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    10年間積み上げてきた
    モデルの知識を披露します
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    心胸外科医と違って
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    短く要約
    できちゃいます
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    カメラマンがそこにいるとします
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    ここにライトがあって
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    「歩いている写真が撮りたい」
    と言われたら
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    左足を 前方に 真っ直ぐ伸ばし
    左手は後ろ 右手は前にやります
  • 4:43 - 4:46
    頭は45度に保ち
    こうやって前後を繰り返します
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    友だちがいると想定して
    振り向くんです
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    300回・・400回・・500回くらいね(笑)
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    そしてこんな感じに
    仕上がります(笑)
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    真ん中の写真は ちょっと不自然ですが
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    なんで こうなったんでしょうね
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    学校を卒業して
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    仕事の経験もあるとしても
  • 5:06 - 5:08
    それ以上 履歴書に書けることはありません
  • 5:08 - 5:11
    例えば 米国大統領に
    なりたいとします
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    しかし履歴書には
    「下着モデル10年」
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    採用担当者は
    おかしな顔をします
  • 5:15 - 5:18
    さて 次に聞かれる質問は
    「画像修整はしているの?」
  • 5:18 - 5:20
    ほぼ全ての写真が修整されます
  • 5:20 - 5:24
    でも それだけではないんです
  • 5:24 - 5:26
    この写真は私の処女作です
  • 5:26 - 5:29
    人生で初めて
    ビキニを着た時でもあります
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    生理すら始まっていませんでした
  • 5:31 - 5:33
    私生活のことに触れますが
  • 5:33 - 5:35
    私は ごく普通の少女でした
  • 5:35 - 5:38
    これは撮影数ヶ月前に
    おばあちゃんと撮った写真です
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    2つは同じ日に撮った写真です
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    友だちが一緒に来てくれました
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    仏版『ヴォーグ』の撮影数日前に
    パジャマパーティをした写真です
  • 5:46 - 5:51
    サッカーチームでの写真と
    『V マガジン』の写真です
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    そして最近の写真です
  • 5:52 - 5:54
    皆さんが見ているのは
  • 5:54 - 5:56
    本当の私ではないですよね
  • 5:56 - 5:58
    これらは作品であり
  • 5:58 - 6:01
    ヘアスタイリスト メイクアップアーティスト
    カメラマン スタイリスト等の専門家を初め
  • 6:01 - 6:04
    ヘアスタイリスト メイクアップアーティスト
    カメラマン スタイリスト等の専門家を始め
  • 6:04 - 6:06
    彼らのアシスタントや
    プリプロ・ポスプロ等
  • 6:06 - 6:09
    皆で作りあげる作品であり
    「私」ではないんです
  • 6:09 - 6:11
    さて 次によく聞かれるのは
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    「無料で色々もらえるの?」
  • 6:14 - 6:17
    日常では絶対に使わない
    20cmのヒールなら余るほどあります
  • 6:17 - 6:19
    撮影前には履きますけどね
  • 6:19 - 6:21
    無料でもらえるものと言えば
  • 6:21 - 6:24
    私生活で得られるもので
    普通はあまり口にされません
  • 6:24 - 6:26
    地元のケンブリッジで
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    ショッピングに行ったとき
    お金を忘れてしまいました
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    しかし 欲しかったドレスが
    タダで貰えたんです
  • 6:31 - 6:33
    ティーンの時 友だちと
    ドライブしていました
  • 6:33 - 6:35
    赤信号を突っ切ってしまい
  • 6:35 - 6:37
    警察に止められましたが
  • 6:37 - 6:40
    「お巡りさん ごめんなさい」
    と言うと
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    見逃してもらえました
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    こういった無料のものは
    私自身に関係なく
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    私の外見のおかげで
    得られるんです
  • 6:48 - 6:51
    反対に 単に外見のため
    犠牲を払う人たちもいます
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    私の住むニューヨークで 昨年
  • 6:52 - 6:56
    14万人のティーンが
    所持品検査を受けさせられましたが
  • 6:56 - 6:58
    そのうち86%が
    黒人かラテン系であり
  • 6:58 - 7:00
    そのほとんどが若い男性でした
  • 7:00 - 7:05
    ニューヨークには黒人とラテン系の
    若者は17万7千人しかいませんから
  • 7:05 - 7:07
    彼らにしてみれば
    「検査を受けさせられるのか?」ではなく
  • 7:07 - 7:10
    「何回受けさせられるのか?
    それはいつか?」なんです
  • 7:10 - 7:12
    今回話す内容を検討中に
  • 7:12 - 7:15
    あることを発見しました
    アメリカに住む13歳の少女のうち
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    53%が自分の体を嫌っていて
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    17歳になるころには
    その値は78%にも上がっています
  • 7:22 - 7:25
    さて よく聞かれる最後の質問は
    「モデルってどうなの?」です
  • 7:25 - 7:26
    さて よく聞かれる最後の質問は
    「モデルってどうなの?」です
  • 7:26 - 7:29
    質問者の期待する答えというのは
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    「すらっとして 髪が美しかったら
  • 7:32 - 7:35
    幸せで 有名になれるわ」です
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    舞台裏でのインタビューとかを聞いて
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    そう思うのかもしれません
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    私たちはこう答えます
    「世界中を飛び回り
  • 7:41 - 7:45
    才能があり 情熱を持つ クリエイティブな人たちと
    仕事ができるのは 素晴らしいです」
  • 7:45 - 7:48
    確かに嘘では ありませんが
    真実の半分でしかありません
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    誰もカメラに向かっては
    絶対に言わないもの
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    現に私も言ったことはありませんが
  • 7:53 - 7:55
    私たちは不安なんです
  • 7:55 - 7:57
    なぜ不安なのかと言うと
  • 7:57 - 8:00
    毎日 自分の外見を
    気にしなくてはいけないからです
  • 8:00 - 8:04
    「足が細くて 髪がもっと艶々してたら
    もっと 幸せになれるかしら?」
  • 8:04 - 8:08
    と思うことがあるならば
    モデルたちに会ってみることです
  • 8:08 - 8:09
    と思うことがあるならば
    モデルたちに会ってみることです
  • 8:09 - 8:12
    申し分のない脚や髪
    そしてステキな服も着ていますが
  • 8:12 - 8:17
    彼女たちは おそらく世界で一番
    身体的不安を抱えています
  • 8:17 - 8:19
    私は この話の原稿を書いているとき
  • 8:19 - 8:22
    どうしたら正確に話の
    釣り合いが取れるか悩みました
  • 8:22 - 8:25
    このステージで こんな事を言うのは
    気が引けました
  • 8:25 - 8:28
    「私は運が良かったから
    こんなに得をした」
  • 8:28 - 8:32
    その一方 こう付け足すのも
    簡単な事ではないのです
  • 8:32 - 8:34
    「だからと言って
    いつも幸せなわけではないの」
  • 8:34 - 8:38
    でも一番難しかったのは
    私たちの受け継いできた
  • 8:38 - 8:40
    性別と人種の抑圧を話す事でした
  • 8:40 - 8:43
    それによって 特に恩恵を受けているのが
    私自身だからです
  • 8:43 - 8:46
    しかし このステージに上がれて
    幸せで 誇りにも思います
  • 8:46 - 8:50
    今日 ここで話せて
    良かったと思います
  • 8:50 - 8:53
    10年後 20年後 30年後
    もっとエージェントがついたら
  • 8:53 - 8:57
    たぶん どうやってこの職を得たかとか
  • 8:57 - 8:59
    学費をどう稼いだかなんて
    話さなかったかもしれません
  • 8:59 - 9:02
    現在 私にとって勉強はとても大切なものです
  • 9:02 - 9:04
    今日の私の話を聞いて
  • 9:04 - 9:08
    外見上の成功や失敗の裏には
  • 9:08 - 9:12
    イメージの持つ力の影響があるという事を
  • 9:12 - 9:13
    考えられるように なって頂ける事を 願っています
  • 9:13 - 9:17
    ありがとうございました (拍手)
Title:
キャメロン・ラッセル 「ルックスだけが全てじゃない。モデルの私が言うんだから信じて」
Speaker:
Cameron Russell
Description:

キャメロン・ラッセルは自身が「遺伝子の宝くじ」に当たったと認めています。彼女は長身で美しいファッションモデル。下着モデルとしても有名です。しかし外見だけで判断してはいけません。彼女はこの勇気ある 誠実なトークで、 わずか16歳だった自身を非常に魅惑的に作りあげてくれたモデル産業に、皮肉たっぷりの眼差しを送ります。(TEDxMidAtlanticにて)

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
09:37

Japanese subtitles

Revisions